ウィニペグ大学(The University of Winnipeg)は、カナダのマニトバ州にある公立の大学です。50を超える学部で、400以上のプログラムを開講しています。人気の学部は、生物心理学、演劇・映画、環境科学、経済学、保育学などです。
少人数制クラスやサポート熱心な教師陣、多様性を受け入れる学校環境に定評があります。
この記事では、ウィニペグ大学への留学に向けて、大学の特徴、学費、難易度、条件付き入学などを詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んで、参考にしてください。
ワーキングホリデーでカナダに滞在後、国際結婚でそのまま移住。 カナダ在住10年。 留学エージェンシーで2年ほど事務を経験。 現在はフリーランスのライターとして留学・海外ニュースを中心に執筆中。 趣味は編み物・お菓子作り[…]
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ウィニペグ大学の基本情報
設立年 | 1967年 |
形態 | 州立 |
難易度 | ★★★☆☆ |
合格率 | 75% |
学生数 | 8,945人(2022年度) |
留学生数 | 1,486人(約17%) |
人気の学部 | 生物心理学 演劇・映画 環境科学 経済学 保育学 |
学費例(年間) 費用検索はこちら Tuition and Course related fees | Fees Tuition (Program fees) | Graduate Studies | 学部課程 $20,599(ビジネス) $19,543(サイエンス) 修士課程 $14,798(サイエンス) $27,585(マネージメント) |
場所
ウィニペグ大学は、マニトバ州の最大都市ウィニペグの中心地にあります。
マニトバ州はカナダのほぼ中央に位置し、「カナダのへそ」と呼ばれている場所です。
州の人口の半数以上がウィニペグで暮らしています。
実は「くまのプーさん(ウィニー・ザ・プー)」の発祥の地で、ウィニーの由来はウィニペグからきています。
大学の周りには博物館や美術館などがあり、カナダの歴史や文化を学べる場所が豊富です。大学の敷地内にあるコンサートホールやレクリエーション施設、カフェなどは市民にも利用されています。
交通の便もよく、ダウンタウンへはバスで10分ほどです。大きな自然公園もあり、週末はアウトドアを楽しむ人で賑わっています。
夏の平均気温は26℃で湿度も低く、過ごしやすいです。冬は平均-20℃と、非常に寒くなります。
そのため、街では地下道が多く、寒い冬でもできるだけ外に出なくても大丈夫なように、工夫がされています。
生活しやすい都市でありながら、大自然も味わえるため、移民や留学生に人気の場所です。
卒業生
約5万3千人以上の卒業生が、カナダだけでなく、世界のさまざまな分野で活躍しています。
▼著名な卒業生の一例
ロイド・アックスワージー (元外務大臣)
エレノア・クープサミー (ジャーナリスト)
リンダ・ホールマン (作家)
トロイ・ルラシュニク (外交官)
ガイ・マディン (映画監督)
ティナ・キーパー (女優 / 元市議会議員)
ヒラリー・ドルックスマン (ジュエリーデザイナー)
エド・ロマノウスキー (ベルスター・ホテル&リゾート創業者)
少人数制クラス
ウィニペグ大学の1クラスの学生人数は25人です。そのため、学生1人1人に教師の細やかなサポートが行き届いています。
クラスメートともつながりやすい環境です。卒業生の87%が大学で受けた教育に満足していると回答しています。
カナダ先住民への敬意と理解を重視
ウィニペグは主要都市の中で、先住民(ネイティブカナディアン)の人口が多いと言われています。ウィニペグ大学で学ぶ学生の11%が先住民出身です。
そのため、ウィニペグ大学では、先住民の歴史や文化の理解に力を入れています。カナダで初めて、学部生全員に先住民をテーマにしたコースの選択を義務付けた大学です。
2016年から先住民コースを受けることを、学位取得の条件の一部としています。
学部生にも研究のチャンスがもらえる
多くの大学では大学院生のみ研究に参加できますが、ウィニペグ大学では学部生も積極的に研究に参加する機会が与えられます。
クラスの学習だけでなく、教授の研究を補助しながら実践的な経験を積むことができます。
学費が安い
カナダの大学費用は年々高くなっています。最近では、学費は1年で平均$36,100(500万円以上)と言われています。
その点、ウィニペグ大学のあるマニトバ州は、カナダの中でも学費の安い州として知られています。ウィニペグ大学の1年の学費は、$20,000から$24,000(約210万円から260万円)です。
なお、カナダの4年間の大学留学費用については、別記事でもわかりやすく解説しています。カナダの大学の学費は、アメリカやイギリスと比較するとリーズナブルです。また、生活費についてもトータルで考えると抑えることができます。
カナダの他の大学との併願も検討してみたい方には役立つ記事ですので、ぜひ参考にしてみてください!
「カナダの大学に留学したい!」と思ったとき、心配なことのひとつが「学費」ではないでしょうか? ・カナダの大学に行きたいけれどお金が気になる・本当に払えるのかどうか不安・奨学金や節約術も知りたい カナダの大学での留学生用の年間学[…]
奨学金
ウィニペグ大学では、留学生に向けた奨学金があります。プログラムによって申請条件や方法が異なるので、興味がある人は大学の奨学金ページを確認してください。
ウィニペグ大学の学部
学部課程
人文学部 | 古典(ギリシャ・ローマ研究) 紛争解決学 犯罪学 発達学 障害学 東アジア言語・文化 英語 ドイツ系カナダ人学 敵視 美術史 人権 先住民学 多分野言語学 国際開発学 メノナイト学 近代言語・文学 哲学 政治学 心理学 表現・コミュニケーション 社会学 演劇・映画 都市・都心研究学 女性・ジェンダー学 |
ビジネス・経済学部 | 経営・管理学 経済学 経済・財政学 |
キネシオロジー | アスレチックセラピー 運動学 体育・保健教育 |
理学部 | 人類学 応用コンピューター科学 生物人類学 生化学 生物学 化学 環境研究・科学 地理学 数学 物理学 精神看護学 神経科学 統計学 |
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大学院課程
ウィニペグ大学の大学院は次の分野で、約20の専門職あるいは研究職プログラムを開講しています。
- 芸術学
- 科学
- 環境学
プログラムの詳細は「Graduate Programs」を参考にしてください。
ウィニペグ大学の難易度
偏差値は?日本の大学だとどれくらい?
