【Withコロナの台湾留学】防疫ホテルでの隔離生活体験レポート

世界中がコロナ渦にある中、真っ先にコロナの封じ込めに成功したと評価される台湾ですが、6月29日よりワーキングホリデービザの発給が再開されたことで、台湾現地の語学センターへの留学が一部可能となりました。これをきっかけに、これから台湾留学を計画される方も増え始めていることかと思います。

ですが、現状、ワーキングホリデービザでの入国には14日間の隔離が義務付けられています。更に12月からは、その対象者が入国者全員へと変更されました。

隔離生活の場所は、自宅、国が指定する防疫ホテルの二つに分けられます。

台湾入国前に部屋を契約し、そちらで自主隔離を行う方もいらっしゃいますが、契約の際に大家さんから自主隔離を断られてしまう場合もあるそうです。

そのため、今回は多くの方の選択肢になる防疫ホテルでの隔離について体験レポートをお届けしたいと思います。ホテルでの一日のスケジュール、食事、検温、体調確認連絡のほか、日本でも有名になった台湾のIT管理体制とそのための手続きなどをお伝えします。

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防疫ホテルでの一日の流れ

私が選択した防疫ホテルは、安心検疫所という台北市にあるホテルです。

こちらは、看護師の方が常時滞在しているので、もしも隔離生活中に体調不良になった場合でもすぐに対応してもらえます。

朝、昼、夕の食事は基本的にホテルが提供します。

一日のスケジュールは以下の通りです。

7:30-8:30朝食
9:00検温(一度目)、covidシステムの記入(オンライン)
10:00政府からの体調確認(SMS)
11:30-12:30昼食
13:00ゴミ出し
15:00検温(二度目)、covidシステムの記入(オンライン)
17:30-18:30夕食

最初の数日は、新しい環境で新しい生活を送りますので、とても新鮮で時間が経つのもあっという間に感じました。

しかし、4,5日目あたりから、新しい生活スタイルにも慣れていき、隔離生活を退屈に感じ始めました。ですので、私は、毎日の予定を少しづつ変えたり、新しいことを初めて見たりして、1日の取り組みの中で新鮮さを感じられるようにしていました。

食事の配膳方法

まず、食事の配膳前にはアナウンスがあります。

「今からスタッフが食事を配りに行きます。絶対に部屋から出ないでください。」

という趣旨のことが、中国語と英語で1回ずつ放送されます。

その後、防護服を着用したスタッフが、それぞれの部屋の前にあらかじめ置かれている椅子の上にお弁当を置いていきます。

台湾隔離

配り終えた後に、またアナウンスがあります。

「スタッフが配膳を終えました。部屋から出て、食事を受け取ることができます。」

と教えてくれます。これも、最初のアナウンス同様に、中国語と英語に分けて放送されます。

このアナウンスの後、ようやくお弁当を受け取り、食事の時間が始まります。

扉を開けるタイミングによっては、隣人と顔を合わせてしまうこともありますが、そこは問題ないようです。

食事について、私は毎食は必要ないかなと感じました。というのも、一日中部屋の中で過ごしていますので、集中的に1時間や2時間運動をしてもあまりお腹がすきませんでした。しかし、提供される食事はいつもボリュームが多く、次第に食べきれなくなっていきました。

そして何より、ゆっくり寝ていたいときに、朝ごはんやお昼ご飯の時間に起きてお弁当を受け取らないといけないのも面倒に感じました。

実は、予約の段階で、例えば朝食を抜いて欲しい日などを予め決めてホテルに伝えて置けば、その分宿泊料から引いてもらえます。私は、そうしなかったことを後々すごく後悔しました。

ですので、普段から少食の方は、こちらを検討してみてはいかがでしょうか。

検温

チェックインの際に部屋の鍵と一緒に体温計が渡されます。それを使って毎日2回、9:00前と15:00前に検温をします。

使い方の説明もチェックインの際に説明されますので、聞き逃さずに覚えておきましょう。

私の場合は、おでこにあてて計るタイプのものでした。トリガーを1度引くと電源が付き、もう1度引くと今度は体温が計れます。

その後、後述するcovidシステムにログインして、計った体温を記録します。

covidシステムの記入方法

台湾では、入国の際に検疫システムに登録をしますが、covidシステムは、それとは別のシステムです。 

ホテルからチェックイン時にQRコードが提示されるので、そのQRコードを読み取り、自分に割り当てられた番号を入力すると、ログインすることができます。

台湾隔離

covidシステムには大きく分けて4つの項目があります。

1つ目は、体温の記録、2つ目は体調に対する質問、3つ目は心理状態に対する質問、4つ目はホテルのサービスに関するアンケートです。普段利用するのは、1~3番の項目です。4つ目は、チェックアウトの前の日に記入します。

