「海外ボランティアってどんな活動をするの?」「興味はあるけど費用はかかるのだろうか?」そんな疑問を抱いている人は多いはず。海外ボランティアという言葉から、チャレンジや使命感、出会いなど、さまざまなイメージや期待を膨らます人も少なくありません。
世界へ飛び出して新しい体験をすることで、自分を変えたいと思う人もいるでしょう。本記事では、海外ボランティアの種類をはじめ、具体的な活動内容や費用などを詳しくご紹介。
また、海外ボランティアに行くメリットや選び方についても言及していますので、興味のある人はぜひ参考にしてみてください。
海外ボランティアに興味がわいたら
海外ボランティアの種類!学習型と体験型
活動内容も多種多様な海外ボランティアですが、大きく分けると以下の3種類があります。
- スタディツアー
- ボランティアプログラム
- 留学+海外ボランティア
ここでは、それぞれのボランティアの特徴について確認していきましょう。
スタディツアー
スタディツアーは、観光だけの海外旅行とは少し違い、学びに焦点を当てて現地を視察することが目的です。地域に役立つ活動を通して、現地の人との交流をはかります。初心者でも参加しやすく、宿泊は基本的にホテルです。
ボランティアプログラム
現地の問題や状況を支援することを目的とするのが、体験型のボランティアプログラムです。課題の解決に向けて継続的な支援を目指す活動で、宿泊形態はホームステイやワークキャンプが一般的。初心者でも参加できるプログラムも多いですが、スタディツアーよりも積極性が必要です。
留学+ボランティア
留学生活を送りながら、週に1~2回のボランティア活動をします。自分が学習している地域のさまざまな活動を、通いながらサポート。学校の後や週末を利用して活動する他、語学学校のコースに組み込まれていることもあります。語学力と合わせて人間力の向上がはかれるのが留学+ボランティアです。
海外ボランティアの具体的な活動内容と期間
前章では、海外ボランティアの種類についてお伝えしてきましたが、もっとも気になるのは、具体的な活動ですよね?ここでは、海外ボランティアの活動内容の例や期間を確認していきましょう。
- 現地の学校や孤児院で子供たちと交流
- 災害にあった地域の建物の修復やがれきの除去などの復旧活動
- 植林や苗木の管理などの緑化運動
- 動物の世話や環境管理などの保護活動
- 現地の小学校や日本語学校でのアシスタント
- 海外の医療現場に出向き活動
- 現地の老人ホームでお年寄りとの交流
- スポーツや季節のイベントをサポート
- ビーチや町のゴミ拾い
- 募金活動をサポート
- チャリティーショップで販売活動を支援
活動内容は多岐に渡りますが、地域の役に立つということが共通のキーワード。ボランティア仲間と一緒に取り組む活動をはじめ、地元住民との触れ合う機会も多いです。活動期間は、1日で完結するものから、3日間~3週間などの短期、1ヶ月~1年以上におよぶ中長期のものまであります。
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海外ボランティアに行く3つのメリット
「海外ボランティアは魅力的だけど、本当に自分にできるだろうか…?」そんなふうに迷っている人もいるでしょう。新しいことへ挑戦には、不安や迷いはつきもの。ここでは、海外ボランティアをすることで、得られるメリットをご紹介します。
困っている人や現地の問題解決に協力できる
現地の人の役に立てるのはもちろん、やりがいや充実感が得られます。自分の活動により笑顔になってくれる人がいるため、大変意味のある活動です。貧困に苦しむ地域や災害があった場所など、人手が必要な場所へ行って手を差し伸べられます。
世界各国の仲間や現地の人との出会いがある
同じ海外ボランティアプログラムに参加する、世界各国からの仲間と友達になれるのも嬉しいメリットです。志が同じなので親近感がわいて仲良くなりやすく、帰国後も連絡を取り合えます。その他、現地の人との心の触れ合いを通して絆も生まれやすいです。
新たな挑戦や体験が自信につながる
ボランティア体験をする中で、自然に積極性が身に付きます。また、現地で見る景色や状況、出会いによりさまざまな刺激を受け、自分自身と向き合うきっかけにもなるでしょう。将来のビジョンにつながったり可能性が広がったりするため、視野も広くなります。
海外ボランティアの費用・無料で行ける?
