アート関係の仕事をしている人はもちろん、一般の方でもアート留学にあこがれたことはありませんか?アート留学はポートフォリオを提出することが求められるイメージが強いため、一般の方にはハードルが高いと感じられるかもしれませんが、実際には書類のみで入学できる一般の方向けプログラムから芸大を目指すような本格的なプログラムまで、幅広いタイプがあります。
この記事ではアート留学について、その基本や留学におすすめの国、プログラム例などをくわしくご紹介していきます。
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アート留学の基本
アート留学は一般人でも可能
アート留学は美大や美術関係の学校など専門のアート関連教育を受けたことがない、一般の方でも可能です。アート留学と一口にいっても、ポートフォリオ提出が前提となる本格的なプログラムのほかに、1~数週間で学ぶ比較的短期の体験的なプログラムなど数多くのタイプがあります。
またアート留学のジャンルも絵画や彫刻・デッサンだけでなく、水彩画やインテリア、ファッション・陶芸など幅広い分野があります。
まずは自分が何をどのように学びたいのか、アート留学をする理由を考えてみましょう。
アート留学にオススメの国は?
アート留学を検討するときに重要なポイントとなるのが留学先。特にアートはモダンやクラシック、平面・立体など国によってさまざまな傾向があるので、どんな系統のアートを学びたいのかよく検討し、比較してみましょう。
【イタリア】アート留学のプログラムが豊富
古典の文化を復興しようとする文化運動、ルネサンス美術を堪能できるイタリア。多数の美術作品を生み出した芸術の国イタリアでは、伝統的なアート・革新的なアートの両方を学ぶことができます。
本格的なアート留学ならイタリア国内に20校ある国立美術学院、またそれに準じる同等の美術学校も二十数校あり、それぞれ特色を活かした魅力ある教育が展開されています。
上記以外にも世界中からアート留学生が集まるイタリアでは、1~数週間から参加できる一般の方向けのアート留学プログラムが多数取り揃えられています。絵画や彫刻のほか、モザイクや絵画修復、ベネチアンガラスや革製品などを学べるのはヨーロッパ・イタリアならではといえるでしょう。陽気な国民性や美味しい食事もポイントです。
【フランス】世界的に有名な美術館を抱えるフランス
ルーブル美術館など世界的に有名な美術館を抱え、アートに興味のある人であれば誰もが憧れる国のひとつ、フランス。ロマネスク美術やゴシック建築、ロマン主義や写実主義までありとあらゆるアート文化がそろっており、アート留学で訪れる留学生の数も多いため留学生の受け入れにも慣れています。
アート大国であるフランスは、国立美術学校や私立の美術学校のように本格的にアートを学びたい人はもちろん、「アトリエ」と呼ばれる一般の人も参加可能なプログラムがあります。
アトリエにはその運営母体や設置経緯によってパリアトリエ・アトリエブボック・アトリエヌフ・ダンアトリエロートル・アトリエテールエフー・アトリエバティニョールとさまざまなタイプがあり、年間登録をして好きな講座に参加するものや、ワークショップ形式、数週間単位でアートを学べる気軽など多数のプログラムがそろいます。
アトリエのプログラムにはさまざまなタイプがあり、ファインアート以外にもフラワーアレンジメントやイラスト・製本などありとあらゆる講座があるほか、ルーブル美術館でデッサンを学ぶコース・フランスの美術学校へ入学するためのプレ講座など、フランスならではのプログラムも見逃せません。
【アメリカ】最先端アートを学ぶなら
アートの最先端都市、アメリカのニューヨーク。ニューヨーク以外でもアメリカのアート系大学や専門学校では有名アーティストを多く輩出しており、著名な卒業生が教鞭を取っていることも珍しくありません。
アメリカではクラシックからモダンアートまで幅広いアートを学ぶことができます。なかでも、アメリカへのアート留学でおすすめなのは商業系アートです。グラフィックデザインやWebデザイン、アニメーション制作・動画制作などのデジタルアートから、インテリア・ネイルまで仕事に直結可能なアート留学のプログラムが数多くあります。
また基本的に授業は英語になりますので、アート留学と同時に語学学校に通い、英語力をアップさせることも可能です。世界中からさまざまな人が集まりますので、刺激的な留学生活になるでしょう。
