オーストラリアのTAFEは社会人の留学にピッタリ!幅広い年齢層のキャリアに活かせる州立の学校を知ろう

・留学を就職や転職につなげたい
・大学や大学院より実践的なスキルを重視したい
・海外就職や永住権も視野に入れたい

こんな目標を持っている人にはオーストラリア特有の公立(州立)専門学校であるTAFE(テイフ)はぜひともチェックしておきたい学校です。

大学や大学院に比べて学費が安いこと、入学条件がやや緩いことも大きな特長です。年齢層が幅広いのも特徴で、オーストラリアでは高校卒業直後の学生から、社会人のキャリアチェンジや学び直しのために20代から60代までさまざまな年代の人がTAFEに入学します。

日本人留学生もたくさん学んでいます。

このページでは、特に社会人のTAFE留学に焦点を絞ってお伝えしていきます。特徴や専攻分野、入学条件、学費、就職につなげていくポイントなどを徹底解説します。

ぜひ参考にしてくださいね!

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留学プレス編集部の記事

TAFEってどんな学校?

Sydney TAFE, Robyn Jay

TAFEの運営元は「州」

オーストラリアには私立と公立の専門学校があります。このうち、公立の専門学校がTAFEです。

TAFEとは「Technical and Further Education」を略したもの。仕事に直結する資格を取ったり、即戦力として活躍できるだけの実践スキルを身につけるのがTAFE教育の根幹です。

TAFEを運営しているのは国ではなく各州政府。6つの州(+2つの準州)がそれぞれの教育予算でTAFEを運営しています。

私立と公立の違い

私立専門学校と公立のTAFEの違いを表にまとめてみました。

TAFE私立専門学校
運営元州政府民間企業
学費抑えめTAFEと同程度か高め
取れる資格・サティフィケート
・ディプロマ
・上級(アドバンス・ディプロマ)
・その他、コース内で国家資格などを同時進行で取得する場合も
認可されている学校であれば、基本的にTAFEと同じ。
資格を提供しない専門学校もある。
規模大きい小さい
入学難易度中級程度の英語力学校によってさまざま
設備最新で充実している学校によってさまざま
専攻分野の数多い少ない
大学編入できるできる学校が多いが一部にできない学校もある
立地オーストラリア各地都市部に集中
キャンパス広大な敷地に自前のキャンパスを持っていることが多いビルの1~2フロアが多い
学生の割合オーストラリア人学生が多いオーストラリア人学生は少なく、海外留学生が占める割合が高い

最も大きな差は、設備と学生割合です。

TAFEは州政府が運営していることもあって、設備面が充実しています。最新の機材はもちろん、大学と提携して行う授業などを通じて、実践的で高度なトレーニングができる環境がそろっています。

また、オーストラリア人学生の割合が多いのも特徴のひとつ。その理由は学費です。

公立校であるTAFEではオーストラリア国内学生には学費が安く設定されています。私立校に行くとなると国内学生も海外学生も関係なく同額。わざわざ高額な授業料を払う理由がなければ、オーストラリア人学生が私立校よりTAFEを選ぶのが自然なのです。

社会人がTAFEに留学するメリット

TAFE NSW Ultimo Campus

実践的な授業が受けられる

TAFEでは卒業と同時に即戦力としても活躍できるよう、実践に近い授業が行われています。

学内にはリアルな職場を再現し、徹底的に本番に近い環境で訓練。学生は「こんなときはどうする?」などの課題を与えられ、自分で考えて答えを用意し、課題提出することが求められます。

インターンシップも充実しています。多くのTAFEは地元の企業や公的機関と密接な関係にあり、学生のインターンをたくさん受け入れています。

国際資格やオーストラリア国家資格に直結

TAFEを卒業することでディプロマやアドバンスディプロマといった学位が自動的に取れますが、それ以外の資格も同時に取れたり、コース内でチャレンジできることがあります。

世界的に認められているホスピタリティ関連資格や通訳/翻訳のオーストラリア国家資格、ヘルスケアの専門資格、調理師や製菓、パイロット等、資格の種類は多岐に渡ります。

社会人のキャリアチェンジにも最適

ある程度社会経験が長くなると、違う分野への転職が難しくなってくるものです。そのために大学や大学院に入り直していると入学するだけで時間がかかってしまいます。

そのため、早めに転職や独立を果たしたい社会人からは、入学まで、そして入学後も限られた期間で徹底した実践教育を受けられるTAFEは効率よくキャリアチェンジができる留学先として人気が高いのです。

