マッセイ大学(パーマストンノース)
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マッセイ大学(Massey University)はニュージーランドの3都市(パーマストン・ノース、アルバニー、ウェリントン)にキャンパスを持つ国立大学です。世界100カ国以上から集まった留学生が多く在籍しています。
1879年に農業学校として設立され、1927年に正式に国立大学に昇格し認可されました。航空学、紛争解決、獣医学、ナノサイエンスなどのコースや、世界ランキング29位の獣医学部などの人気学部を多く開講しています。
ここではマッセイ大学に興味がある人のために、大学の特徴や学部、学費、入学条件などをご紹介します。ぜひ参考にしてください!
マッセイ大学の基本情報
設立年 | 1927年 |
形態 | 国立 |
難易度 | ★★★☆☆ |
合格率 | 65% |
学生数 Timeline 2010 to current – Milestones and further growth | 30,296人 |
留学生数 | 約5,000人(約16%) |
人気の学部 | 獣医学 開発学 食品工学 情報科学 工学・技術 農学 金融 マーケティング 会計学 |
学費例(年間) 費用検索はこちら Tuition fees for international students | 学部 NZ$32,260(ビジネス) NZ$71,380.00(獣医学2年-5年次) 修士課程 NZ$39,060(デザイン) NZ$43,370(農学) |
マッセイ大学の場所
マッセイ大学にはパーマストンノース、オークランド、ウェリントンの3つのキャンパスがあります。
学生が暮らしやすい街の世界トップ31都市(QS Best Student Cities Rankings)に選ばれているオークランドは、ニュージーランドの最大都市です。マッセイ大学はアルバニー郊外に広々とした緑豊かなキャンパスを持っています。
パーマストンノースはニュージーランドの自然と空気を思う存分味わえるコンパクトで親しみやすい街でです。緑の多い公園のような敷地で学生生活を楽しむことができます。
ニュージーランドの首都ウェリントンは文化と行政の中心地。都市でありながら大きすぎず、デザインやカフェ文化豊かな洗練された街です。
マッセイ大学の卒業生
マッセイ大学の卒業生は政治家、スポーツ選手、脚本家、獣医師、メディア関係者など幅広い分野で活躍しています。
▼著名な卒業生の例
- ポーラ・ベネット(第18代ニュージーランド副首相)
- スティーブ・マハリー(元ニュージーランド教育大臣)
- シンディ・キロ(第22代ニュージーランド総督)
- マーク・ブラウン(クック諸島首相)
- ボーデン・バレット(ラグビー選手/ニュージーランド代表/東京サントリーサンゴリアスでプレーしたこともある)
- リサ・キャリントン(カヌー選手/オリンピック金メダル5+銅メダル1を獲得)
- アーロン・クルーデン(ラグビー選手/元ニュージーランド代表/東京サントリーサンゴリアス所属)
- ネヘ・ミルナー=スカッダー(ラグビー選手/元ニュージーランド代表)
- グラハム・ヘンリー(元ラグビーニュージーランド代表ヘッドコーチ)
- パット・オコーナー(プロレスラー。第42代NWA世界ヘビー級王者、初代AWA世界ヘビー級王者)
- ハミッシュ・ボンド(元ボート選手/五輪で3つの金メダルを獲得)
- アンソニー・マッカーテン(脚本家/映画『博士と彼女のセオリー』『ボヘミアン・ラプソディ』他多数執筆)
- ジェフ・マーフィー(映画監督/複数のロード・オブ・ザ・リング作品で第2班監督)
「持続可能な都市とコミュニティ」ランキングで世界7位
マッセイ大学はTHE世界大学ランキングの「持続可能な都市とコミュニティ(Impact rankings : sustainable cities and communities)」ランキングで世界7位の評価を獲得しています。
このランキングは、大学のサステナビリティに関する研究、芸術や遺産管理者としての役割、サステナビリティに対する学内の取り組みについて審査されるものです。
Impact Rankings 2022: sustainable cities and communities | Times Higher Education (THE)
奨学金
マッセイ大学には優秀な留学生に対しての奨学金制度があります。
学部生を対象とした奨学金では年間$30,000まで、大学院では年間$10,000まで支給されます。
申請要件や締切日については「Massey University International Undergraduate Excellence Scholarships」をチェックしてみましょう!
