『直観力』が導いたインドネシア就職→ベトナム転職の道 ~田村さつき(GJJ株式会社代表取締役)

3年前、新卒でインドネシア就職を実現した田中リカさん。
 
「3年後にはインドネシアにいると思います。けれども5年後のことはわかりません。インドネシアにいるかもしれないし、他の国かもしれません。でも不思議なことに『他の国』の中に日本は入っていないんですよね。」
 
そのお言葉通り約3年間のインドネシア生活にピリオドを打ち、ベトナムに転職した田中リカさんのお話をいたします。
 
ベトナム転職
 

リカさんはなぜベトナム転職を考えたのでしょう?

実は・・・「飽きた!」そうなんですよ。
 
インドネシアでの待遇や社内外の人間関係は良好。慣れてきたインドネシアで暮らすことのほうがラクだと十分承知している。
 
でも動きたくなったそうなんです。そして、転職するなら今だ!とピンときたというのです。どうやらリカさんの「飽きた!」という言葉は世間一般で使う意味合いとはちょっと異なりそう。
 
言い換えれば・・・
 
その1:新しいことにチャレンジしたい!
新卒就職以来3年間の職務経験ができた。その経験を通して、おぼろげにもやりたいことがうっすらと見えてきた。
 
その2:他の「東南アジア」をみたい!
「東南アジアなんてどこでも一緒だから」そう思う方も多いけれども、インドネシアで生活することによってそうは思えなくなり、だったら自分で見てみよう!と思った。
 

人と仕事とは、恋愛だとか結婚に似ている

私は常々口癖のようにそうお伝えしています。(以前はこの法則を「ご縁」という言葉に置き換えていました。就職とはご縁!?)
 
ようやくここには何らかの法則めいたものがあることに気付き、それを体系化してみたいと考え目下奮闘中。プロファイルできるまでにはかなりの時間がかかりそうですので、とりあえずまずは“人と仕事とは不思議な巡り合わせであり、恋愛や結婚と似ている”について、田中さんの経験分析をここに記しておきたいと思います。
 
何事も行動しなければ何も起こらない。だからといってやみくもに行動を続けた結果、理想の仕事と巡り合うというわけでもない。いくらこの仕事をしたい(この国で働きたい)と願っても、ニーズがなければ成立しない。これは恋愛も同じですよね。
 
リカさんがインドネシア就職を決めた頃は、新卒や第二新卒でも渡れる可能性があったのですが、今は難しくなっています。当時のリカさんは「インドネシアは新卒でも入れるらしい。チャンスだ!」と言っていました。今回のベトナム転職も同じことを言いました。
 
これはいわゆる「直観」ですが、直観こそものすごく大切なこと。人によっては「感覚」と表現する人もいます。
 
さらに、その直観に基づいて行動する勇気や決断力が必要。彼女のベトナム転職、理由も実に面白い。「飽きた!」ですもの。これぞ「偶然のチャンスを自ら作り出す」ということなのです。リカさんはチャンスの存在に気付いたのでしょう。キャリア理論(ナンシー.K.シュロスバーグ博士 ※注)でも同じことを言っています。「転機をいかせ」と。
 
駐在員の場合にはこれができません。組織の中にいると、転機を自ら作りだすためには、必然的に長い時間がかかってしまいます。「うちの会社は若いうちに海外で経験積んでもらいたいから。そう言われて入社したのですがどう考えても先輩たちがまだ残っていて、30歳までに海外へ出してもらうことは無理なんですよね。」今日もそんな若者が相談にやってきました。
 
自分のキャリアを自分でつくることが出来る現地採用。その魅力を一言に集約すると”現地採用はキャリアの自己投資” だと言えるでしょう。この言葉は、私のお気に入りです。
 

リカさんの直観の元

リカさんは2013年と2014年に、ベトナムとタイそれぞれに滞在しています。
 
「2013年の滞在時はバンコクを好きになり『転職するなら絶対バンコク!バンコクさいこ~!』と思っていましたが、1年ぶりに両国に滞在し、『あ、ここだ!』とホーチミンに惚れちゃいました。後づけで理由を考えたら、食事が美味しい、お酒が安い、物価が安い、街中を自分の足で歩ける(ジャカルタでは無理なこと)等に魅力を感じています。」
 
私は、これで良いのだと思います。だって、「あの人のどこが好きなの?」と聞かれても、論理的に答えられるものではないのでは?と思うからです。
 
(※注:ナンシー・シュロスバーグ=1999年に全米キャリア開発協会(NCDA)会長を務め、来日経験もある。著書に『「選職社会」転機を活かせ―自己分析手法と転機成功事例33』がある。)
 
文:田村さつき(GJJ株式会社代表取締役)
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