イギリス中部のコベントリーにあるウォーリック大学(University of Warwick)。イギリス版アイビー・リーグの「ラッセル・グループ」の加盟校です。
就職率が高いことでよく知られています。また、メディア関係やビジネス、経済などイギリスTOP5に入っている強い分野がたくさんあります。
本記事は、ウォーリック大学に興味がある人に向けて、偏差値や難易度、大学ランキングや学部などをお伝えする留学ガイドです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
『留学プレス』留学生記者/小島なお(イギリス在住フルタイムワーカー兼ライター) テーマ:イギリス、留学 イギリスを含め海外生活は10年以上。 ファッションを勉強したことがきっかけで、イギリス・ロンドンに強い憧れを抱き渡英[…]
ウォーリック大学の基本情報
設立年 | 1965年 |
形態 | 国立 |
難易度 | ★★★★☆ |
合格率 Admission Statistics | 48.18% |
学生数 | 28,622人 |
留学生数 | 12,834人 |
人気の学部 | 経済 ビジネス ドラマ・ダンス マーケティング 数学 法律 |
学費例(年間) 費用検索はこちら Study with us at the University of Warwick | 学部課程:23,390ポンド 大学院課程:38,000ポンド |
ウォーリック大学の場所
ウォーリック大学はイギリス中部ウェスト・ミッドランズ州のコベントリー市にあります。キャンパスは中心部からバスで約30分の郊外にあり、すぐ隣には自然保護区の森があります。
コベントリーはイギリスの自転車や自動車産業の中心地です。
キャンパス近隣にはショッピングセンターやスーパーがあるため、中心部まで出向かなくても不便を感じません。
コベントリーから近い大都市はバーミンガムです。電車やバスで約30分なので、イベントやコンサートなどにも気軽に行ける距離ですね。
ちなみに、ロンドンまでも電車で約1時間で行けます。
イギリスの名門大学郡「ラッセル・グループ」の一員
ウォーリック大学はイギリスの研究型大学で構成されるラッセル・グループのメンバーです。
24校あるメンバー校は研究力に長けたイギリスの名門大学ばかり。オックスフォード大学やケンブリッジ大学もラッセル・グループの大学です。
イギリスの主要な研究のうち68%はラッセル・グループの大学が行っています。世界を変えていく研究がラッセル・グループからどんどん生まれているのですね!
就職率が高い
ウォーリック大学の就職率は世界中の大学のなかでも非常に高いです。「世界大学ランキング就職率部門2022」では77位に入っています。
また、「イギリスの雇用主が欲しい新卒ランキング」ではイギリス国内5位に選ばれています。
就職に強い理由は、ウォーリック大学が実践的なカリキュラムを重視しているからです。ウォーリック大学にはインターンシップや職場体験(海外でも可能)、ボランティアが豊富にあります。さらに、サポートを受けながら起業するチャンスもあるんです。
手厚いキャリアサポートも強みのひとつです。就職活動に役立つワークショップやコンサルティング、応募書類、面接のサポートが受けられます。
ドラマ・ダンス、ビジネス… イギリストップクラスの分野多数
ウォーリック大学の多くの科目が、イギリスのトップランクに選ばれています。
タイムズ紙が発表した「グッド・ユニバーシティ・ガイド」ではウォーリック大学の多数の科目がイギリス国内トップ圏にランクインしました。
▼イギリス1位の科目
ドラマ・ダンス
ビジネス・経営・マーケティング
映画、経済学
クリエイティブ・ライティングです。
▼イギリス2位の科目
リベラルアーツ
政治
▼イギリストップ5
会計・財務
イタリア語
数学
ドイツ語
古典・古代史
哲学
著名な卒業生
ウォーリック大学はメディア界をはじめ、広い分野で活躍する人物を輩出してきました。
以下に著名な卒業生の一部をご紹介します。
スティング (ゴードン・マシュー・トーマス・サムナー) | イギリスのミュージシャン、俳優。 ロックバンド、ポリスのソングライター、ベーシスト。 |
スティーヴン・ジェームズ・マーチャント | イギリスのコメディアン、俳優、監督。 |
ポール・ウィリアム・スコット・アンダーソン | イギリスの映画監督。 SF映画やビデオゲームの映画化を手がける。 |
ルース・アレクサンドラ・エリザベス・ジョーンズ | ウェールズ出身の女優、脚本家、コメディアン。 英国アカデミー賞(BAFTA Cymru賞)で最優秀脚本賞を受賞。 |
アンドレア・ジャクリーン・リーダム | イギリスの政治家で国会議員。 今までに下院議長、環境・食料・農村問題担当国務長官を務める。 |
フランク・スキナー | イギリスのコメディアン、俳優、司会者、作家。 過去には最優秀コメディ・エンターテイメント・パーソナリティに選ばれる。 |
デイヴィッド・マイケル・ディヴィス | イギリスの政治家。 過去に内閣大臣、EU離脱担当国務長官などに就任。 |
レスリー・ガブリエル・バリアント | イギリス系アメリカ人のコンピュータサイエンティスト。 チューリング賞受賞者。 |
アンドリュー・ジョージ・ハルデイン | イギリスの経済学者。 イングランド銀行ではチーフエコノミストを務め、過去には「世界で最も影響力のある100人」に選出。 |
ピーター・リネボー | アメリカ人歴史家。 イギリス史、アイルランド史、労働史、植民地大西洋史専門。 |
▼卒業生のひとり、スティング(Sting)
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ウォーリック大学の学部
Sign outside the Prof. Lord Bhattacharyya Building
