オックスフォード大学留学ガイド|偏差値や世界ランキングは?学部・学費や入学条件まで徹底解説!

オックスフォード大学はイギリス南部オックスフォードにあるカレッジ制の総合大学です。英語圏では一番古い大学で、とても長い歴史を持っています。世界大学ランキング一位の常連校です。

世界最高の大学のひとつと位置付けられ、日本からは天皇陛下や皇后陛下など多くの皇室メンバーが留学していました。そのほか世界的リーダーや偉人、学者、オリンピック選手、作家に至るまで多数の著名人がオックスフォード大学から誕生しています。

本記事では、超名門オックスフォード大学の難易度やカレッジ、学部の詳細、出願条件まで詳しく解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

『留学プレス』留学生記者/小島なお(イギリス在住フルタイムワーカー兼ライター) テーマ:イギリス、留学 イギリスを含め海外生活は10年以上。 ファッションを勉強したことがきっかけで、イギリス・ロンドンに強い憧れを抱き渡英[…]

オックスフォード大学の基本情報

https://youtu.be/lLC75gPigTQ
設立年1096年(正確には不明)
形態国立
難易度★★★★★
合格率
2022年時点
約15%(学部課程)
学生数
2022年時点

Student numbers | University of Oxford
26,497人
留学生数
2022年時点

Overall Numbers, including Domicile | University of Oxford
12,074人
人気の学部コンピュータサイエンス
経済経営学
数学
医学
医科学
数学
物理学
歴史・政治
哲学・政治・経済学
学費例(年間)

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A-Z of courses | University of Oxford
Graduate courses A-Z listing | University of Oxford
学部課程 £35,080
大学院課程 £30,910

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オックスフォード大学の場所

オックスフォード大学は首都ロンドンから西へ80kmほど離れたオックスフォードという都市にあります。

複数の大学やオックスフォード大学のカレッジが点在し、学生人口が多い学園都市です。

ロンドンとオックスフォード間は電車で約1時間、バスで約1時間30分と簡単に行き来できます。 

オックスフォード大学のカレッジのひとつであるクライスト・チャーチや大学施設のボドリアン図書館は、映画「ハリー・ポッター」のロケ地として有名です。また、「不思議の国のアリス」作者、ルイス・キャロルがクライスト・チャーチ出身ということもあり、ゆかりの地として人気を博しています。

オックスフォード中心部のハイストリート付近は大型チェーンのスーパーやブティック、レストランなどが隣接し賑わいがあります。一方で、美しい古い街並みと豊かな自然が調和し観光地ながらも落ち着いた雰囲気があります。

オックスフォード大学は44のカレッジから成る総合大学

 「大学」が講義や試験を行い学位を与える場であるのに対し、「カレッジ」は学生にとって生活と勉強の場です。

「オックスフォード大学に通う」イコール「いずれかのカレッジに所属する」ことを意味します。

学生寮や食堂、図書館、スポーツジム、娯楽施設などがあり、カレッジひとつで勉強から日々の生活、遊びまでカバーできます。コミュニティーの一員のように仲間と関係を築くことで、卒業後も続く硬い結束力へと繋がるのがカレッジならではです。

オックスフォード大学には次の44のカレッジがあります。

オール・ソウルズ・カレッジ
ベリオール・カレッジ
ブラックフライアーズ
ブレーズノーズ・カレッジ
カンピオン・ホール
クライスト・チャーチ
コーパス・クリスティ・カレッジ
エクセター・カレッジ
グリーン・テンプルトン・カレッジ
ハリス・マンチェスター・カレッジ
ハートフォード・カレッジ
ジーザス・カレッジ
キーブル・カレッジ
ケロッグ・カレッジ
レディ・マーガレット・ホール
リネカー・カレッジ
リンカーン・カレッジ
モードリン・カレッジ
マンスフィールド・カレッジ
マートン・カレッジ
ニュー・カレッジ
ナフィールド・カレッジ
オリオル・カレッジ
ペンブルック・カレッジ
ザ・クイーンズ・カレッジ
リージェンツパーク・カレッジ
ルベン・カレッジ
セント・アンズ・カレッジ
セント・アントニーズ・カレッジ
セント・キャサリンズ・カレッジ
セント・クロス・カレッジ
セント・エドモンド・ホール
セント・ヒルダズ・カレッジ
セント・ヒューズ・カレッジ
セント・ジョンズ・カレッジ
セント・ピーターズ・カレッジ
セント・スティーブンズ・ハウス
サマーヴィル・カレッジ
トリニティ・カレッジ
ユニバーシティ・カレッジ
ウォドム・カレッジ
ウォルフソン・カレッジ
ウスター・カレッジ
ウィクリフ・ホール
Colleges | University of Oxford