2、3番目の項目は、9:00前の体温の記録の際に一緒に入力します。咳やその他covid-19に関連する症状があるか、睡眠は良好か、元気があるかなどを聞かれます。質問数はそれほど多くありません。

政府からの体調確認

毎朝10:00になると、台湾政府の臨時対策機関である中央感染症指揮センター(Central Epidemic Command Center)から体調確認の自動メッセージが届きます。これは検疫システムに登録した電話番号宛てに届きます。

体調に問題がなければ「1」と返答します。

もし、なにかしら症状がある場合には、症状別に「2」あるいは「3」と返答します。

10時から15分おきに、合計4回送信されるように設定されています。1回目の段階でしっかり返答していれば、その後の3回は届かないようになっています。しかし、返答しなければ、随時送られてきます。

また、この4回のメッセージをすべて見逃してしまった場合は、さらに11時過ぎに電話がかかってくるようになっています。

こちらも自動音声で、先ほどのメッセージと全く同じ内容が伝えられます。症状の有無に応じて数字で返答しましょう。

さらに、この電話にも応答できなかった場合は、留守番電話として記録されているので、指示にしたがって留守番電話にて同様の質問に数字で答えましょう。

ゴミ出し

私の滞在したホテルでは、ゴミの回収は13:00~16:00までに行われます。

私たちは、13:00までに部屋の前にゴミを出さなければいけません。もちろん、13:00~16:00の間は、扉を開けてはいけません。もし、ゴミの出し忘れがあれば、また翌日の13:00前に廊下に出します。

扉の前の床には、赤いテープで、長方形の囲いが作られており、ゴミはその囲いの内側に置きます。

台湾隔離

備品

14日間を過ごすための備品は一通りホテルが部屋にあらかじめ準備してくれています。私の防疫ホテルでは、スリッパ、飲み水、シャンプー、トイレットペーパー、テッシュペーパー、ボディーソープ、洗濯石鹸、桶、ハンドタオルとボディタオル、コップやお箸、歯磨きセットが揃えられていました。

備品は本当に必要最低限のものしか置かれていませんので、他に自分の生活に必須のものがある場合は必ず持参しておきましょう。

また、備品が万が一切れた場合は、追加料金で提供してもらえます。しかし、タオルなどは回収してもらえませんので、自身でこまめに洗濯しながら使いましょう。

個人的に持ってきて良かったと思うものは、粘着クリーナーです。

14日間は、もちろん部屋の清掃が行われません。しかし、その間も問答無用で髪の毛や埃がたまっていきますので、粘着クリーナーで毎朝ベッド周りや床に落ちた髪の毛などを取り除けば、清潔な環境が保て、より快適に隔離生活が送れると思います。

防疫ホテルでの生活は規則正しい

私が、防疫ホテルでの隔離生活を経てまず思ったことは、規則正しい生活ができるということです。

防疫ホテルでの生活は、自宅での自主隔離とは違って、食事が決まった時間に配膳されることから、生活のリズムが整いやすいと思いました。

しかも、ホテルから提供されるお弁当はボリュームが多く、隔離生活の中で、次の食事までにお腹を空かせるためには何かしら活動しないとなかなか空腹になりません。

私は、運動をしたり、部屋の掃除をしたり、勉強などをして、できる限りだらだらした生活にならないように心がけました。

しかし、時には気分が沈んでしまい、落ち込んで何もしたくない時もありました。そういう時は、1日中横になりながら、Netflixなどの動画配信サービスを利用し、楽しく時間を潰すのもいいと思います。

特に効果があったのは、友達との電話でした。台湾でも通話アプリのLINEが使えますので、気分が沈んでいた時には友達によく電話をかけていました。話が弾むと時間が経つのも速く、気分も回復しますので、隔離生活の中で、友達とのお喋りはとても有意義な時間でした。

これから台湾に来られる方は、程度の違いはあれど、皆さんそれぞれ隔離生活について心配されているかと思います。

ぜひこのレポートを皆さんの隔離生活の準備に役立ててくださいね。

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