昨今の円安の影響で「海外留学の費用が高い!」と悩んでいる方も多いはず。授業料だけでなく、現地での生活費も円安の影響を受けています。
しかし、実は留学費用をセーブする方法はたくさんあります。実際、こんな円安の時期でも、多くの日本人留学生が留学を実現しています。
人それぞれに合う方法は異なりますが、この記事では代表的な方法の一部をご紹介していきます!
・円安影響の少ない国選び
・奨学金の活用
・モニター企画の活用
・仕事と留学の両立
・アルバイトができる国
・有給インターンシップ
・家事を手伝って滞在費を無料に
・オンライン授業との併用
・一括払いと分割払いの違い
・パッケージプログラムでの割引利用
「円安で留学をあきらめなければならないのかな…?」と悩んでいた方でも、合う方法がきっと見つかります。ぜひ最後まで読んで、参考にしてくださいね!
円安でも諦めない!留学を実現するための方法
奨学金や助成金を積極的に活用しよう
円安による学費負担が増加しても、奨学金や助成金を上手に活用することで経済的負担を軽減できます。
日本国内には、日本学生支援機構(JASSO)をはじめ、多くの奨学金プログラムがあります。奨学金というと、学生が対象と思ってしまいがちですが、実際には社会人も広く対象となるプログラムがたくさんあります。
こちらの記事では社会人・学生ともに検討可能な奨学金をご紹介していますので、ぜひ活用してみてください。
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奨学金というと「大学や大学院だけ」というイメージがあるかもしれませんが、語学留学の奨学金制度もあります。
「成績優秀者だけなのでは?」と躊躇してしまう人もいますが、この奨学金は成績や年齢(16歳以上)も不問です。
応募期間をチェックして、ぜひこちらも活用してみましょう。
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留学先の国や大学が提供する奨学金や助成金もチェックしてみましょう。海外の多くの大学で、優秀な留学生に対して学費全額免除や生活費補助を提供する制度があります。
各国政府が留学生誘致のために、積極的に奨学金制度を実施している国もあります。たとえば、韓国、台湾、ハンガリーなどが大学の授業料を大きく補助する奨学金制度を実施しています。
留学モニター企画に応募する
留学先での体験レポートや写真などを提供したり、SNSで投稿する代わりに、留学費用を大幅に削減できるのが「留学モニター」企画です。
年齢上限や学歴/職歴などの条件も緩めです。
行ってみたかった国/都市でモニター企画が実施されていればラッキー!ぜひチェックしてみましょう。
体験談を書いたり写真を撮るのが好き!そんな方にピッタリの語学留学のモニター2025年版の応募受付中です! モニターになれるのは16歳以上(年齢上限なし)のやる気のある語学留学希望者。参加者の語学力は問いません。 体験談提出・S[…]
コストパフォーマンスの高い留学先を選ぶ
円安の影響は留学先によっても異なります。影響が少ない国を選ぶのも賢い方法のひとつです。
現在、円安の影響が最も大きく出ているのが、北米(アメリカ、カナダ)とヨーロッパ(イギリス、EU)です。
一方、たとえばオーストラリアやニュージーランドなど円安傾向でもやや影響が少なめです。
また、アジアもねらい目です。マレーシアやフィリピンは英語教育の質が高く、学費や生活費も比較的抑えられています。韓国や台湾も、比較的手頃に留学できる国々です。
もし大学や大学院への留学を目指しているなら、ヨーロッパ各国の大学を選択肢に入れてみましょう。政府から潤沢な教育予算が充てられているため、ヨーロッパ各国の大学や大学院の学費はもともとかなり安め、または無料に設定されています。
イタリア、フランス、ドイツなど英語圏ではない国でも英語で開講している学部が増えており、コトバの壁も少なくなってきています。
オンライン授業との併用
大学の学部課程や修士課程、大学エクステンションコースなどがオンラインコースを開講し、自宅にいながら世界中の教育を受けられるようになりました。
オンライン留学は生活費や移動費が発生しないため、費用を大幅に抑えることができます。特に円安時には、これらのプログラムを活用することで質の高い教育を受けつつ、経済的な負担を軽減することができます。
一方で、日本人留学生はオンライン留学をあまり積極的に取り入れない傾向があります。その理由はいくつかありますが、
