【コロナ時代の留学】カナダ入国後14日間の隔離生活体験レポート

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月にカナダで渡航制限・国境閉鎖策がとられてから既に6ヶ月が経ちました。

留学、海外渡航の先が見えない中、カナダへは入国の必要性の証明、ビザの証明、入国後14日間の「隔離生活」を行うという条件で、一部の人への入国が許可されています。

そのため渡航者数が少なく、隔離生活に関するインターネットでの情報も限られています。これからカナダへの渡航を予定されている方の参考として8月にカナダへ渡航した筆者の体験を共有したいと思います。とりわけ、隔離生活の状況や、その生活の中で困ったこと、隔離先の滞在先はどんなところがあるのか、空港からの移動はどうしたらいいのか、食事や飲み物はどう調達すればよいのかなど、具体的にご紹介していきます。

カナダ留学・隔離

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隔離生活の義務付け

2020年9月14日現在、カナダ政府は咳・発熱・息苦しさ等の新型コロナウイルスと見られる症状の有無にかかわらず、カナダ入国者全員に入国後14日間の隔離生活(Quarantine/Self-isolation)を義務付けています。

隔離生活の条件

隔離生活の条件として

・水、食料、薬を含む生活必需品の確保が可能であること
・65歳以上の人/基礎疾患のある人/免疫機能の低下がある人との接触がないこと

としています。

隔離生活の滞在先

隔離生活の滞在先としては

・ホテル
・モーテル
・その他の民泊施設
・(隔離期間中は他人と一切接触しないことを条件とした上で)友達または家族の家

とされています。

ホテルやモーテルは隔離生活のための宿泊プランを用意しているところもあります。一方で、その目的での滞在は受け入れられないところもあるため、直接宿泊施設に連絡してみることをお勧めします。

実際に、一人でホテルに滞在することが難しい場合があります。筆者の留学先のカナダの高校が提供する留学プログラムでは、ホームステイ先に65歳以上の高齢者または基礎疾患等を持つ人がいないこと、隔離生活中は他人と接しないことを条件としてホストファミリーの了承が得られた場合にはホームステイ先で隔離生活を送ることも可能としています。実際にホームステイ先で隔離生活を送った高校留学生もいます。

(※詳細条件は州や受け入れ先校に必ず確認してください。)

筆者はホストファミリーの事情によりホームステイ先ではなく、インターネットで隔離先として滞在できる場所を探し、そこで隔離生活を送りました。部屋の広さや場所によっても宿泊費は大きく異なってきますが、個人的には少し外に出て空気を吸えるようなテラスや庭がある場所を探し、隔離期間中もずっと部屋にこもりきりにならなかったのはよかったと思います。

空港から隔離先への移動

感染対策の一つとして、空港から隔離先までは原則として交通機関を使わないようにとされていますが、留学生でホストファミリーや知人の迎えが手配できない場合にはUberやタクシーを使うことも可能です。私は空港に到着後、事前に準備をしていたUberアプリを使ってUberを手配し隔離先へ向かいました。この際、どこかへ立ち寄ることはできないため空港内の売店で飲料水等、必要最低限のものを購入しておくのも一つです。

ホテルや民泊での隔離生活後にホームステイする予定の方は、空港から隔離先までの距離、ホームステイ先までの距離も考慮しておくのがベターです。

食料品・生活必需品の調達

隔離生活期間は自分で直接お店に行くことはできず、知り合いに食料の調達をお願いするか、アプリを使ったデリバリーサービスを利用することになります。

スーパーマーケットのデリバリーサービスで生鮮食品や飲料水を調達し、Uber EatsやDoor Dashというアプリを使って飲食店のデリバリーサービスを利用することも可能です。これらのいわゆる「オンラインショッピング」は隔離生活者だけでなく、新型コロナウイルスの影響もあってか、だんだんと利用する人が増えてきています。

筆者は幸いにも現地の留学エージェントの協力を得られ、食料品等の生活必需品を届けていただきました。その他にも、日本からスーツケースに入れてカナダ国内に持ち込みが可能な食料(レトルト等)を持参したことで到着後すぐであっても安心することができました。

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日本から持参してよかったもの

筆者の今回の海外渡航を経て、通常の留学の持ち物に加えた隔離生活の中であってよかったと思うもの、そして隔離生活において調達した生活必需品や食料品をリストにしました。

食料品

・レトルトのご飯

・麺類(パスタ・そうめん)
ご飯も麺類も手軽に調理が可能ですが重量があるので持って行き過ぎには注意です。

・レトルト食品(カレー等)
万が一漏れた時の際に袋に入れていくことをお勧めします。

・缶詰タイプのおかず品

・ラップ
電子レンジの使用の際に便利。

・スティックタイプのコーヒー、紅茶、スープ、みそ汁
ホテルにしてもAirbnbにしても最低限、お湯を沸かすポットはあるはずです。

コロナ対策

・マスク
使い捨てマスクと洗って繰り返し使えるものと両方あると安心です。

・アルコール除菌(ボトルとシート両方)
ボトルはスーツケースに入れ現地で使えるように、シートは手荷物に入れ機内の座席をふいたり、食事前の手指の消毒に便利です。

・持ち運び用の除菌ジェル
機内への液体物の持ち込みの際には注意があります。詳しくは下記をご参照ください。

100ml(g)以下の容器に入った液体物で、容量1リットル以下のジッパーの付いた再封可能な透明プラスチック製袋に、余裕を持って入れてください。
※100ml以下の容器であったとしても、透明のプラスチック製袋に入っていない場合は持ち込みができません。

成田国際空港WEBページ

薬/洗面道具

・総合風邪薬
旅の疲れやストレス、時差等によって到着後すぐに体調が優れなくなる場合があります。服用したことのある薬を持参するのがベターです。

・常備薬

・体温計

・トラベル用のシャンプーとリンス
ステイ先に何が置いてあるかは実際、行ってみるまで分かりません。あると書いていても置いていない場合もあります…
2週間分とはいえ、そこまで荷物にはならないため、持っておくと安心です。

その他

・外用のスリッパ(サンダル)

・ジップロック数枚
濡れたもの、汚れたマスク入れ等に。

・ビニール袋(サイズ違いを数枚)
洗濯物入れ、ごみ袋等、移動中も現地に着いてからも何かと使えます。

・ボックスティッシュ一つ
隔離生活の滞在先にもよりますが、私が滞在したAirbnbの部屋にはティッシュが置いていなかったためとても役立ちました。

▼とある日の朝食。隔離先にて。

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隔離生活中の過ごし方

今回の渡航が普段の旅行と大きく異なるのは、到着後最初の14日間全く外に出ることができないことです。長旅で体調の崩しやすいときに、長いようで短い2週間もの間、異国の地で全く人に会うこともできず一人で過ごすことは大変かもしれません。

私は隔離生活中、与えられた空き時間で英語の勉強を進めたり、映画やドラマで英語に触れたり、本を読んだりして過ごしました。渡航前にできることとして、到着後にNetflixやAmazon Prime Video等の動画配信サービスを利用できる環境を整えておくことも一つかもしれません。

また個人的には、ホテルに滞在しなかったことで自炊ができたのもよかったと思います。料理が好きな方はオンラインの食料品の注文の際に自分で調理できるものもオーダーするとうのもおすすめです。

体調管理に気を配りながらも、一生に一度あるかないかの経験と自分の時間を有効に使えるといいですね。

Good Luck!

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