海外帰国者レポート。成田空港でのPCR検査マップ

12月中旬、家族に会うため冬季休暇を利用し帰国しました。

成田空港到着後から入国ゲートを通過するまでの流れを順に追って、降機後からPCR検査・入国審査・隔離期間の連絡までの経過をレポートしていきます。唾液によるPCR検査とはどんなものなのか、検査にかかる時間や自宅での隔離について疑問に答えていきます。

留学生やビジネスマン、家庭の事情等で海外から一時帰国・帰省を予定されている方もいるでしょう。今回私が利用したのはエア・カナダ、バンクーバー発成田行きですので、搭乗地によって多少の違いはあるかもしれませんが、ぜひ参考にしてみてください。

※2020年12月25日現在の情報です。渡航の際は常に最新の情報を確認してください。

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質問票と健康カード

まずバンクーバー国際空港で機内に搭乗後、日本到着時に必要とされる税関申告書の他に2つの記入用紙、質問票と健康カードが配られます。

成田空港でのPCR検査マップ

質問票/Questionnaire Card

Questionnaireと書かれた用紙でまず聞かれることは到着14日以内に新型コロナウイルス感染症による入国制限対象地域に滞在歴があるかどうかです。対象地域からの乗客は到着後、PCR検査場へと空港スタッフによって誘導されます。

健康カード/Health Card

健康カードには滞在場所とその場所での滞在期間を記入します。日本へ帰国する方は基本的に自宅とその住所を記入すれば問題ありません。そして空港から自宅までは公共交通機関を使わない手段(家族に迎えに来てもらう等)を確保しておきましょう。

これらの書類は

・健康状態(症状の有無)にかかわらず検疫所長の指定する場所(自宅など)で入国日を0として14日目まで待機し、空港などからの移動も含め公共交通機関を使用しないこと

・そのための入国後の滞在先と空港からその滞在先まで移動する手段(公共交通機関以外)を確保すること

・入国の際に検疫官によって入国後に待機する滞在先と、空港からの異動手段について検疫所に登録すること

・加えて、入国した日の過去14日以内に入国制限対象地域に滞在歴のある方全員に新型コロナウイルスに係る検査と、保健所等による定期的な健康確認の実施

を目的としています。詳しくは厚生労働省のホームページに質問票と健康カードの例とその他の注意点等が記載されています。

厚生労働省HP:特別検疫について
https://www.forth.go.jp/news/20201101.html

2つの用紙は成田空港到着後すぐに提出が求められます。到着後スムーズにPCR検査・検疫が受けられるよう記入漏れがないようにしましょう。

成田空港着陸後

日本帰国者(最終目的地が日本)と国際線乗り継ぎ客(最終目的地が日本以外の国)に分かれ、国際線乗り継ぎの乗客を優先して順に降機案内があります。飛行機がゲートに到着してから降機するまでの待ち時間は30~40分ほどです。

PCR検査場までの誘導

降機後は空港スタッフによる誘導でPCR検査場まで移動します。検査場の手前の通路には簡易椅子が間隔を空けて並べられており、順番待ちをしつつ質問票と健康カードの提示の準備をします。

通路には「検査30分前飲食禁止」の表記がありました。

成田空港でのPCR検査マップ

PCR検査の説明&検査

通路を進むとPCR検査場が見えてきます。検査場のスタッフに先ほどの書類を提示した後、検査容器を受け取り、唾液採取のために設けられた個別ブースへ移動します。

※PCR唾液検査
唾液検査容器は筒状のプラスチック容器の上に小さな漏斗がついたものです。線が引かれた所まで唾液を入れます。(2ml程度)

実際にPCR唾液検査を経験した感想は思ったよりも採取する唾液の量が多かったことです。検査場での写真撮影はできませんでしたが、唾液採取は選挙会場のような簡易的に仕切られたブースの中で行うためプライバシーの面での心配はありませんでした。

しかし、決して広いスペースではなく流れ作業で次々と進みます。手荷物用の簡易椅子はありますが、たくさんの荷物を置けるスペースはないため、手荷物はできるだけ減らしておくべきだったと思います。

