多くの芸術家が産まれたスペインのバルセロナは街自体が芸術作品。独特なセンスを持つ芸術家が作り出した素敵な町並みや建造物をご紹介するとともに、安全な旅をするための心得をご紹介します。
繊細で躍動感あふれるアントニ・ガウディの建築物
建築物が好きな筆者は、サグラダファミリアを見るためにバルセロナを訪れました。車窓から街を眺めていると美しい石造りの建物が目に入ります。
▼バルセロナの市街地
市街地を抜けたバスはガウディの建築した世界遺産のカサ・バトリョとカサ・ミラ前で停車しました。不思議な外観と曲線で造られた建物は周囲のものと比べるてひと際、目立っています。
▼カサ・バトリョ
▼カサ・ミラ
今も数家族が住んで、実際に生活しているそうです。
ガウディ作品のすごいところは細部までこだわったデザインに加えて、見た人の想像を掻き立てるところです。筆者はカサ・バトリョを見て「骨」を連想しましたが、海の波や仮面をモチーフにしているという説もあります。
グエル公園を散策。公園そのものが芸術品。
モザイクのトカゲや外壁など、全て見ようとすると目が痛くなりそうなほど色とりどりのモザイク柄に目を奪われます。そこら中に作品があります。
▼モザイクのトカゲ
ベンチにでさえ、力の入れようがすごいです。実際に座って休憩してもいいそうなので景色を見ながら一息つきましょう。
▼公園のベンチ
ただの公園ではないと感じるのは、広場の真下にある支柱を見た時です。何本もの白い太い柱には圧巻。さらに天井にはモザイク柄の装飾が施されています。
公園内には真っ白な屋根のお菓子の家のような建物が2つあり、ガウディの遊び心が伝わってきます。公園なので子供向けに作ったものなのか、ガウディが夢見た家なのか想像が膨らみます。
▼公園の広場の真下、何本もの柱が広場を支えている
▼お菓子の家のような建物
サグラダファミリア大聖堂
入場には少し時間がかかりそうなので、周りを散策してみると絵画を売る人がたくさんいます。サグラダファミリアや人物画、街並みを描いていて、作者は少しご年配の方が多いようです。
サグラダファミリアはまだまだ未完成なので、工事用の機械が見えます。1882年の着工から完成までは300年かかると言われていましたが、設計に3Dソフトウェアやコンューターグラフィックが導入されたことから格段に建設スピードが上がったそうです。完成は2026年予定です。
▼サグラダファミリア
また、ガウディの死後、数人の建築家が設計を担当したことから場所によってデザインがばらばらになっています。建物の側面や裏側まで見てみると面白いです。
建築中ということもあって、大聖堂の中にも足場が組まれています。わりと自由に散策することができ、できたてのステンドグラスも間近でみることができました。
▼サグラダファミリアの裏側
▼サグラダファミリア内部のステンドグラス
これらの建造物は19世紀から20世紀初頭にかけて作られ、多くの人を驚かせ、感動させ続けてきました。ガウディが手掛けた作品はただ美しいだけでなく、躍動感があることから彼の信念が息づいているように感じられます。
バルセロナの誇るアントニ・ガウディ。あなたも散策にでかけてみてはいかがですか?
文:新すみな(ライター)
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