スイスでオペラ出演のチャンス!オペラ研修所シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ(Silvio Valviso)~金子倫子(在ドイツ・メッゾソプラノ)

毎年スイスのルガーノで行われている大規模な夏季音楽研修の催し、ティチーノ・ムジカ(Ticino Musica)。この中に若手の歌手に出演のチャンスがあるオペラ研修所があります。しっかり奨学金が出ますので、若手にとっては「お仕事」と捉えて経験を積むことのできる絶好のチャンスです。

この記事では、そんなオペラ研修所シルヴィオ・ヴァルヴィーゾについて詳しく説明します。

▼サン・サルヴァトーレ山からの眺め

1.オーディション

オーディションはティチーノ・ムジカの会場となるルガーノの音楽院で行われます。毎年若干時期がずれますが、2月前後に開催されています。

ここ数年はモーツァルトのオペラが演目として選ばれているため、オーディションのプログラムにはモーツァルトを最低一曲は入れましょう。

過去の出演者には日本人や韓国人、イタリア語が全く話せないベルギー人などもいますので、「歌が上手ければ通る」と言える数少ないオーディションのひとつです。ただし、演出家も審査に加わりますので、役に合ったルックスであるかどうかは多少関係してきます。

2.待遇

主役脇役関係なく、出演者にはひとり1,000スイスフランが与えられます。このお金で現地での滞在費などを賄います。

企画団体からの紹介で宿を取れば、期間中の宿代を400スイスフラン程度に抑えることが出来ます。

▼ルガーノの湖

3.稽古

毎年1か月弱の稽古期間が予定されています。そのうちオーケストラと合わせるのは最後の一週間ほどです。

音楽稽古と演出稽古を、指揮者と演出家が毎日しっかり見てくれます。舞台経験の少ない若手歌手にはとても良い勉強になるはずです。

ダブルキャストが選出され、誰がファーストおよびセカンドキャストになるのかが稽古期間中に審査され、決定されます。

4.公演

毎年5回ほどの公演が行われています。会場となるのはルガーノの音楽院内のコンサートホールや、1000人以上収容可能なルガーノ・コングレス・センター(Palazzo dei Congressi Lugano)など様々です。初日はラジオの生放送で中継されることもあります。

もちろん、ラジオ放送がある日や大きな会場での公演はファーストキャストが担当します。

▼夜の湖畔の様子

ティチーノ・ムジカでのオペラ研修は、留学中の学生さんにとっては夏休みを有効活用する最高のチャンスです。オペラ歌手の「お仕事」への第一歩を、美しい湖畔の町ルガーノで踏み出してみては?

文:金子倫子(在ドイツ・メッゾソプラノ)
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