TOEIC®500点台から4か月でカナダのカレッジに合格した私の英語勉強法~ライティング/リーディング編

「自分なりに英語学習は続けてはいるが、努力に見合った成果がなかなかついてこない。」

「効率よく苦手分野を克服することができる方法を探し中。」

「語学留学前、または語学留学中に短期間で、できるだけ英語力を総合的に伸ばしたい。」

そのような思いを抱いている英語学習者は決して少なくないはず。

語学留学中にカナダのカレッジ進学を目標に決めたとき、私のTOEIC®のスコアは 500点台。しかし、それからわずか4か月でカレッジ入試を突破することに成功しました。カレッジ合格ラインはおおよそTOEIC®スコア800点に相当すると言われていますので、4か月で300点相当に近いスコアアップをしたことになります。

本記事では、実際に私が、短期間で英語力を総合的に伸ばすことに成功した勉強法について、当時の語学学校での授業、日常生活を振り返りながら詳しく述べていきます。「ライティング/リーディング編」と「リスニング/スピーキング編」の2回にわたってお届けします。

今日お届けする「ライティング/リーディング編」では、語学学校でのコースの選び方、文法の効率的な勉強法、小論文を書くときのコツと長文をスピーディに読む練習法などを中心にご紹介します。

これを読めば、今までよりも、もっと自分に合った英語学習方法、苦手分野の克服方法が見つかり、目標達成のための学習プランを明確にすることができること間違いなしです。

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語学学校の『進学パスウェイコース』を取る

語学学校を選択する際にはぜひ、自分が伸ばしたい学習分野はどこなのか、そのために必要な勉強法は何なのかを明確にしたうえで、各語学学校に用意されているプログラムを比較してみるのはいかがでしょうか。

進学を考える人なら、語学学校が用意している「進学パスウェイコース(Academic Pathway Course)」を受講するのが近道。進学パスウェイコースは、現地でのカレッジ進学を目標とした人のためのコースです。

入学当初、英会話力を伸ばしたかった私は毎日、午前に会話集中プログラム(Focus on Communication Program)、午後からは選択ワークショップ(Elective Workshops)を受講しました。

その後、進学パスウェイコースに移りました。このコースは語学力が高い生徒が受講することを前提としているため、テスト(主にスピーキング、リスニング、ライティング)に合格する必要があります。

私が通っていたトロントの語学学校クエスト・ランゲージスタディーズ(Quest Language Studies)では、中心の教材はTOEFL®やIELTSのテキストでした。それらの教材を通し、リスニング、スピーキング、リーディングと、カレッジ入試を突破するのに必要な分野をまんべんなく学習し、身に着けます。

それに加えて、カレッジ入学後に必要となるエッセイの書き方、ノートの取り方、プレゼンテーションの仕方など、ネイティブスピーカーと共に学ぶための力も同時に鍛えることができます。

進学パスウェイコースを卒業する際にはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングのテストが行われます。全てに合格しなければ卒業は認められません。進学パスウェイコースを卒業すると同時に、各語学学校が提携を結ぶカレッジへの入学許可を得ることができるからです。

提携を結んでいるカレッジは各語学学校により異なるため、注意する必要があります。

合格を速める勉強法~ライティング編

文法学習法

正しい英文法を身に着けることは、エッセイを含め、長文を書く上で非常に大切です。いくら単語の知識が豊富だとしても、文法がおろそかでは、相手に自分の意見が正しく伝わりませんし、テストやエッセイ課題で点数を落とす大きな原因の1つとなってしまいます。

英文法を学習する上で大切なことは2つあります。

1つ目は、人に教えられるくらい「理解する」ということです。ただ書いていることを単語のように「覚える」のでは足りないのです。

そのためには、闇雲に何冊もの文法書を開いて勉強し、どれも中途半端になるよりも、自分に合った文法書を1冊用意し、熟読するほうが効果的です。

まずしっかりと全英文法知識を網羅した文法書1冊を用意するようにしましょう。

さらに、学んで理解したことは、なるべく、人に説明するようにしましょう。人に説明できるということは、文法書の内容をただ丸暗記するのではなく、しっかりと理解した上で覚えられていることを意味するからです。

2つ目は実際に様々なシーンで文法を使うことです。理解した文法を交えて日記をつけたり、テーマに沿った英文を書いてみたり、友達とディスカッションの練習をしてみるのも効果的だと思います。

「文法学習」と聞くと多くの人が、文法書を読んで覚えて理解するというイメージを持つかもしれません。しかし、英文法は、友達や先生との会話、映画鑑賞など、机から離れた様々な場面からも学ぶことができるということを、ぜひ頭に入れておいてください。そうすれば、文法書からだけではなく、何気ない日常からも多くの英文法の知識を得て、さらに活用することができるからです。

小論文を書く上で重要なのはブレインストーミング

エッセイを書き始める前に、約5分間、紙にアイディアをかき出してエッセイを構成する要因をまとめる作業を、ブレインストーミングといいます。読み手を納得させることのできるエッセイを時間内に書く上で、ブレインストーミングは、非常に大切です。

