「情熱の国」と表現されるように、多くの人が抱いているスペイン人のイメージは、「ロマンチック」「感情的」「自由奔放」といったものではないでしょうか。筆者も最初はそうでした。
しかし実際は、口数が少ない人、のんびりした性格の人、堅実な人もいて様々です。
ただ、これだけは共通していると思われることがいくつかあります。それは、スペイン人は陽気な人が多いということ、個人主義であること、そしてとても家族想いだということです。
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陽気で明るく、人懐っこい
スペインには比較的、陽気で明るい性格の人が多く、これは地理的に暖かい気候に恵まれた地域が多いことも影響しているのではと筆者は感じています。
スペイン語に「majo/maja(マホ/マハ)」という「明るくて気さくで親しみのある男の人/女の人」というニュアンスの言葉があります。あなたがスペインに来たら「majo/maja」な人とふれあう機会が多いでしょう。タクシーの運転手におすすめの観光場所を聞けば喜んで教えてくれたり、歴史について語ったりしてくれます。
筆者はバルセロナの空港でこんな経験をしました。空港のスタッフに「日本人は珍しいから是非一緒に写真を撮らせてくれ」と声をかけられたのです(当時は今よりも日本人が珍しい存在でした)。日本では考えられないことです。
自分の意見を持つことはとても大切
スペイン人は個人主義です。個人主義というとワガママなイメージを抱きがちですが決してそうではありません。自分の意見をはっきり述べるのと同時に相手の意見も尊重し、互いに認め合う姿が強く印象に残っています。筆者も、ホストマザーから「自分の意見を尊重しなさい」と常々言われていたことを覚えています。
日本人の中にはは自己主張が少なく、自己表現を不得手に感じる人もいますが、その姿勢はスペインでは通じません。個人の自由な意見や考え方が重要だと考えられているので、「自分はどうしたいのか」を相手に伝えることも、コミュニケーションを取る上でとても大切なことなのです。
筆者は自己表現が下手で、最初はコミュニケーションに戸惑いました。そこで、最初は「sí/no(yes/no)」をはっきり伝えることから始め、今では徐々に自分の意見を伝えられるようになりました。
家族想いのスペイン人
スペインはカトリック教徒の国で、日々の生活にもその教えが色濃く影響を与えています。それが特に感じられるのは、スペイン人の、家族との関わり方です。
大人になっても親と同居している人が非常に多く、結婚後も互いの実家へ頻繁に遊びに行ったり、また親子間のスキンシップが多かったりと、家族の時間をとても大切にしています。
筆者はホームステイを1年間経験しました。ホストファミリーは娘のように接してくれました。週末は遠くに住んでいる家族を誘ってみんなでキャンプにでかけたり、クリスマスはホストファミリーの親戚も集まって全員で過ごしたりしました。
▼ホストファミリー宅でクリスマスの準備
留学先では文化や言葉の壁に悩むこともあるでしょう。そのような悩みも、陽気で明るいスペイン人たちと過ごすと些細なものに感じられるかもしれません。ホームステイを選択する場合は、是非とも家族の温かさに触れてください。
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