世界トップレベルの獣医学部
マッセイ大学の獣医学部は世界ランキング29位の評価を獲得しているトップレベルの学部です。
QS World University Rankings for Veterinary Science 2022
マッセイ大学獣医学部の特徴のひとつは、5年間という期間で学士号が取れるということです。他国にくらべて大学での在籍年数が短く、より早く獣医としてのキャリアをスタートさせることができ、学費も節約することができます。
最終学歴が日本の高校である場合には約1年間の「ファウンデーションコース(大学入学前の準備コース)」を経ての出願となるため、最短約6年間の履修期間となります。それでも、比較的短い期間で海外獣医師への道が開けますね。
獣医師資格を取得すると、ニュージーランド、イギリス、オーストラリア、カナダ、アメリカ、南アフリカ、シンガポール、香港などで働くことができます。(日本で働くためには別途要件があります。)
開発学で世界トップ50
人道援助や国際協力の仕事を目い指す人に人気の学部「開発学(Development Studies)」でも高く評価されており、世界ランキングのトップ50以内に入っています。
開発学について詳しく知りたい方は「開発学を学ぶ留学とは?特徴と卒業後の就職、海外の大学・大学院ランキングなどを徹底解説!」のページも参考にしてみてください。
マッセイ大学の学部
経営 Massey Business School | 会計 航空学 コミュニケーション、ジャーナリズム、マーケティング 経済学と金融 経営学 |
クリエイティブ・アート College of Creative Arts | アニメーション フィクション制作 映画制作 ゲーム開発 イマーシブ・メディア メディアテクノロジー ビジュアルエフェクト ファインアート マオリビジュアルアート 音楽産業 音楽実践 音楽技術 コンセプト ファッション インダストリアル アート(統合) フォトグラフィー 空間 テキスタイル ビジュアルコミュニケーション |
健康College of Health | 健康科学 (環境衛生、労働安全衛生、健康増進、医療サービスナビゲーション、メンタルヘルスと依存症、総合ヒューマンヘルス) 看護学 社会福祉学 スポーツ・運動・栄養学 (人間栄養学・栄養学、スポーツ開発学、運動科学、運動処方学、体育学) |
人文・社会科学 College of Humanities & Social Sciences | 教育 (教師教育、教育心理学、ガイダンス・カウンセリング、学習支援、専門教育、言語療法、インクルーシブ教育、デジタル教育、幼児教育、教育行政・リーダーシップ、数学教育、学習と教育) 人文科学・メディア・クリエイティブコミュニケーション (英語、文章、演劇、歴史、哲学、文化、言語、言語学、メディア・コミュニケーション) 環境・計画 (人類学、防衛・安全保障研究、開発学、環境学、地理学、地理空間科学、政治・国際関係学、博物館学、資源・環境計画学、社会学) 心理学 マオリ学 |
サイエンス College of Sciences | 農業・環境 (農学・園芸学、動物学、自然環境学) 建築環境 (積算技術、建設・設備管理、照明、デジタル+持続可能な建築環境) 食と先端技術 (食品科学・食品工学、バイオプロセス工学、電子・計算機工学、メカトロニクス、エンジニアリングマネジメント) 数理・計算科学 (コンピュータサイエンス、データサイエンス、情報技術、数学、統計学) 自然科学 (生物化学、化学、生態学・保全学、進化生物学、海洋生物学、微生物学、分子・細胞生物学、植物科学、物理学、動物学) 獣医学 |
マッセイ大学の難易度
日本とニュージーランドの大学制度の違いと偏差値
ニュージーランドと日本の大学入試制度は少し異なります。日本では試験による偏差値方式ですが、ニュージーランドでは書類選考がメインです。
また、義務教育制度が異なっていることから、日本の高校を卒業した学生は一部をのぞいて大学入学前に「大学準備コース(ファウンデーションコース)」を受講します。ファウンデーションコースを修了することで大学への正式な入学資格が得られます。
詳しくは「ニュージーランドの大学は難しいの?偏差値やランキング、大学進学方法や受験システムを徹底解説! 」を参考にしてください。
ランキング
QS世界大学ランキング | 292位(世界)5位(NZ) |
THE世界大学ランキング | 601-800位(世界)8位(NZ) |
Massey University | World University Rankings | THE
合格率
マッセイ大学の合格率は公式には発表されていませんが、65%以上と想定されています。きちんと入学準備をして必要な手続きを踏むことで、合格の可能性は十分にあります。
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マッセイ大学に留学するには?