カナダと日本の大学入試制度は少し異なります。日本では試験による偏差値方式ですが、カナダでは書類選考がメインです。
カナダの偏差値や入試の仕組みについては別記事で詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
日本とカナダの大学では入試方法が異なります。日本では偏差値で大学の難易度が予測できますが、カナダには偏差値というシステム自体がありません。 しかし、カナダの大学に正規留学したい人にとって、難易度は絶対に知っておきたいものです。自分の[…]
ここでは偏差値に代わる目安として、合格率やランキングなどをご紹介していきます。
合格率
ウィニペグ大学の合格率は75%です。
ランキング
この記事ではカナダ大学ランキング2023年版をご紹介します!なかでも、こんな点が気になっている方に役立つ内容をお届けします。 ・カナダ社会で評判のいい大学が知りたい・就職に強い大学が知りたい・大学選びの参考にしたい カナダには[…]
ウィニペグ大学に留学するには?
大学(学部課程)
日本のように入学試験はありません。出願には、最終学歴(高校)の成績(4あるいはB以上)と、英語力を証明する書類提出が必要です。
必要な英語スコアは以下の通りです。(English Language Requirements)
- TOEFL iBT 86 (すべてのセクションで20以上)
- IELTS 6.5 (すべてのセクションで6.5以上)
TOEFLやIELTSの代わりにウィニペグ大学付属の英語プログラム(English Language Program)で、出願に必要なレベル(アカデミックレベル5)を修了して出願することもできます。
編入情報
ウィニペグ大学の入学には、2年制カレッジからの編入という方法もあります。カナダのカレッジで2年間学んだあと、ウィニペグ大学の3年次に編入します。
カレッジは4年制大学よりも入学の難易度が低く、学費も安いです。そのため、このルートを利用して大学に進学するカナダ人学生も多いです。
どのカレッジからも編入は可能ですが、カナダは州によって教育システムが違います。ウィニペグ大学と同じ州にあるカレッジからの編入がおすすめです。
高校の成績に自信がない人や英語力がまだ足りていない人は、ぜひ編入ルートを検討してみてください。
カナダの公立カレッジについては別記事でご紹介しています。どんな学校なのか、どんなメリットがあるのか興味が湧いた方は、チェックしてみてください!
教育の質が高く、世界各国から学生が集まるカナダ。多様性を重んじていて、留学生の受け入れ体制も充実しています。 そんなカナダに特有の学校が「カレッジ」です。カナダの教育制度では高校までが義務教育ですが、高校を卒業すると一般的に四年制大[…]
英語力が足りない人のための「パスウェイプログラム」
学部の入学に必要な英語スコアを満たしていない場合、パスウェイプログラム(Pathway Program)という大学進学準備プログラムを受講してから進学するとスムーズです。
このプログラムでは、ノートの取り方やエッセイの書き方、プレゼンテーションの発表の仕方など、大学で授業を受けるのに必要なスキルを学びながら、留学生のために特別に作られた学部での授業を受けられます。この授業で取得した単位は、卒業単位に充当することもできます。
単位を適用できる学部は、芸術学、科学、教育学、ビジネスです。
カナダの大学入試や大学授業の仕組み、地域による違いなどについて、別記事で詳しくご紹介しています。併願大学を選ぶ場合に役に立つと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
教育の質が高いことで知られるカナダの大学。THE世界大学ランキングでは100位以内に5校がランクインしており(日本は2校)、世界的に高く評価されています。日本からも多くの留学生がカナダの大学に入学し、学んできました。 カナダには公立[…]
ウィニペグ大学付属英語コース
ウィニペグ大学の語学プログラム(English Language Program)には、大学進学のためのアカデミック英語コースや、短期集中コース、職場体験コースなどがあります。
また教室の外に出て、カナダの文化を体験できるアクティビティなど、生きた英語を学ぶ機会も用意されています。
大学施設も利用できるので、勉強に適した環境で集中して英語を学びたい人におすすめです。
大学院課程
ウィニペグ大学の修士課程の出願条件は、プログラムによって異なります。
以下は共通の条件です。
- 学士号
- 直近2年の総合成績 : 70%以上あるいはB同等
- プログラムごとの要件
- 英語力スコア:TOEFL iBT 86 (すべてのセクションで20以上)、またはIELTS 6.5 (すべてのセクションで6.5以上)
追加書類の提出が必要なプログラムもあります。詳しくは「Future Student FAQ」を参考にしてください。
ウィニペグ大学への留学を実現しよう!
都市の中心部にあるウィニペグ大学。他の州にある大学と比べると安い学費でありながら、質の高い教育が受けられることが魅力の一つです。
多様性を大切にし、学生がお互いの文化や背景の理解を積極的に行っている大学です。
大学の英語プログラムや2年制カレッジからの編入を利用すれば、英語や成績に自信がなくても大学進学へのチャンスはあります。
ウィニペグ大学への留学にチャレンジしたい人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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