初めてでも英語での雑談が楽しくなる!押さえておきたい3つのポイント~ながのみき(翻訳者)

留学先や赴任先で避けて通れない友人や同僚との雑談。話しかけられたらどうしよう、質問攻めにあったらどうしよう、英語はできるけど自信がない、と雑談に対してネガティブな感情を持つ日本人は多いと思います。

雑談はその名の通りテーマを設けず気楽に会話をすることですが、欧米人の雑談は奥が深く、時にはエビデンス重視なことも多いのです。それゆえ、自信を無くしてしまう方も少なくありません。

しかし、英語での雑談は、備えさえあれば何もこわいことはありません。聞かれがちな質問についての知識をあらかじめ持っておいたり、会話が込み入ってしまったときの対処法を覚えておくことで、英語初級者や留学初心者であっても、十分楽しめます!

初めてでも英語で雑談が楽しくなる、そのポイントについて例を交えてご紹介します。


 

ポイント1. 出身国情報をしっかり把握する

まずおさえておきたいのは、出身国情報。特に初対面での雑談では、人口、気候、宗教など、こんな事も聞いてくるの?と思うような事にもあっさり突っ込んできます。

例えば「町にはどれだけの人が住んでるの?」と聞かれたら、回答は「人口は多い方です」ではありません。相手は具体的な数字を期待するので、数値として備えておきましょう。

(例)
・人口(population)
the population of my hometown is about 2 million(出身地の人口は約200万人)

・気候(climate: warm, mild, chilly, rainy)
the climate of my hometown is mild.(出身地は温暖な気候)

・宗教(religion: a Christian, a Buddhist, etc.)
I am a Buddhist(仏教徒です)

安心して雑談を進めることができるように、そしてどこまでも突っ込まれても良いように、自分の出身国情報についてはしっかり把握しておくことが大事です。
 

ポイント2. 自分の経歴や家族の情報を備えておく

自分の経歴や家族についても雑談の頻出トピックです。日本人との会話だったら、初対面だしこれはプライベートなことだから聞いてはいけないかな、と思うことも遠慮なく尋ねられることもしょっちゅうあります。

自分のことを知ってもらういいチャンスでもあるので、ぜひ事前に準備しておきましょう。

また、現況を伝えることで、この先はどうするの?と切り返されることがよくあります。今後のことや夢なども伝えられるようにこちらも備えておくと安心です。

(例)
・経歴(career)
I was involved in education for about two years.(教育関係に約2年)

・職業(occupation)
I am currently involved in the IT industry. (現在はIT業界)

・学業(college, university)
My major is information technology.(専攻は情報技術)

・家族構成(family)
I have a family of 4.(4人家族)

・趣味(hobby)
My hobby is baking breads.(趣味はパンを焼くこと)

・今後(future plans)
I am going to pursue a career in engineer. (今後はエンジニア業界へ進む)
 

ポイント3. 困った時のトラブルシューティング

雑談の準備は完璧で、相手の質問にも答えられた。それでも困ったシチュエーションは発生するものです。そんなときのための対処術を2つ覚えておきましょう。

1つ目は『聞く力』を発揮すること。私たち日本人は、ディスカッションに接する機会が少なく、どちらかというと相手主導で会話が進んでいくほうが得意な傾向にあります。その特長を生かして、質問攻めにあった時は、聞き手に回り、相手に同調することに徹してみましょう。

聞き手として同調出来たら、質問を投げて、こちら主導で会話を進めていくのもおススメです。相手のほうが話す分量が多くなり、自分の発話力に自信のない人でも取り組みやすいのではないでしょうか。

2つ目は最後の手段!
困ったことを認めてしまいましょう。わからないこと、答えられないことについては、その旨意思を伝えることが大切。今度はそれをきっかけに別の会話に発展するかもしれませんから、何も怖がることはないのです。

これらのトラブルシューティングができれば、怖いものは何もありません。

(覚えておくと便利な会話例)
“What did you do then? (それで何をしたの?)”
“Why do you think so? (どうしてそう思うの?)”
“I think so, too! (私もそう思うわ)”
“That sounds nice. (それいいわね)”
“I don`t know about it. (それは知らないです)”
“I don`t want to talk about it. (それについては話したくないです)”

雑談が途切れてしまったら、会話のつなぎに天気や予定の話をしてみましょう。相手の服装でいいなと思うところを褒めるのも、途切れ回避にお勧めです。

相手に、「自分のことに注目してもらっている!」、そう思ってもらうことで相手主体のトークが期待でき、質問攻めから逃れられるかもしれません。

困った時は以下の例文を取り入れてみてください。

(例)
“It`s chilly today, isn’t it? (今日は冷えるよね)”
“It`s hot today, isn’t it? (今日は暑いよね)”
“What are you going to do after the lecture? (レクチャーの後は何するの?)
“By the way, what are you going to have for your dinner? (ところで夕飯は何にするの?)
“I like your shirts! (そのシャツ素敵!)”
“Where did you buy this jacket? (そのジャケットどこで買ったの?)”
 

雑談はコミュニケーションを深めるチャンス

いかがでしたでしょうか。今回は、初めてでも英語で雑談が楽しくなる、そのポイントについてお話しいたしました。先にご紹介た例以外にも、時事ネタや自分の得意分野等、雑談のネタになりそうなものを準備しておくと、話の幅が広がり、コミュニケーションがより深くなります。また、スマホのメモに保存しておくと、いつでも確認できて便利です。

たかが雑談、されど雑談!コミュニケーションを深めるチャンスとして、ぜひ英語で雑談を楽しんでください。

文:ながのみき(翻訳者)
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