・オンラインで授業についていくのが難しいと感じている人が多いこと
・時差があること
・現地での暮らしを含めて留学を経験したい人が多いこと
などが挙げられます。
そういった課題をクリアするには「オンライン留学のみ」で留学を完結するのではなく、現地でのリアル授業との組み合わせができるプログラムを検討するのも一つの方法です。
日頃はオンラインで授業を受けて、夏季だけ現地で対面授業を取れるようなコースもあります。
もともと時差が少ないオセアニアを選んだり、アーカイブ授業がとれるコースなどを選ぶのも良いでしょう。
さて、ちょっと余談ですが、オンライン留学に対する他の国の学生の例をご紹介しておきます。
コロナ渦にあってほとんどの授業がオンライン化したとき、中国やインドの学生は積極的にオンライン授業を履修していました。留学に行くのを年単位で延期している間に、彼らは自宅からどんどん単位を取って進級し、コロナ渦があけるとすぐに渡航し残りの単位を取り終え、安く早く卒業資格を手にしていました。
どちらが「良い/悪い」ではなく、世界ではそのような価値観のもとオンライン授業を前向きに活用している学生も多くいる、という実例として、知っておくのも良いかもしれません。
有給インターンシップを組み合わせる
有給インターンシップを活用すると、報酬を得ながら留学を実現できます。
さらに、実務経験を積みながら現地のビジネス文化や活きた語学も習得することができます。
なかには、インターンシップ先で能力を買われて、そのまま現地で就職をゲットするツワモノも!
現地就職につながらなくても、職歴として履歴書に記載することもできるため、帰国後の就職活動では「海外で働いた」ことをアピールできます。
働きながら留学する
有給インターンシップ以外にも留学先で働きながら学ぶ方法はたくさんあります。
現地でアルバイトをしながら滞在できるワーキングホリデーのほか、学生ビザでも就労を許可している国(オーストラリア、アイルランド、イギリス他)があります。(国別まとめは記事後半で後述します)
さらに、日本からリモートワークをしながら海外滞在できるノマド・ビザ、家事やベビーシッターをする代わりに滞在費用が免除されるオペア/デミペアなど、様々な方法があります。
学びながら働くのは大変な面もありますが、学校で受け身の授業を受けているだけでなく、実践経験を積めるという大きなメリットがあります。多くの場合、語学力も飛躍的に伸びる傾向にあります。
日本よりも高い平均時給が得られる国も多いため、授業料すべてをまかなうことができなくても留学費用の補助として検討してみるのも良いのではないでしょうか。
働きながら留学できる方法について、下記の記事で詳しくご紹介していますので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください!
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留学費用を知りたい!
学費が安めの学校や行先、留学費用を抑えるコツ、専門会社や学校が独自に実施している割引キャンペーンなど、限られた予算であっても可能な留学はたくさんあります。
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留学費用を抑える節約術と具体策
滞在費
留学生の住居といえば、シェアハウス・ホームステイ・寮などが代表的です。
それぞれの滞在方法の特徴を、費用の面からまとめてみました。
ホームステイ | ・特に安い滞在方法ではないけれど、食費が込みの場合が多いため、余計な出費がない ・全体の費用を計算しやすく、あらかじめ生活にかかる費用を可視化できる ・都市部では学校までの距離も約40分から1時間かかり、交通費も想定してく必要がある。自転車や徒歩で通学できるような郊外の街なら交通費がかからずお得。 |
寮 | ・食事込みのプランにすれば、余計な出費がない ・学校併設の寮であれば交通費がかからない ・寮費は学校によってまちまちではあるが、ホームステイよりやや安めの傾向。特に都市部の学校では、一般的な住居水準よりも安く設定されていてお得。 |
シェアハウス | ・もっとも自由度が高いため、自分の工夫で節約をしたい人向け ・自炊で節約を図れる。ルームメイトと協力してまとめ買いをしたり、マーケットなどで安い食材などを調達し、アイデアを凝らせる ・シェアする人数によって費用が異なる ・住居トラブル(水道、電気、破損etc.)で予測不可能な出費が必要になるケースも |