日本とニュージーランドでは教育制度が異なります。そのため、日本の高校からニュージーランドの大学へ行くには、日本の高校卒業→ファウンデーションコース(約1年)→ニュージーランドの大学1年に入学(大学は3年間)、というルートが一般的です。
ここではまず、一般的なルートであるファウンデーションコースから解説していきます。
ファウンデーションコース
ニュージーランドではたくさんのファウンデーションコースが開講されています。どのファウンデーションコースからでもニュージーランドのすべての大学への進学資格が得られます。
マッセイ大学でも1年間のコースと6か月の速習コースの2つのファウンデーションコースをオークランドキャンパスで開講しています。
両コースの共通科目と、文系と理系に分かれたそれぞれの科目を受講します。修了証を取得すると部課程への入学が保証されます。
1年間のファウンデーションコース:入学にはIELTS 5.5 (全バンド5.0以上)、または同等のTOEFLスコアが必要です。
6か月の速習(accelerated)ファウンデーションコース:英語力がIELTS6.0(全バンド5.5以上)または同等のTOEFLスコアを持っている人は6か月の速習コースに入学できます。
大学へ直接入学する場合
IBディプロマを持っている人や以下のいずれかの条件を満たしている人は、ファウンデーションコースを経ずにマッセイ大学に直接出願できます。
- 高校の成績平均Bランク以上
- 日本(または海外)の大学で1年間勉強した経験があること
- 2年または3年の短期大学を卒業していること
- 以上を満たしたうえで下記いずれかの英語力証明を提出できること
IELTS | 6.0(各バンド5.5以上) |
TOEFL iBT | 80(Writing 19以上) |
PTE | 50(各Communication Skillsで42以上) |
Entry requirements for international students
大学院課程
大学院課程に出願するには次のいずれかの英語力スコアの提出が求められます。
IELTS | 6.5(各バンド6.0以上) |
TOEFL iBT | 90(Writing 20以上) |
PTE | 58(各Communication Skillsで50以上) |
その他、専攻ごとに追加の提出物が必要な場合があります。おおむね、どの専攻でも大学での成績平均B以上の評価が求められるほか、実務経験が評価対象となることもあります。
「List of all qualifications」から志望専攻ごとに確認できますので、チェックしておきましょう!
マッセイ大学英語コース
マッセイ大学では大学進学を目指している人はもちろん、英語を学びたい一般の学生を対象とした英語コースをオークランドキャンパスで開講しています。
短期間(5週間)から受講できる集中英語コースもありますので、休暇を利用した短期留学や大学での英語コースに興味がある人はチェックしてみてください。
マッセイ大学への留学を実現しよう
マッセイ大学は農業関連、航空学、紛争解決、獣医学、ナノサイエンスをはじめ、世界ランキング29位の獣医学部といった人気学部を擁する国立大学です。
「持続可能な都市とコミュニティ」ランキングで世界7位にランクされ、サステイナブルな取り組みでも高い評価を得ています。
ファウンデーションコースから一歩一歩成績を積み上げていけば、合格率が大きく高まります。
マッセイ大学への留学に関心がある人はこの記事を参考にして、ぜひ実現してくださいね!
(留学プレス編集部)