海外就職や移住への道が開ける

せっかく留学したのだから、現地で働いたり、気に入ったら永住権をとって移住してみたいと思っている人もいるでしょう。

オーストラリアで永住権を取得したい人は学歴や年齢などの総合ポイントで申請基準を満たすことが必要です。TAFEで得た資格でも永住権ポイントの一部を稼ぐことができます。

永住権に有利なポイントを獲得するには、オーストラリアが「うちの国では今、この職業の人を積極的に迎えたい」公式に発表している「職業リスト」に関連しているコースを選ぶのがおすすめです。

とは言え、オーストラリア政府の方針は予告なく変わることもあります。オーストラリア国内の社会情勢や経済、求人状況によって目指していた職種が職業リストから外されてしまうこともあります。

移住への道を目指す人は常に政府や移民局のニュースに注意を払うことが大切です。また、仮にその仕事がリストから外された場合でも、様々な国で通用するキャリア、そして自分が情熱を傾けられる分野を選んでいく冷静な判断も持ち合わせておいてください。

留学中もアルバイトができる

オーストラリアでは学生ビザで留学している人に対して、アルバイトが許可されています。社会人になってからの留学は自費で留学費用を捻出する人も多いもの。長期でオーストラリアに滞在することを考えると、現地でも収入を得られるのは大きなアドバンテージになります。

2週間で48時間まで(政府の方針により変更になる場合があります)という上限つきではありますが、学業との両立を考えるとこれ以上の時間をアルバイトに費やすのはむしろ危険。勉強とのバランスをとりながら、現地でも収入を確保できるのが理想ですね!

大学への編入もできる

TAFEで約2年間のアドバンス・ディプロマを取得した場合、オーストラリアの大学に編入できます。

専攻にもよりますが、一般的には大学の2年次に編入します。オーストラリアの大学は3年制のため、あと2年だけ大学に行けばオーストラリアの大学を卒業できてしまいます!

大学卒業資格(学士号)の学位を取得したい人、自分の就きたい業界で関連の大学卒業資格があると有利な人などは、この大学編入システムを上手に使っていきたいですね!

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TAFEで学べる様々なコース

TAFE Sewing Room

TAFEで学べる分野はとにかく多彩!開講されている様々なコースの一部をご紹介します。

服飾
パイロット/航空
海洋学
農業
ワイン
インテリアデザイン
人事/人材管理
ホスピタリティ
ハーブ/自然療法
ファイナンシャルプランナー
まつ毛エクステ
アントレプレナーシップ
デジタルマーケティング
デザイン
歯科技工士
データサイエンス/分析
ダンス
サイバーセキュリティ
料理/製菓
都市計画
コンプライアンス/危機管理
コーディング
クラウドコンピューティング
ブライダル
経理
アート
アニマルサイエンス
アニマルケア
アルコール/ドラッグ
美容
カウンセリング
会計
福祉
幼児教育
健康サービス
IT
ビジネス
教育
プロジェクトマネジメント
イベントマネジメント
不動産
マーケティング/経営
理学療法
建築
スポーツ/フィットネス
アジャイル

ここにご紹介したのは一部に過ぎません。仕事に直結するほとんどの分野がTAFEで開講されています。

「こんな仕事につながるコースはあるのかな?」と思ったら、ぜひ問い合わせてみてください!

TAFEに入学するには?入学条件と英語力

Melbourne Polytechnic Green Skills Centre at Epping

TAFEに入学するのに必要なのは、高校を卒業していること英語力の2つだけです。高校時代の成績があまり高くなくても、内申点を問われることはほぼありません。

そのため、多くの日本人留学生が集中して準備するのは「英語力」となります。

英語力の証明には次のいずれかが必要です。

①IELTSなどの英語テストのスコア
 (目安:IELTS5.5~)
②付属(または提携)の語学学校でTAFE所定のレベルを受講して無事修了すること

もともと英語力がある人は①の方法で、日本にいるうちからIELTSやTOEFL(r)などのスコアを取得して直接出願するのがいいでしょう。

まだ英語力に自信がない人は②の方法で、TAFEに出願する前にオーストラリアへ渡航し、現地の語学学校へ入学してそのままTAFEへ進学するのがおすすめです。

TAFEの入学時期や取れる資格の詳細、オーストラリアの教育システムについては「TAFE(テイフ)とは?学費や入学条件を総合解説|オーストラリア専門留学」でも詳しく解説しています。ぜひこちらも参考にしてみてくださいね!

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社会人のTAFE留学はメリットがいっぱい!

転職や独立につながり、卒業後は即戦力として活躍できるTAFEは社会人の留学にピッタリです。

オーストラリアはアルバイトが可能な国でもあり、私立学校や大学にくらべて学費面でもリーズナブルなTAFEは、社会人の留学にはぜひチェックしておきたい学校と言えるでしょう。

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