【ニュージーランド】アート留学の穴場
英語圏のアート留学で穴場ともいえるのがニュージーランドです。
自然豊かなニュージーランドでアート留学、というと意外に思うかもしれませんが、ニュージーランドではその自然との対話をテーマにしたアートが人気です。
芸術家が多い街として有名なネルソンでは、青々と茂った森に囲まれ、水彩画・油絵・フォトアート・ガラス工芸・彫刻などの独創性の高いアート作品・文化がアーティスト達によって築き上げられています。
首都ウェリントンには50以上ものギャラリーがあり、古代アートから現代アートまでを堪能することができます。
また、映画『ラスト・サムライ』の撮影地として日本とも縁の深い街ニュー・プリマスには、マラルメやピカソと並び評されるニュージーランドの抽象現代アートの奇才「レン・ライ」の作品が所蔵されている「レン・ライ・センター」があり、日本人アーティストもスタッフとして携わっています。「レン・ライ・センター」は地元の小中学校や高校への芸術教育と密接にかかわっていて、若い世代のアーティスト育成にも大きく寄与しています。
ネルソン、ウェリントン、ニュープリマスについては「ニュージーランド留学/住んでみたい&注目したい厳選の留学先都市6選」も参考にしてください。
アート留学のオススメプログラム
それでは具体的に、アート留学でおすすめプログラムをご紹介しましょう。
社会人限定!転職前のオトナ留学 in ニューヨーク
転職などで1ヶ月ほど自由な時間が確保できる場合におすすめのコース。英語がメインなので、語学力をつけながらあこがれのニューヨークでアート留学を実現させましょう。ニューヨークではギャラリーめぐりやショッピング・観光もバッチリ楽しめます。楽しみながらアート留学したい、そんな方におすすめです。
【場所】 アメリカ・ニューヨーク
【内容】 一般アート、ダンスやファッション・英語
【費用】 40万円〜
【費用に含まれるもの】入学金・授業料・教材費・空港送迎(片道)・送金手数料
【期間】 4週間(1ヶ月)〜
【滞在方法】 学生寮/シェアハウス/ホームステイ
【ポイント】
・英語メイン、1日4時間の英語レッスン+アート
・都市間の転校可能
・無料Wifiや図書館、ラウンジやPCルーム完備の充実した施設
・ヨーロッパ、南米、アジアなどの国籍豊かなクラスメイト
・学校企画の豊富な放課後アクティビティあり
国立芸術アカデミー入学準備コース 8ヶ月
イタリアで本格的にアート留学を目指す方のコースです。国立芸術アカデミアへの入学希望者を対象に、デッサン・美術史・ワークショップ・イタリア語で構成された基礎科目を学びます。カリキュラムは入学希望学校によって異なり、過去平均合格率は97%にものぼります。
【場所】 イタリア フィレンツェ
【費用】 €10,800(約137万円)、内登録料€2,000(約13万円)※2021年1月現在
【費用に含まれるもの】授業料、登録料
【期間】 8ヶ月 ※開始時期:2021年9月6日
【滞在方法】 別途手配可能(費用には含まれていません)
【ポイント】
・過去の平均合格率97%
・クラスは少人数制、1名の場合もある
ロンドンの名門芸術大学でアートを学ぼう
イギリスの名門芸術大学群に入る大学で、アート&デザイン・インテリアデザイン・グラフィックデザイン・デジタルフォトなどのアートと英語研修をセットで学べるプログラムです。午前中は英語、午後は週2回アートコースに参加します。歴史と刺激が融合する街ロンドンで、ギャラリー巡りやさまざまな人との交流を楽しめるでしょう。
【場所】 イギリス・ロンドン
【費用】 273,500円~ (為替により料金が変わる可能性あり)
【費用に含まれるもの】入学金、授業料、滞在費、空港送迎費(片道)
【期間】4週間〜
【滞在方法】 ホームステイ
【ポイント】
・費用がリーズナブル
・ロンドンのファッショナブルストリート、オックスフォード通りまで徒歩数分
アート留学で新しい自分を発見しよう!
アート留学と聞くと専門的なイメージが強く、ハードルが高いと感じていた人もいると思いますが、一般の方が好きなジャンルを選んで気軽に参加できるアート留学のプログラムもたくさんあります。
アート=絵や彫刻などだけではなく、ガラス細工や革製品、製本・ファッションまでさまざまなジャンルがありますので、予算やアートのジャンルを決め、希望するジャンルのコースが豊富な留学先を選ぶことで実りの多いアート留学になるでしょう。
(留学プレス編集部)