採取後は検体の入った容器をスタッフに渡し、手指のアルコール消毒をした後、検体番号とバーコードがついた札を持って検査待合場所へと移動します。

PCR検査の説明&検査

検疫カウンターでの手続き

検疫カウンターではまず2つの書類(質問票と健康カード)の提出が求められます。そして大まかに

  • 入国後14日間の滞在場所・住所の確認
  • 隔離期間中の連絡先の確認
  • 空港から隔離先/自宅までの移動手段

についての質問をいくつか受けます。基本的に2つの書類に記入したことの口頭確認です。不明点等があればここで質問ができます。

一通り確認が終わるとPCR検査待ちについて結果判明までにかかる時間と待合場所について説明を受けます。

検査結果の待ち時間

検査結果の待ち時間は1時間ほどです。混雑具合や状況によって検査結果の待ち時間は前後すると思われます。

検査結果待合場所は空港内のゲート横に設置された番号が書かれた椅子に設置されています。検査結果は番号の呼び出しとともに検査結果カウンターへ移動し、結果が陰性であれば陰性証明書を受け取り、入国審査と手荷物受取り所へ向かいます。

成田空港PCR検査

入国審査・手荷物受取り・税関

入国審査と手荷物受取り場はコロナ対策がされつつ、通常通りに行われています。入国審査は日本国籍であれば自動通過ゲートの利用が可能で、混雑していなければほとんど並ばずに通過できます。

筆者の渡航日では、降機後から手荷物を受け取り到着ロビーへ出るまでにかかった全体の時間は2時間半ほどでした。飛行機や空港の混雑具合や状況によっても変化すると考えられますが、PCR検査を含めても想像以上にスムーズでした。

隔離期間・保健所からの連絡

家族に空港まで迎えに来てもらった後14日間自宅にて隔離生活中です。地域の保健機関からの連絡手段のオプションは以下の3つです。

  1. 厚生労働省LINE(日本で使える携帯電話番号が必要)
  2. メール
  3. 電話

質問票に連絡先記入の欄(住所・電話番号・Eメールアドレス)があります。私はEメールによる連絡を希望しましたが地域によってメール対応ができず電話対応になる場合もあるようです。

保健機関からの電話では

  • 体調の変化
  • 外出はしないこと
  • 何かあれば地域の帰国者・接触者相談センターへ連絡するように
  • 隔離日数の再確認

が伝えられます。

各空港の混雑具合とコロナ対策

バンクーバー国際空港

筆者が2020年3月に訪れた際はカナダ国内の航空路が制限されていたこともあり、全くと言っていいほど空港内、機内に人はいませんでした。

しかし今回は国内線の利用の制限が緩和されてきたこと、クリスマス・年末の帰省で国内線を利用する客の増加により前回よりも混雑していた印象です。とはいえ、空港内は国際線の制限が続くことから使用されているゲート数は限られ、空港全体には人が少ない状態です。

前回との違いの一つは空港内の開店数です。まだすべてのお店が開いているわけではありませんが、フードコートやコーヒーショップが開店していました。

体温計測は保安検査場入場直前に一度だけ行われました。空港スタッフ等もマスクと手袋によってコロナ対策がされていました。

成田国際空港

成田空港到着時、PCR検査や検査結果待ちの際に多かったのはビジネスマン、留学生、家族連れの方もいました。空港スタッフ、検疫スタッフはマスクとフェイスシールドを着用し、感染対策を行っていました。PCR検査の導入の影響なのか、前回は至る所で必須であった体温計測は今回ありませんでした。

2020年8月に成田空港からカナダへ渡航した際と比べると圧倒的に人が多くいた印象です。ゲートを出た後は特に出迎えの家族等で混雑していました。

帰国を予定されている皆様へ

現在は、海外からの帰国者が自主的に隔離措置をとることで入国/渡航制限が緩和されつつあります。とはいえ、今後の感染者状況によっては渡航制限が再び厳しくなることも考えられます。

現在海外に滞在されていて帰国を予定している方、一時帰国・帰国予定の留学生、家族に会うため日本に帰省を予定されている方はぜひ体調に気を付けて感染対策をしつつ安全に帰国してください。

そして近い将来、来年には以前のように海外旅行を楽しめる日常が戻ってくることを願います。

以上カナダからの帰国者による唾液PCR検査と帰国レポートでした。

成田空港PCR検査
成田空港PCR検査
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