「海外ボランティアは無料で行けるもの」そう思っている人も少なくないはず。ボランティアと名が付くため、無料というイメージが強いのも無理はありません。しかし、多くの場合はプログラム参加費用がかかり、旅費や海外旅行保険代などは自己負担となります。貧困地域でのボランティアの一部には、参加費用自体が現地にお金を落とし、地域経済や教育を潤わせる側面を持つものもあります。
そのため、自分が得られる体験や価値を重視して参加することがおすすめ。プログラムによっては、現地の宿泊費や食事代などが無料になることもあります。
【プログラム費用の例】
- 東南アジアのスタディツアー7日間 約120,000円~
- 現地の孤児院訪問6日間 約190,000円~
- 熱帯雨林のビーチでの野生動物や環境保護活動 1ヶ月 渡航費+約200,000円~
まれに無料で行けるボランティアプログラムもあるため、随時情報をチェックしておくといいでしょう。また、学生であればトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムなどボランティアを支援する奨学金制度を利用するのも一つの手です。
自分に合う海外ボランティアの選び方
多くのプログラムがある中で、「自分に向いているボランティア活動がよく分からない…」という人もいるのではないでしょうか?最後に、海外ボランティアの選び方のポイントを3つにしぼって解説していきます。
目的や興味があることを明確にする
ボランティアを通して、どんな学びを得たいのかをはっきりさせることが大切です。保育士や子供が好きな人は教育支援、環境問題に興味がある人は自然保護活動など、自分の興味や目的に近いボランティア活動を選ぶのがおすすめです。
どんな宿泊施設に滞在するのかをチェック
ボランティアプログラムの場合は、ホームステイのほかワークキャンプもあります。ワークキャンプでは、多国籍な仲間と生活を共にするシェアルームでの宿泊が一般的。国際交流のよい機会にはなりますが、一人の時間がほしい人はホームステイやシングルルームの有無などを確認したほうがいいでしょう。
自分の予算に合うプログラムかどうか
プログラムの内容や期間によって、かかる費用が大きく変わってきます。滞在期間が長い場合はその分生活費も必要になるため、自分の予算にフィットするプログラムを探しましょう。
おすすめの海外ボランティアコース
ボランティアが初めてという方でも参加しやすいおすすめコースをご紹介します。
現地の幼稚園で日本語のアシスタント教師体験
日本語教師アシスタントとして現地の学校にボランティアで参加できるプランです。日本語教師アシスタントのスケジュールは、受け入れ先の学校により半日と1日のいずれかから選択可能です。
場所 | オーストラリア メルボルン |
費用 | 76万円〜 |
期間 | 16週間〜 |
ニュージーランドの幼稚園でボランティア
幼稚園教諭/保育士資格がなくても参加可能です。個性を大切にするニュージーランドの幼稚園またはチャイルドケアセンターでのボランティアで、英語力は初級から参加できます。
場所 | ニュージーランド オークランド |
費用 | 140,000円~ |
期間 | 2週間、3週間、4週間 |
【アフリカ】野生動物の保護活動・資格経験不要
自然が好きで心身ともに健康な方であれば参加する上で必要は資格や経験はありません。活動地では世界中から集まるボランティア仲間と一緒に生活しながら活動に従事します。
場所 | ケニア・ボツワナ Soysambu自然保護区、Kwa Tuli自然保護区 |
費用 | 1週間¥317,000~ 参加期間、活動国による |
期間 | 1週間~48週間 ※希望に合わせて選択できます。 |
海外ボランティアに興味がわいたら
海外ボランティアに挑戦し新たな発見を!
異国の地に出向いて、現地の人の生活に密着した福祉活動ができる海外ボランティア。貴重な体験を通して価値観が変わる人も多く、参加した人の満足度は大変高いです。「海外旅行よりも、もっと現地の生活に踏み込んでみたい」そう思う人は、海外ボランティアを視野に入れることがおすすめ。
外国人と交流をはかりながら世の中に貢献できる活動が行えて、視野が広がると同時に柔軟な考え方が身に付きます。本記事で紹介した活動内容やメリットなどを参考にし、ぜひ前向きに海外ボランティアの参加を検討してみてくださいね。
(留学プレス編集部)