オックスフォード大学の個人指導教育

オックスフォード大学には通常の講義とは別に「チュートリアル・システム」という個人指導の教育システムがあります。約2〜3人の学生にチューターが付き、決められたトピックに沿って課題をこなしたり、議論したりする場を毎週1〜2回設けています。

個人指導を受けることで専門家から直々にフィードバックをもらえたり、自分の発表に対する他者の意見を聞くことができます。時には批判的な意見をもらうこともあり、それについてとっさに考えて説明することが求められます。

違った視点から物事を考え問題を解決し発表することで、大学の講義だけでは養えないスキルを身につけられます。それが優秀な人材輩出に大いに役立つとして、オックスフォード大学はこの個人指導を特に重視しています。

Personalised learning | University of Oxford

オックスフォード大学は英語圏で一番古い大学

オックスフォード大学は世界の英語圏の国にある大学の中で、一番古い歴史を持ちます。

設立年は明確にはされていませんが、1096年にはオックスフォードで何かしらの教育が行われていたという証拠があります。

1167年を境にオックスフォード大学は大きく発展していきました。当時の国王ヘンリー2世がイギリス人のパリ大学への入学を禁止し、オックスフォードに学生が流れたためです。

1190年には初めて外国の学生を受け入れ、この頃から教育を通じて他国との交流が盛んになっていきます。13世紀には最古のカレッジ、ユニバーシティ・カレッジ、バリオール・カレッジ、マートン・カレッジが設立されました。

時を経て、「最も質の高い学校」として国王から功績を讃えられ、現在に至るまでオックスフォード=最高の大学というイメージが根付いています。

History | University of Oxford

オックスフォード大学のスポーツ活動

オックスフォード大学はスポーツをすることで得られる身体的、精神的な利点、学力の向上に注目しています。そのためスポーツ活動と学業成績には結びつきがあると考え、世界的に見てもかなりスポーツに力を入れている大学です。

オリンピック選手も多く輩出しています。

オックスフォード大学には81ものスポーツクラブがあります。興味のある種目を選んで、さまざまなレベルでトレーニングや大会に参加できます。また、多くのカレッジ内にはジムなどのスポーツ施設が完備されているので、学習の合間に気軽に体を動かせます。

国のリーダーやノーベル賞受賞者など著名な卒業生

オックスフォード大学の卒業生にはそうそうたる面々が並びます。28人の歴代英国首相や、55人のノーベル賞受賞者、120人のオリンピックメダリストなどもいます。

 すべてをご紹介するのは不可能ですので、以下に著名な卒業生の一部をご紹介します。

【ノーベル賞受賞者】

化学賞ジョン・ウォーカー卿
ジョン・コーンフォース卿
ドロシー・ホジキン
フレデリック・ソディ
経済学賞アンドリュー・マイケル・スペンス
ローレンス・クライン
ジェームズ・E・ミード
ジョン・ヒックス卿
文学賞ヴィディアダハル・スラヤプラサド・ナイポール
ウィリアム・ゴールディング
ジョン・ゴールズワージー
医学賞ジョン・バートランド・ガードン
オリヴァー・スミティーズ
シドニー・ブレナー
バルーク・サミュエル・ブランバーグ
平和賞アウン・サン・スー・チー
レスター・ボールズ・ピアソン
物理学賞ジョン・M・コステリッツ
アンソニー・ジェームズ・レゲット
マーティン・ライル卿
Award winners | University of Oxford

【オリンピックメダリスト】

ジョージ・ロビンソンテニス男子ダブルス 銅メダル
ハーバート・ウィルソンポロ 金メダル
ダニエル・キャロルラグビー 金メダル
エドワード・イーガンボクシング 金メダル
ポール・スマートセイリング 金メダル
Oxford at the Olympics