学部 | 科目/研究機関 |
教養学部 | ルネサンス研究 古典・古代史 比較アメリカ研究 英語・比較文学研究 映画・テレビ研究 歴史学 美術史 創造芸術・パフォーマンス・視覚文化 文化メディア政策研究 演劇・パフォーマンス研究 現代言語文化学 学部横断型研究 グローバル・サステイナブル・デベロップメント リベラルアーツ ウォーリック・ライティング・プログラム |
理工学部・医学部 | 化学 コンピュータサイエンス 工学 生命科学 数学 物理学 心理学 統計学 システム生物学 ウォーリック製造グループ ウォーリック医科大学 |
社会科学部 | 応用言語学 教育開発・評価・研究センター 教育学 生涯学習センター 教師教育センター 学際的方法論センター 経済学 哲学 社会学 ESRC博士課程トレーニングセンター 雇用研究所 政治・国際問題研究所 法学 ウォーリック・ビジネススクール ウォーリック・ファンデーション・スタディーズ |
ウォーリック大学の難易度
日本とイギリスの大学制度の違いと偏差値
イギリスと日本の大学入試制度は少し異なります。日本では試験による偏差値方式ですが、イギリスでは書類選考がメインです。
また、義務教育制度が異なることから、日本の高校を卒業した学生は一部をのぞいて大学入学前に「大学準備コース(ファウンデーションコース)」を受講します。
ファウンデーションコースでの成績も考慮されて、大学に正式に入学を認められます。
詳しくは「イギリスの大学の仕組みとは?何年で卒業できるの?日本と大学教育制度を比較」も参考にしてください。
ランキング
世界大学ランキング
QS世界大学ランキング 2024年 | 67位 |
ザ・大学ランキング 2023年 | 104位 |
U.S.News 大学ランキング 2022年−2023年 | 163位 |
University of Warwick | World University Rankings | THE
University of Warwick in United Kingdom – US News Best Global Universities
イギリス国内ランキング
ザ・ガーディアン 2023年 | 8位 |
QS世界大学ランキング 2024年 | 10位 |
ザ・コンプリート・ユニバーシティガイド 2024年 | 11位 |
University of Warwick | World University Rankings | THE
University of Warwick in United Kingdom – US News Best Global Universities
合格率
ウォーリック大学発表の近年の合格率は48.18%です。国内外ともにランキング上位の人気校です。難易度は高いです。
ウォーリック大学に留学するには?
Colorful display at the Faculty of Arts building
大学準備コース
日本とイギリスでは教育制度が違います。日本の高等学校を卒業してすぐにイギリスの大学に進学する場合は、まず「ファウンデーションコース」と呼ばれる大学準備コースを受講するのが一般的です。
ファウンデーションコースの期間は約1年間です。その後3年の学部課程へと進み、計4年で卒業が可能です。
「ファウンデーションコース(Foundation Course)とは、高校を卒業した学生が海外の大学に進学する際に必要となる準備コースのこと。大学に入学する前に受講する1年間のプログラムです。 特に、日本と異なる教育制度を持つイギリ[…]
ウォーリック大学が推奨するファウンデーションコースでは次の10コースを開講しています。
【ウォーリック大学ファウンデーションコース】
芸術・人文科学
生物科学・心理学
経営学
コンピュータサイエンス
経済学
ファイナンス
物理学・工学
社会科学
法学
数学・統計
出願に必要な英語力と成績は次のとおりです。
【英語力】
経営学 ファイナンス 経済学 社会科学 法学・政治学 人文科学 | IELTS総合6.0以上 全項目で5.5以上 |
数学・統計 コンピュータサイエンス 物理学・工学 生物科学・心理学 | IELTS総合5.5以上 ライティング5.5以上 その他の項目で5.0以上 |
【高校の成績】
人文科学 経営学 法学・政治学 社会科学 | 5科目で4以上の成績 |
ファイナンス 数学・統計 経済学 コンピュータサイエンス | 数学を含む5科目で4以上の成績 |
物理学・工学 | 数学と物理を含む5科目で4以上の成績 |
生物科学・心理学 | 生物学か心理学を含む5科目で4以上の成績 |
大学(学部課程)へ直接入学する場合
国際バカロレア(IB)や、イギリスの大学認定資格Aレベルを取得している人はファウンデーションコースを経由せずに直接学部課程に出願できます。
所定の成績のほか、IELTS総合6.0〜7.0以上、各項目で5.5〜6.5以上を求められます。
Japan、English Language Requirements
大学院課程
大学院課程に進学する人は、日本の大学で学士号を取得していることが条件です。必要な成績はコースによって異なりますが、GPA2.0〜4.0です。
そのほかIELTS総合6.5〜8.0以上、各項目で6.0〜8.0以上の英語力が求められます。
English Language Information & Entry Requirements、Japan
ウォーリック大学に留学して理想のキャリアを築こう
大学ランキングトップ圏常連校のウォーリック大学。その存在感はイギリスだけにとどまらず、強い研究力で世界をリードしています。
高い就職率を誇り、評価されている分野が多いのも魅力です。
ぜひウォーリック大学に留学して、理想の人生を歩むための一歩を踏み出してみましょう!