「日本人はシャイ」外国人は日本人に対してそんなイメージを持っています。
「シャイ」というのは言い換えれば、「謙遜」「控えめな性格」というように日本人の良さを表す表現でもあります。
ただ一方で、留学の話となると、「シャイ」「反応が薄い」ということがマイナスの影響を与えることもあります。
授業で何も言えずに英語をアウトプットできない、外国人から壁を感じられてしまうからです。
▼外国人は陽気な人が多い
この記事では「反応の薄さ」を克服するための簡単な方法をお伝えします。
方法はたった3つ。「キャラを変える」「カメラの前で話す」「英語慣れする」の3つです。この3つの方法を生活に取り入れるコツを知ることで、一層留学を充実させることができます。ぜひ実践してみてください。
留学・ワーホリに興味が湧いたら
反応が薄いためにしてしまう『損』とは?
まず初めに留学において「反応が薄い」ことで起こる具体的な例を見てみましょう。
授業で意見を言えない日本人
語学留学では、マンツーマン授業を提供している学校もあれば、グループクラスを提供している学校もあります。
例えば、カナダの語学学校は10〜20人のグループクラスが一般的で、生徒の国籍はアジア、南米、ヨーロッパなど様々です。
大勢のクラスメイトがいる中でも南米やヨーロッパの生徒たちは自分の意見を主張したり、わからないところがあれば躊躇なく質問をします。
日本人はというと、「質問ある?」と聞かれても、「ないです」と言って終わってしまうことが多々あります。
なぜ、授業で意見を言えないことが問題なのでしょうか。それには二つ理由があります。
一つは「アウトプットができない」からです。留学の大きな意義は「英語をアウトプットする」ことです。
授業で意見が言えないと、アウトプットすることができず、いつも聞いてるだけ。結局英語力が伸びません。
そして、もう一つが「自分の意見を持っていない」と思われるからです。
多国籍のグループの中で「暗黙の了解」はないと考えた方がいいです。意見を言わなかったり、反応を示さないと、自分の意見を持っていないとか興味がないと思われてしまいます。
外国人からすると「壁」を感じてしまう
日本人はまだそこまで親しくない人とは一定の距離を保つ傾向があります。
これは礼儀という面でもあるのですが、外国人からすると「壁」を感じてしまうことがあります。
例えば、久しぶりに友達と会った時に欧米などの友達は喜びを大きく表すようにハグをしたりします。
▼カナダはハグで挨拶をするのが一般的だった
一方で、日本人は手を振りながら「久しぶり」と言うぐらいだったりします。
そういう日本人的な感覚では普通のことも海外の人からすると、壁を感じることがあります。
外国人は自分の感情を表現するためにボディランゲージやリアクションの大きい人が多いです。
反応が薄いと、「あれっ?楽しくないのかな?」と思われることもあるので、仲を深めるためにも反応が薄くならないように心がける必要があります。
今日からできる留学前に実践できる3つの克服方法
「反応が薄い」ということが留学ではマイナスに働くことはわかりました。
では、どのようにして克服することができるのでしょうか。
ここでは日本にいながらすぐにできる3つの克服方法を紹介します。
知らない人と出会う【キャラを変える】
なんのきっかけもなく「自分のキャラを変える」というのは難しいです。知っている人からは「○○さん最近急に変わったよね?」と言われないか、どうしても周りの目を気にしてしまいます。
だからこそ、新しい知らない人と出会うようにするのです。初めて会う人はあなたの性格を全く知らないので、何の恥じらいもなくあなたのキャラを変えることができるからです。
▼「初対面」を繰り返すと自然とシャイな性格も変わっていきます
いつも同じ友人とばかり一緒に過ごしていたら、自分のキャラを変えることができません。
人は自分の周りの近い5人の人たちの平均値の性格になると言われるほど、周囲の人の影響を受けます。
まずは周りの環境を変えることで、新たな自分をスタートさせましょう。
カメラの前で話す【1人YouTube】
2つ目はユニークな方法です。
それは「1人YouTube」を始めるということです。
人前で話すのが苦手な人はカメラの前で話すことも苦手な人が多いです。
逆に言えば、カメラの前で話すことに慣れれば人前で話すことにも慣れてきます。
とは言え、いきなり自分が喋ったり、リアクションしたりする動画を公に公開するのは恥ずかしいですよね。
なので、公開はする必要ありません。自分しか見られない設定で問題ありません。
動画編集が好きな人はエフェクトを入れたりしていると一層楽しくなり、いつの間にかカメラの前で話すことが好きになり、人前で話すことや大きくリアクションすることが好きになります。
自分しか見ることができない動画なので、ふざけたこともオーバーなリアクションも恥じらいなくできます。
意外とこれが段々と楽しくなり、カメラの前で話すことが好きになってきます。
日本にいるときから英語でたくさん会話する【英語慣れは基礎中の基礎】
3つ目は、留学する前から英語でたくさん会話するということです。
一見、当たり前のように思えることですが、これはとても大切です。いくらオープンな性格で、人見知りをしないとしても、そもそも英語を知らなければコミュニケーションが限られてしまうからです。
実際にあるケースで、自分の意見は持っているんだけれども、それを英語でどう表現すればいいかわからず、結局黙ってしまうという人は結構います。
周りに外国人の友達がいればラッキーですが、いないのであればSNSで友人を作ることもできます。
しっかりとした英語を先生から学びたいという人は、今はオンライン英会話も充実しているので、それを活用するというのもいいアイディアです。
オンライン英会話ではお手頃な価格のものや、コーチングのついたサービスなど様々な特色があるので、自分の目的にあった英会話サービスを探すことができます。
オンライン英会話の先生は英語を教えることに長けているだけでなく、明るい先生も多いです。英語力の向上に合わせて、いつの間にか受講している自分も明るくなることができます。
克服すれば留学後も得をする
ここまで、留学において「反応が薄い」ということはマイナスになりかねないと話をしました。
しかし、実は留学中に限ったことではないんです。
「留学後」のこんなところで得をするという例を最後に紹介したいと思います。
就職活動、友人作りが劇的に変わる
留学後に就職活動をする人も少なくありませんが、就職にも役立ちます。
人事担当者が思う「新卒社員に最も重要だと思うスキル」のひとつに「コミュニケーションスキル」が挙げられています。
これからの時代、多くの産業でAIやロボットが人間に置き換わると言われています。その中で、AIにとって代えられることが難しいとされている能力がコミュニケーションスキルです。
海外経験があり、日本人とだけでなく異なる文化を持つ外国人と良好なコミュニケーションを図れるスキルは企業側からも重宝されます。
友人作りにおいても同様にプラスの効果があります。
「類は友を呼ぶ」という言葉がありますが、反応がある人、コミュニケーション能力がある人の周りにはそういう人が集まりやすくなります。
そういう人たちは人脈が広かったり、ユニークな友人を持っていたりするものです。人と人の繋がりがどんどん広がっていき、人間関係が豊かになっていきます。
今回の記事は「日本人留学生の弱み「反応の薄さ」を克服する3つの方法」というテーマでした。
このポイントを押さえておくだけで、留学中はもちろんのこと、留学後の人間関係や職場環境も変わっていきますので、是非すぐに実践してみてください。