【その他】

天皇陛下徳仁様1983年 マートン・カレッジに留学
皇后陛下雅子様1988年 ベリオール・カレッジに留学
黒田東彦第31代日本銀行総裁
スティーヴン・ホーキングイギリスの理論物理学者。ブラックホールの特異点定理発表。
ルイス・キャロル不思議の国のアリス作者。イギリスの数学者で作家。
J・R・Rトールキンイギリスの作家で「指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)」「ホビットの冒険」著者として知られる。
イギリスの歴代首相マーガレット・サッチャー
ボリス・ジョンソン
テレザ・メイ
トニー・ブレア
デーヴィッド・キャメロン
ビル・クリントン第42代アメリカ合衆国大統領
ジム・ロジャーズアメリカの投資家。
ロジャーズ・ホールディングスの会長。
ジェイコブ・ロスチャイルドイギリスの貴族、銀行家、政治家。
スーザン・ライスアメリカの国内政策会議委員長。
ローワン・アトキンソンイギリスのコメディアン、俳優、脚本家。「ミスター・ビーン」役で知られる。
ヒュー・グラントイギリスの俳優。「ノッティングヒルの恋人」や「ブリジットジョーンズの日記」などに出演。

ライバルはケンブリッジ大学

オックスフォード大学とケンブリッジ大学はどちらも世界最高と称されるイギリスの名門校です。そのため比較対象とされることも多く、オックスフォード大学とケンブリッジ大学2校合わせて「オックスブリッジ」と呼ばれています。

また、19世紀から続くイギリスのボート競技の大会を皮切りに、スポーツにおいても両大学が競っています。

毎年春に両校が対戦するこのボートレースはテレビ中継もされています。今ではどちらが勝つか常に注目されるイギリスの風物詩的なイベントとして有名です。

オックスフォード大学の学部

Blavatnik School of Government

オックスフォード大学の学部は4つの分野に分けられています。

分野学部
人文科学古典学
英語・英米文学
歴史学
言語学・音声学
中世・現代言語学
音楽学
アジア・中東研究
哲学
芸術
神学・宗教学
アメリカ研究所
数理・物理・生命科学コンピュータサイエンス
統計学
物理学
材料学
工学
生物学
化学
地球科学
ドクター・トレーニング・センター
ビグブローク・サイエンスパーク
数学研究所
医学生化学
臨床医学
臨床神経科学
実験心理学
医学
腫瘍学
整形外科学
診療科
リウマチ科
筋骨格科
小児科
病理学
薬理学
生理学
解剖学
遺伝学
公衆衛生
プライマリ・ケア健康科学
精神医学
外科学
婦人科・生殖医療
社会科学人類学・博物館民族学
考古学
ビジネススクール
経済学
教育学
地理・環境学
グローバル・エリア研究
政府機関
国際開発学
インターネット研究
法学
政治・国際関係学
社会政策・介入
社会学
Divisions and Departments | University of Oxford

オックスフォード大学の難易度

Open air stage at Worcester College, Oxford

日本とイギリスの大学制度の違いと偏差値

イギリスと日本の大学入試制度は少し異なります。日本では試験による偏差値方式ですが、イギリスでは書類選考がメインです。

義務教育制度も違うため、日本の高校を卒業してすぐイギリスの大学に入学するには「ファウンデーションコース(大学準備コース)」を受講するのが一般的な流れになります。

ファウンデーションコースの成績も考慮されて、大学に正式な入学を認められます。

(詳しくは「イギリスの大学の仕組みとは?何年で卒業できるの?日本とイギリスの大学制度を比較」も参考にしてください。)

ただし、オックスフォード大学は留学生向けのファウンデーションコースを提供していません。進学方法については後に詳しくお伝えします。

ランキング

世界大学ランキング2023年版

THE世界大学ランキング1位
QS世界大学ランキング4位
World University Rankings 2023 | Times Higher Education (THE)
QS World University Rankings 2023: Top Global Universities

イギリス国内大学ランキング2023年版

コンプリート・ユニバーシティ・ガイド1位
ザ・ガーディアン2位
University of Oxford Ranking UK 2023 / 2024
The Guardian University Guide 2023 – the rankings

合格率

オックスフォード大学は大学ホームページで「入学枠は非常に競争が激しい」と公式に発表しています。

倍率は劇的に高く、定員3,250人に対し毎年平均して20,000以上の出願があるほどです。また、コースによって差はあるものの、特に人気のコースはさらに出願者が増えるため難関を突破しなければなりません。

Applying to Oxford

オックスフォード大学に留学するには?