交通費の節約法
現地での移動費は、地味に痛い出費です。
公共交通機関を利用する場合は学生割引が適用される場合が多いです。留学先が決まったら、学割パスを確認し、積極的に活用しましょう。
自転車を活用する人も増えています。留学先選びの段階から、自転車を生活の一部として整備している都市を中心に選ぶのもよいでしょう。
アメリカやカナダの郊外では、車が生活の必需品となる場合があります。車がなければ生活ができない田舎地域は都市部に比べて生活コストがかなり安く抑えられますし学費も安めの傾向がありますので、車移動に抵抗がないのであれば検討してみるのもいいでしょう。
中古の車を譲り受けるだけでなく、事故・破損・修理・ガソリン代などランニングコストを想定しておかなければなりません。一人ではなく、何人かでカーシェアすることも検討してみてはいかがでしょうか。
学生向け特典の活用
多くの国で、学生証を提示すると美術館や博物館の入場料が無料(もしくは割引)になるほか、レストランや映画館などでも学生割引が適用されることがあります。
また、図書館や大学内の無料リソースも積極的に利用したいところです。教科書や参考書は高額になることが多いため、まずは図書館で必要な資料を借りるか、デジタル版を活用するのが賢明です。
為替リスクを管理し円安を乗り越える方法
円安の時に限らず、留学するということは為替の変動について理解し、効果的に管理することが重要です。
為替レートは日々変動します。留学をスタートした時点の為替レートがそのままずっと続くわけではありません。
留学の種類によって、まとめて先払いをするか、分割して支払うかの判断が求められます。それぞれの特徴を見てみましょう。
まとめて払う場合
海外の語学学校の多くは、長期割引を実施しています。おおむね、6か月(24週間)以上の語学留学の場合、1週間あたりの授業料が安くなるような特典があったり、お得なパッケージコースがあったりします。
出発前に一括して支払うことで、のちのちの為替リスクを避けることができます。もちろん、留学後に円高にふれた場合には残念なこともありますが、為替リスクにさほど気をとられず、気持ちを落ち着けて勉強に専念することができます。
分割して支払う場合
特に大学や専門学校など、年単位に渡る留学の場合には学費を一括ではなく分割して支払う選択肢があります。
為替レートが有利にふれたときに払ったり、変動に応じて支払いタイミングを調整し、円安の影響を最小限に抑えることができます。
円高の時期を狙って現地の口座にまとまった預金をしておくのもいいでしょう。
アルバイトができる国をチェック
学生ビザでもアルバイトができる国はたくさんあります。また、ワーキングホリデーを実施している国であれば、アルバイトが可能です。
アルバイトには報酬が得られるというメリットだけでなく、面接や職務経歴書を書けるようになったり、ネイティブスピードでの語学力を磨けるなど、経済面以外のメリットもあります。
学生ビザでのアルバイト事情を表にまとめました。ここでは概要をつかみ比較をするためにシンプルにまとめてありますが、働ける時間数などは国により異なります。
また、国の方針で頻繁に変更がありますので、常に最新動向をチェックしてください。学業に支障のないよう気をつけましょう!
アメリカ | 大学・大学院などに留学する場合、学内の限られた仕事のみアルバイトが可能 |
カナダ | 大学やカレッジに6か月以上通学し、アルバイト許可の申請を行った場合、または大学内でアルバイトをする場合、またはワーキングホリデー |
オーストラリア | 語学留学を含むすべての学生ビザ保持者がアルバイトが可能、またはワーキングホリデー |
ニュージーランド | 政府がアルバイトが認可されている学校に3か月以上留学する場合にアルバイト可能、またはワーキングホリデー |
イギリス | 大学・大学院に通う学生はアルバイトが可能、またはワーキングホリデー |
アイルランド | 語学留学(25週間以上)を含む学生ビザ保持者がアルバイトが可能、またはワーキングホリデー |
ドイツ | 大学留学(または準備留学)の学生ビザ保持者がアルバイトが可能、またはワーキングホリデー |
フィリピン | アルバイトは不可 |
フランス | 長期学生ビザでアルバイトが可能、またはワーキングホリデー |
ワーキングホリデーを実施している国は上記以外にもたくさんあります。各年で定員や応募条件が異なりますので、ぜひ最新情報を入手してみてください!