では、実際にブレインストーミングをどのように行うのか、例として「小学校で日本人は英語を学習するべきか」をエッセイのテーマとして考えていきましょう。

まずは、このテーマに賛成か反対かを考えます。なぜ賛成(または反対)なのか、自分の意見(通常は3つ)を上乗せしていきます。

例えば

「賛成」
「英語はできるだけ早くから学び始めるべき」
「楽しく自然に学べる授業」
「小学校では英語教育の中心を英会話にするべき」

などを書きだします。

さらに、それらの意見をサポートできるアイディアとして

「ネイティブ教師」
「授業で映画鑑賞」
「母国語と同時に」

などを書きだします。

ブレインストーミングは、長文で意見をメモする必要はありません。あくまで、筋の通った本文を書くために、自分の意見をある程度まとめる作業なので、英語でも日本語でも自由に書き留めていきましょう。

意見をメモする上で、いつ(When)、なぜ(Why)、なに(What)、どのように(How)を意識すると、詳細で抜けのない意見を主張することができます。

この約5分間のブレインストーミングを行うことで、堂々巡りで同じ事を繰り返し書いたり、最初と最後で主張が食い違ったり、読み手に自分の意見が全く伝わらなかったりなどの欠点を減らすことができます。

合格を速める勉強法~リーディング編

単語は命、単語を効率よく学習するには

文章を読むうえで単語は命です。そのため、日常的に単語学習には励むようにし、効率的に覚えていくことが重要です。

しかし、次から次へと新しい単語を学習しても数日後にはもう忘れてしまっている、そんな悩みを抱えた人も多いのではないでしょうか。私も語学学校に通っていた頃、同じ悩みを抱えていました。毎日たくさんの新単語を目にし、必死に単語帳を作り、書き溜め、せっかく覚えても短期記憶から長期記憶へと切り替えることができませんでした。

そんな時、担任の先生からもらったアドバイスがあります。それは、「単語帳を作るのをやめなさい」でした。英語学習を始めて以来、単語帳は必須アイテムだと思っていた私にとってそれは、驚きの言葉でした。しかし、先生のアドバイスには筋の通った理由と、新しい単語学習法が込められていたのです。

先生の教えは「わからない単語に遭遇した時は単語帳に書く代わりに、すぐに意味を調べ、類義語にも目を通し、発音しなさい。そうすることで、辞書を開く回数も自然と増え、違う単語も同時に学ぶことができる」ということ。

重要なことは、日常的にできるだけ多く、繰り返し同じ単語に目に通し、実際に口に出して発音することです。そうすることで、私たちが母国語である日本語を学んだのと同じプロセスで、自然とストレスなく英単語を学ぶことができます。

実際に、そのアドバイスを実践するようになってから日常的に単語の意味、正しい発音、類義語を目にする回数が増え、「学習している」という意識なしでも効率よく、気がつけば単語の意味が頭に入っているということがとても増えました。

読解速度を上げるには

英語の基礎力がなければ英文を速く読めるようにはなりません。そのため、読解速度をあげるには、英語力(文法力、語彙力、英文解釈力)を上げることが不可欠です。

文法学習法、単語学習法については先述しましたので、「英文解釈(精読力)」について述べていきます。

精読力を鍛えることで、カレッジ入試、TOEFL®、IELTSなどで出題される複雑な英文を瞬時に理解する力が身に付き、英語速読の前提となる英語長文読解力を培えます。

精読時にチェックすべき3つのポイントは

  • 単語の意味・品詞
  • 文法・構文
  • 文構造

です。

単語の意味を全て調べても文章の意味が分からない時は、構文が取れていない証拠です。そのため、主語・動詞・目的語・補語・修飾句などの文構造は精読をする上で必ずチェックして下さい。

文構造のチェックは、主語「S」、動詞「V」、目的語「O」、補語「C」と書き、修飾句は「 」や、( )でくくるだけです。

英文の構造

文構造を見抜くスピードが上がると、リーディングだけではなくリスニングのスピードも同時に上がります。文構造がよくわからないというときは、品詞を調べることもオススメです。

大切なのは頭の中で英語回路を作ること

頭の中で「英語回路」を作ることも時間内に長文問題をこなすために重要です。「英語回路」が頭の中にできると英語を英語のまま、英語の語順で理解することができるからです。

練習方法は、ズバリ、「声に出して読む」「聴く」「話す」を繰り返し何度も行うことです。一見単純かもしれませんが、私たちの「日本語回路」もこの3つが繰り返し行われたことで完成しています。

音読する際は必ず、「ある程度、意味のわかった英文」を選ぶようにしましょう。むやみやたらに音読しても残念ながら、効果はありません。

そして、リスニングCDや、ラジオ番組などを活用してできるだけ日常的に、英語を「聴く」ようにしましょう。

その際、初めから和訳を見ることはしないでください。まずは和訳なしで、繰り返し聴き続けて下さい。ただ聴き流すのではなく、単語や、冠詞、時制、不定詞や、関係代名詞の使い方、あらゆるところに注意しながら意味を理解していきましょう。

「話す」の有効的な練習法として、シャドーイングがあります。CD音声の後に、自分でも追いかけて同内容を言うというものです。これに関しては次回記事のスピーキング編において詳しく述べていきます。

上記で述べたライティング/リーディングの勉強法を踏まえて、今までよりも効率よく勉強を進めて頂けたらと思います。また、留学中に英語を短期間で上達するためには自分の希望に合ったクラスを語学学校で受講することもとても大切です。

次回はリスニング/スピーキングの勉強法をお届けします。合わせて参考にしてみてください。

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