海外ボランティアの気になる費用!無料で行けるって本当?参加費を比較してみた

誰かの役に立つ喜びを感じながら、異文化や生の語学に触れ、貴重な経験ができる海外ボランティア。しかし、海外ボランティアに行きたいと思っても、費用面が気になって二の足を踏んでしまう方は少なくないと思います。

ボランティアを募集する団体や訪れる地域や滞在期間によって費用はバラバラで、金額に幅があります。そこで、この記事ではあらゆる分野・場合を想定したおおよその必要費用をまとめてご紹介していきます。

なお、海外ボランティアと聞いて青年海外協力隊を思い浮かべる方も多いと思います。しかし青年海外協力隊は参加できるまでの審査や訓練が厳しく、手当を受け取りながら数年に渡り本格的に活動するものです。

本記事では広く一般の方が参加しやすいという点を重視し、そのほかの、短期〜中期的に参加できる体験的なボランティア活動について中心に取り上げています。

海外ボランティアに興味がわいたら

海外ボランティアの費用は何で変わる?

海外ボランティア費用

まずは、海外のボランティアに参加するにあたってどんなことにお金がかかるのか見ていきましょう。必要な費用は、大きく分けると参加費、渡航費、生活費の3種類。安くしたい場合はどれを抑えるかがポイントになってきます。

海外のボランティア活動には数日〜1週間程度で行われる短期的なプログラムと、1ヶ月〜年単位で行われる中・長期的なプログラムがあり、どちらに参加するかによって費用は大きく異なります。

また、海外ボランティアに参加するには、一般的には以下の2通りの方法があります。

  • ボランティアを支援するNPO・NGO団体を通して参加
  • 旅行会社の企画ツアーを通して参加
  • 留学会社(留学エージェント)

今回の記事では、それぞれの参加方法によってどのように費用が異なるのか、おおよその金額を順番にご紹介していきます。さらに、なるべく(とことん)出費を抑えたい方のために、安い費用(または一部無料)でボランティアに参加できるコツやパターンもご紹介します。

NPO・NGO団体経由の海外ボランティア

海外ボランティア費用

海外ボランティアに参加する方法でもっとも代表的と言えるのが、国際ボランティア活動を支援するNGO・NPO団体のボランティア人材募集に応募することです。

NGO・NPO団体主催のボランティアには大きく分けて、現地の暮らしを学び体験する「スタディツアー」と、実際に奉仕活動を行う「ボランティアプログラム」の2種類に分類されます。それぞれの特徴やおおよその費用の違いを見ていきましょう。

スタディツアーの例【約5~25万円】

行き先・内容参加費用日程
カンボジア孤児院交流約7~10万円5日間
インド・子ども交流約10~15万円7日間
オーストラリア・幼稚園教育約20~30万円10日間

スタディツアーとは、実際的なボランティア活動というよりは現地の人々と交流したり暮らしぶりを見たりすることで、現地の状況を学びつつふれあい体験ができるプログラムです。数日〜1週間ほどの短期タイプが多く、海外ボランティアがどういうものか知りたい・現地の人たちとふれあってみたいという初心者の方に人気があります。

ボランティアプログラムの例【約15~25万円】

行き先・内容参加費用日程
ミャンマー・保育士体験約15~20万円6日間
インドネシア・日本語教師約20~25万円8日間
マルタ共和国・猫保護活動約25~30万円7日間

一方で、ボランティアプログラムは現地の人々や状況の役に立つために知識や技術、労働力を能動的に提供する、本格的な奉仕活動となります。期間は、短期のものから月単位や年単位の長めのものまで様々で、しっかりとボランティア活動をやりたい!という方向けです。スタディツアーで体験学習をしたのち、ボランティアプログラムで社会活動を経験する方も多いです。

旅行会社経由の海外ボランティア

海外ボランティア費用

 「最初からNPOやNGO団体のボランティアに参加するのは、ちょっと敷居が高いかも」という方におすすめしたいのが、旅行会社が主催しているボランティアツアーです。観光やショッピングなどの日程の中にボランティア体験が組み込まれているプランも多く、海外ボランティアがどんなものか体験してみたい方にぴったり。

自分の体験を就活に生かしたい方や、何か将来に役立てられたらいいな、と漠然と考えている方にとっても、印象に残る経験ができることと思います。

旅行会社のプランの例【約10~40万円】

行き先・内容参加費用日程
ベトナム・チャイルドケア約10~20万円4日間
カンボジア・孤児院交流約14~20万円6日間
中国・パンダ保護活動約20万円5日間
インド・マザーテレサ施設ボランティア約20~30万円7日間
モロッコ・子ども教育支援約33~40万円10日間
ペルー・日本語学校交流約40~43万円8日間

旅行会社経由のボランティアは宿泊代や食事代、渡航代が込みのプランが多くあり、必要な経費の全体像がつかみやすいです。1人での申し込みがOKなものや、毎日催行しているプログラムもあり、思い立ったら気軽に空いた時間を利用して参加しやすくなっています。

旅行会社やプランによっては現地発着か国内発着かを選べるものもあり、現地発着はその分プラン価格が安いですが、渡航チケットは別途個人で用意する必要があります。

留学会社経由の海外ボランティア

留学エージェント経由の海外ボランティア費用

留学会社が企画する留学プログラムのひとつに「ボランティア留学」があります。先進国でのプログラムが多く、人の役に立ちながら生きた語学力を身に付けたり自己成長やスキルアップをしたい方に向いています。