Balliol College, University of Oxford

大学(学部課程)へ直接入学する場合

オックスフォード大学ではファウンデーションコースを経ての出願を受け付けていません。次にお伝えするイギリスの大学受験で認められるような資格が必要です。

コースによって正確なスコアが変わりますので、各コースページをチェックしてください。 

Aレベル(イギリスの大学の入学資格)A*A*A*〜AAA
国際バカロレア(国際的な大学資格)コアポイントを含む38点〜40点
UK qualifications | University of Oxford

必要な英語力はコースによって2種類のレベルを提示しています。 

スタンダードレベルハイアーレベル
IELTS
総合7.0
各項目で6.5以上
IELTS
総合7.5
各項目で7.0以上
TOEFL IBT
総合100
リスニング22以上
リーディング24以上
スピーキング25以上
ライティング24以上
TOEFL IBT
総合110
リスニング22以上
リーディング24以上
スピーキング25以上
ライティング24以上
Visas and English language requirements | University of Oxford 

オックスフォード大学の学部課程への出願は次のような流れになります。

  1. コース選定
  2. 希望であればカレッジを決める(希望がない場合は他のカレッジに振り分けられる)
  3. 志望理由書作成
  4. 学業成績証明書準備
  5. 学力テスト(希望コースの出願において受験すべきテストの種類を確認します。テストは希望コースに関連する学力を測るものです。内容は希望コースのよって異なるため、各コースページで確認してください。)
  6. 筆記試験やポートフォリオの提出
  7. 面接

entry admissions timeline | University of Oxford

書類選考を突破すると、オンラインまたは対面での面接に招待されることがあります。面接は科目への熱意や考え、自立性や積極性など個人の可能性を知るために行われるものです。

次のようなトピックから質問される可能性があります。

  • コースへの志望動機
  • 文章、グラフなど題材とされる資料について
  • 出願書類の内容
  • 今までの経歴について

質問のサンプルをホームページで確認できますので、面接対策に役立ててみてください。

Interviews | University of Oxford
Applying as an international student | University of Oxford

選考で重視されるのはあくまで「学力」

オックスフォード大学の選考基準は学力をメインとしています。

世界のトップランク大学のなかには、選考の際に学業成績以外の課外活動を考慮する大学も少なくありませんがオックスフォード大学は違います。

ただし、関連のある活動や経歴が専攻分野で役立つとみなされる場合に限り評価されることがあります。例えば、ある学生は英語学科への出願時、雑誌の編集者として英語翻訳に関わった経験がありました。そういった経験を通して専攻分野への熱意や探究心をアピールするのに活用できた事例もあります。

大学院課程

オックスフォード大学の大学院課程に出願するには、優秀な成績で学士号、コースによっては修士号を取得している必要があります。

  • 学士号の成績:総合評価80点〜90点以上、B〜A評価
  • 修士号の成績:総合76点〜90点以上、B+〜A評価

英語力はスタンダードレベルとハイアーレベルのどちらかを求められます。コースによって異なりますので「Graduate courses A-Z listing | University of Oxford」でチェックしてみてください。

International qualifications | University of Oxford

超名門オックスフォード大学に留学して豊かな社会を実現しよう

Oxford University Museum of Natural History

オックスフォード大学は言わずと知れた名門中の名門。そのため合格への道のりは険しいかもしれません。

しかし、ここで学生として学べる恩恵は計り知れず、専門分野の枠を超えて多くのことが学べます。チュートリアル・システムでの徹底的な指導、カレッジ生活で得られる強い繋がりなど、最高の学生生活を送るのに申し分のない環境が与えられます。

出会える仲間や教授陣も世界中から集まった選ばれし優秀な人材です。強力なコネクションが築けることで、卒業後の人生構築において大きなサポートになるはずです。

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オックスフォード大学
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