・ワーキングホリデーの情報を収集したい・まずは資料を読んで検討したい・自分にできるのか考えてみたい・できればこの1~2年のうちに実現したい そんな方のために、2025年に抑えておきたい最新ニュースをお届けします。実績豊富なワーホリ取[…]
円安時の留学計画とマインドセット
計画は柔軟に見直そう
円安の影響で、当初計画していた留学が予算オーバーになり、困難に直面している人もいるでしょう。
そんなときには、ぜひ柔軟な視点で計画を見直してみることをおすすめします。
例えば、記事上部で挙げたように留学先の候補を物価が安めの国に変更したり、授業料は高くてもあえて短期集中の高度なプログラムに挑戦し、留学期間自体をセーブするなど、円安の時期だからこその新しい視点を持つことで、新しい発見があるかもしれません。
長期的な視野を持つ
一方で、留学とは将来のキャリアに大きな影響を与える長期的な投資という視点も持ち合わせておくことが大切です。
留学での経験や学び、資格や学位は、就職活動やキャリアの強力な武器となります。留学を経て留学前よりも高い報酬を得られたり、自分の本当にやりたかった職業につけたり、まったく新しいスキルを手に入れて今までなら想像していなかった業界で活躍できるかもしれません。
また、為替レートは変動するものです。円高にふれるときもあります。自分でコントロールできないことは上手に受け入れて、冷静に工夫を凝らしながら乗り切れることはないか、考えてみてください。
自分の目的を再確認する
円安の影響で留学をためらうときこそ、自分がなぜ留学したいのか、その目的を再確認することが大切です。
語学力の向上、専門分野を極めたい、異文化交流…
留学をしたい理由は人それぞれです。こんなときこそ、有益な情報は得ながらも、人の意見に左右されず自分の意志を信じてみてください。
時間は誰でも平等に過ぎていきます。留学は何歳からでもできるし、人生はどのタイミングからでも挑戦できますが、もし、留学を通して実現したいキャリアや目標があるのなら時間の壁についても一度考えてみるといいでしょう。
特に、人の人生は先になればなるほど、制約が増えていくものです。就職、結婚、育児、介護…と、直面する課題が増えたとき「あのとき、創意工夫を凝らして留学しておけばよかった」と思うかどうか、自分の心に聞いてみてもいいかもしれません。
サポートを求めよう
円安を含め、経済的な不安に直面したときは、決して一人で悩まないでください。家族や友人、専門のアドバイザーなどに相談することも時には必要です。
留学エージェントや大学の留学担当者から、経済的支援や奨学金、割引特典などの情報を得られることもあります。
円高であっても人は「安く抑えたい」もの
これを言っては身も蓋もありませんが、円高の状況であっても、人の「安く留学したい」という心理は変わりません。円高になったらその時にまた「より安く留学できる方法」を見つけたいと願うのが人間という生き物です。
学費は年々高くなる
物価も学費も年々上昇するのが経済というものです。留学を延期している間に留学費用は高くなるのが自然の流れです。
一度学費が高くなったら、安くなることはありません。
たとえば、コロナ前にくらべると、多くの学校が授業料を値上げしました。学生が減っていた数年間に多額の損失を抱えてしまったからです。
コロナが落ち着いて学生がたくさん戻ってきた現在になっても、授業料は下がる見込みはありません。なぜなら、物価も家賃も人件費も高くなっているからです。
具体的な情報収集で可能なラインが見えてくる!
円安時の留学対策について、ご紹介してきました。アイデアと情報収集で、一人でも多くの方がぜひ留学を実現できることを願っています!
この時期、国内外の留学エージェントや教育機関では、円安時代だからこその様々なキャンペーンや施策を用意しています。
各社/各校からの資料もお送りしていますので、興味がある方はぜひ取り寄せて、参考にしてみてくださいね!
留学費用を知りたい!
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