ボランティア先の例は保育園、学校、環境保護団体、福祉施設、スポーツイベント、日本語教師、医療関連機関など幅広いです。

留学会社のプランの例【15~70万円】

行き先・内容参加費用日程
セブ島・チャイルドケア15万円~7日間
フィジー・海洋環境保護45万円~2週間
オーストラリア・語学学校+日本語教師ボランティア70万円~4ヶ月間

平日は語学の勉強、週末はボランティア活動というように語学学習とボランティアがセットになっているケースや、学校へは通わず、公的なチャリティー団体や教育現場などの職場研修を通してボランティア体験を行うケースがあります。

前者は語学留学がメインのこともありますが、後者は現地の社会人と肩を並べて業務を行うため、インターンシップ(企業研修)の意味合いに近いです。

海外ボランティアに安く参加する方法

こちらでは、なるべく費用をおさえながら海外ボランティアに参加する方法をご紹介します。以下の方法を何個か組み合わせることができれば、かなりお得に参加できるのでおすすめです。

お得なキャンペーン割引を利用する

海外ボランティアを募集している団体や企業が、それぞれ独自のキャンペーンを行っていることが多いので、ぜひ利用しましょう。例えば、より前倒しで早く予約や申請をすることで3000~5000円ほど安くできる「早割」、1名より2名での応募のほうが数万円ほど割引かれる「ペア割」などが一般的です。

ボランティアプログラムによっては、渡航費(航空機代)は別途個人で負担する場合があります。その際は、格安航空会社のキャンペーンなどを利用すれば、アジアの国によっては往復1万円程度までおさえることも可能になります。

比較的安価なアジアの国や地域を選ぶ

一般的に、欧米よりもアジア諸国のほうが費用が低く設定されている傾向があり、これらのプログラムを利用することでお得に海外ボランティアに参加することができます。

例)NGO団体から海外ボランティア(2週間程度)へ参加した場合

行き先(国)費用(およそ)
アメリカ、カナダ、イギリスなどの欧米20~50万円
ベトナム、タイ、インドネシアなどのアジア8~15万円

また、欧米へのボランティアは語学留学も兼ねている方が多いので、その場合は別途で学費や研修費が加算されることになり、より価格差が生じることになります。

超短期型のボランティアに参加する

海外ボランティアは、期間が長ければ長いほど高額になりやすいので、なるべく費用を抑えたい場合は、1泊2日~3泊4日くらいまでの超短期型プログラムに参加するのもひとつです。数日間だけなら、1万円台から参加できるプログラムもあります。

週末やゴールデンウィークなどを使って、まずは気軽に超短期型ボランティアにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

【番外編】国内のボランティアに参加する

実は費用を安くしたい時にぴったりなのが、日本国内で「国際ボランティア」をすることです。国際ボランティア団体が日本で開催するプログラムに合流することで、日本に集まって来る世界中の参加者と、日本にいながら多国籍な交流を持つことができます。

もちろんパスポートやビザなどの手続きは不要で、渡航費もかかりません。海外に比べて費用は格段に安く済むうえ、国際交流もできてしまうのです。まずはお手軽に、国内で様々な国の人とのふれあいを体験してみるのもおすすめですよ。

海外ボランティアが無料?驚きの方法2選 

「海外で困っている方の役に立ちたい!今すぐボランティアに行きたい!」という熱意はあるけれど、正直費用がネックで行けそうにない…という場合もありますよね。そこで、驚きの「無料で海外ボランティアに参加できるかもしれない」方法をご紹介します。

労働報酬と引き換えに費用が無料になる場合

参加費、宿泊代などを無料にしてくれる代わりに、作業人員や専門技術者を探している海外のホストが無報酬で働き手を募集するケースがあります。例えば、私たち参加者は通訳としてボランティア(無報酬)で海外へ赴く代わりに、宿泊代や食費などの費用は向こうで負担、といった具合です。飲食店でのウェイトレスや、お花屋さんでの売り子など、サービス業のボランティア募集もよくあります。

オンラインボランティアに無料参加する場合

インターネットが発達した今日、フルオンラインで行われるボランティアや、バーチャルキャンプなどと呼ばれるリモートなボランティア活動が増えてきています。無料で参加できるものが多いので、自宅にいながら気軽に国際的な関わりをもてるのが魅力です。

世界中の参加者たちとオンライン上で同時につながり、カメラを通して顔を合わせながら多彩な交流をすることができます。プログラムによって内容は様々ですが、国際問題についてディスカッションをしたり、ゲームや語学学習を行ったり、国の文化を紹介したりなど、幅広い活動が行われています。

海外ボランティアの費用の違いを理解しよう

海外ボランティアの費用

海外ボランティアの参加費用は、申し込む団体やプログラムによって大きく変わります。一般的には、NGO・NPO団体経由の場合だと参加費は安めですが、渡航費が別途でかかることが多いです。その代わり宿泊代や食費は無料で提供してもらえることもあります。

一方で旅行会社経由の場合は、渡航費込みの場合が多く、宿泊代等まるまる含まれているためわかりやすいですが、割高な傾向にあります。

このように、費用面の違いや傾向について念頭に置きつつ、ご自分に合った団体を通して、削減できるコストはぜひ上手く削減しながら、海外ボランティアに参加してみてくださいね。

(留学プレス編集部)

海外ボランティア費用
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