こんにちは。留学・キャリアコンサルタントの本橋幸夫です。
前回「留学と国内の英会話スクール、上達が早いのはどっち?(前編) 」に引き続き、今日は後編、さらに具体的なお話をしていきたいと思います。
あなたの目的はなんですか?
あなたが英語をモノにする目的は、ボキャブラリーを増やし、細かい微妙な英語表現を身につけることでしょうか。ならば、留学することなく国内で実現が可能です。正しいメソッドを持つ英会話スクールをしっかり選び自らも努力を続ければ良いのです。スポーツと同じように。
この場合、英語習得のモチベーションの維持をしっかり努めなければならないという条件がつきます。そんなことにも気を配ってくれる英会話スクールだとなお良いですね。
一方、あなたが英語上達だけではなく、たとえば、外国の文化に直接触れたいとか、海外を肌で感じてみたい、これまでとは全く違う環境に自分を置き自分自身を磨きたい、帰国後の就活で企業の求めるコンピテンシ―を磨きたい、そのような点が目的ならば、留学すべきです。
海外生活体験は、“人間修行”にはもってこいです。人間が成長するには、自分自身を「ままならない環境」に身を置くこと、思い通りにならない環境の中に身を置くことです。その意味でも海外生活は、日本国内にずっと生活するよりも圧倒的に人間力が鍛えられます。
あなただけの答えを見つけよう
要するに
– 英語の上達のみを目的とされているのか
– それ以外のことも視野に入れているのか
そのどちらかを選ぶことです。
そして決めたら、迷わずに突き進むことです。迷うとは、心のアクセルとブレーキを一緒に踏んでいる状態です。ベストな結果を出す事はできません。自分にとって、せっかく良いチョイスをしたのに、迷うことはかえってマイナスに作用してしまいます。
あとは、自分の決断を信じて頑張るのみ。英語上達の早さ(スピード)は、留学にしても、英会話スクール通学にしても、あなたがどれくらい英語をモノにしたいと真剣に考えているか という“熱意”や“目的の明確さ”が直接影響するのですから。
仮に、当初は英語の上達のみが目的であり、日本の英会話スクールで学ぶことを選んだとしても、勉強しているうちに次は海外で自分を試したくなったり、何かを身につけたくなるかもしれません。留学は、それからされても遅くはないはずです。いくつになっても留学はできるのですから。
一方、当初から留学を選んだ方はそれなりの「心構え」や「覚悟」を持つべきでしょう。でなければ、期待する成果を上げられずに、場合によっては中途半端な状態で帰国してしまうことになりかねません。
まずは、今回のテーマである、「目的」をご自分に投げかけてみてください。できれば頭の中だけで考えるのではなく、紙に目的を書き出すようにしてください。自分の考えていることを紙に書き出すことで、頭の中が整理しやすくなるからです。
最終的にあなたに相応しい回答は、あなたの中にしかありません。
>> 留学と国内の英会話スクール、上達が早いのはどっち?(前編)
文:本橋幸夫(留学・キャリアコンサルタント)
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