留学先として人気があるカナダ。大自然に囲まれ、ナイアガラの滝や緑豊かな国立公園、カナディアンロッキーの山々など観光地も魅力的です。比較的治安が良く、日本からの移住者もたくさんいます。
そんなカナダでは、どのようなボランティア活動ができるのでしょうか。今回はカナダでできるボランティアの活動内容、かかる費用、参加する方法(語学力やビザの必要性)を解説します。ぜひカナダでボランティアに参加し、日本ではできない貴重な体験をしてください。
海外ボランティアに興味が湧いたら
カナダでボランティア活動をするメリット
カナダは国民の4人に1人がボランティア活動をしているというボランティア先進国です。そのような国でボランティア活動をするメリットは何なのでしょうか。
英語を使う機会が得られるから語学力アップ
ボランティア活動では必然的に英語でコミュニケーションを取ります。普段、英語を使う機会がなかった人でも、英語を話す機会が得られ、語学力アップに効果的です。
カナダのケベック州は州の公用語がフランス語ですが日常では英語も使われています。留学先として人気のトロントやバンクーバーでは英語で活動できます。
大自然の中でボランティア活動ができる
カナダは緑豊かな大自然が特徴です。環境保護のボランティアも盛んで、公園の清掃や植樹、造園のボランティア活動などができます。カナダの大自然を身近で感じることができ、社会貢献しながらリフレッシュできるでしょう。
面接でアピール!国内外の就職活動に有利
カナダでのボランティア活動は国内外の就職活動でアピールできます。カナダ国内では、ボランティアは仕事経験として認められているため履歴書に書けます。日本国内でも自己PRの一環としてアピールする人が多いです。
また、ボランティア活動を通して人や団体と知り合うことができ、人脈形成にもつながります。
どんなことができる?ボランティア活動内容
カナダでは以下のボランティア活動ができます。
▼ボランティア例
- 日本語教師アシスタント
- 環境保護
- 高齢者介護
- チャイルドケア
- 動物保護
日本語教師アシスタントはカナダの中学校や高校で日本語教師のサポートをします。カナダでは日本文化が若者層に人気で、日本語を学びたい学生がたくさんいます。日本語だけではなく、日本文化についても教えてあげると喜ばれますよ。
環境保護は自然保護区や公園、植物園での植樹、木々の手入れ、草むしり、造園、花壇の手入れなどの活動です。環境イベントの手伝いもあります。
高齢者介護は、高齢者施設でお茶の時間の手伝いや掃除、片付け、話し相手などが主な活動です。介護の知識や経験がなくても参加でき、生き生きとした高齢者に元気をもらえるでしょう。
チャイルドケアは、デイセンターや幼稚園で子どもたちのお世話をしたり、一緒に遊んだりする活動です。カナダは移民が多く、保育園でも様々な肌の色、文化を持つ子どもがいます。子どもたちは言葉が通じなくても一緒に遊ぶことができ、彼らの振舞いから多様性を学べます。
動物保護は動物保護団体の手伝いが主な活動内容です。施設や檻の清掃、餌やりなどを体験できます。動物の飼育経験がある人におすすめのボランティアです。
カナダのボランティアにかかる費用
カナダでボランティア活動に参加するには、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。費用の目安と、ボランティアにも活用できる奨学金制度をご紹介します。
ボランティア参加にかかる費用の目安
語学学校に通い、プラス1週間ボランティアに参加した場合の費用目安は以下です。
- 4週間:約12~21万円
- 12週間:約21~31万円
- 半年:約51~61万円
語学学校の授業料によって異なりますが、おおむね上記の金額がかかります。また、授業料に加えて、住居費、生活費、保険料、教科書費用なども必要です。住居費はホームステイや寮、アパートのどれを選ぶかでかかる費用が違います。
4週間の住居費は以下の通りです。
- ホームステイ 約8万~10万円(食事付き)
- 学生寮 約7万~10万円(食事付き)
- アパート 約4万~9万円(食事なし)
ボランティアで利用できる奨学金制度
留学+ボランティア、あるいはボランティアをメインの目的として渡航するなら文部科学省と民間企業が提供する「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」が使えます。
「トビタテ」は高校生や大学生、地域の発展に貢献する地域人材向けの奨学金制度で、留学だけではなくインターンシップやボランティアなども対象です。返金の必要はなく、留学プランを自分で立てたり、留学事前事後研修が充実していたり、自由度と手厚いサポートが魅力です。少しでも費用を抑えてボランティアに参加したい人は、ぜひ奨学金制度を活用してください。
カナダでボランティア活動に参加するには
カナダでボランティア活動に参加するのに条件はあるのでしょうか。必要な語学力やビザなどをご紹介します。
語学力やビザは必要?参加条件について
カナダでのボランティア活動では、語学力は必須ではありませんが日常会話以上はあったほうが望ましいです。英語が話せなくてもできることはありますが、話せたほうが活動の幅が広がります。中学生レベルの英語を身に着けたうえで参加しましょう。
また、ボランティア経験や資格などは多くの場合、不要です。プログラムによって、参加できる年齢が決まっているものもあるので、参加条件については必ずチェックしてください。
ビザに関しては、ボランティア活動がメインであれば就労できるビザが必要です。勉強がメインでボランティア活動を組み合わせる場合には学生ビザで渡航できます。
就労と就学ができ、18歳〜30歳までが対象となる「ワーキングホリデービザ」やカレッジや大学で半年以上のフルタイムプログラムを受講している学生が対象の「Off-Campus」などの就労ビザも活用できます。
どんなビザが必要かは、申し込み時に確認しましょう。
カナダでボランティア活動をしよう!
カナダでボランティア活動をすると、語学力を鍛えられる、大自然に囲まれた国で環境保護に関われるなど日本ではできない体験ができます。就職活動では自己PRの一環としてアピールしましょう。
カナダでは日本語教師アシスタントや環境保護、老人介護、チャイルドケア、動物保護などさまざまなボランティア活動ができます。種類が多いので、きっと興味のある分野の活動ができるはずです。
留学や語学研修でカナダに行くときにボランティアをするほか、ボランティア目的で渡航するのもいいでしょう。ぜひカナダでボランティア活動にチャレンジしてみてください。