高校留学の総費用|国別の学費比較や生活費の節約ポイント、安い国などを徹底解説!

高校留学の準備を進めるうえで、もっとも気になる点のひとつが費用ですよね。高校留学をするためには、どのくらいの費用が必要になるのかを頭に入れて、家族でしっかりと話し合わなければなりません。

このページでは、人気渡航先の高校留学にかかる授業料や滞在費、渡航費などの目安をご紹介。費用についての内訳が分かる内容となっているため、総費用の計算方法も把握できます。

また、留学費用を節約するポイントも記載しているので、高校留学を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!

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まずは高校留学の基本費用の内訳を理解しよう

高校留学の基本費用の内訳を理解しよう

留学費用には、学費、生活費、渡航費、保険代その他の費用が含まれます。これらを理解することが、留学計画の第一歩です。

学費:公立と私立の違い

公立高校の学費は、一般的に私立高校に比べて低めですが、国や地域によって大きく異なります。国によっては留学生は公立高校には入学できず選択肢が私立のみとなる場合もあります。

私立高校は独自の理念のもと、設備や教育プログラムに多額の投資をしていることも多く、それに伴い学費が高くなる傾向にあります。

同じ公立高校でも学校によって料金に開きがあるので、事前にいくつかの高校をリサーチすることがおすすめです。ユニフォームがある高校は、制服代も5万円程度みておいたほうがいいでしょう。

生活費:留学先での日常生活

生活費は、留学先の国や都市、生活スタイルによって大きく変わります。食費、交通費、住居費など、日常生活に必要な費用を事前に調査し、予算を立てましょう。

例えば全寮制のボーディングスクールのように生活のすべてが学費に含まれているケースでは、通学のための交通費や外で使うおこづかいなどがあまり必要にならないことも考えておきたいところです。

渡航費用(航空券代)

往復の渡航費については留学生ご本人だけでなく、親御さんと一緒に視察に行ったり、長期休暇で一時帰国するケースなども想定しておきましょう。

渡航費用の目安
・ニュージーランド 約170,000円~
・カナダ 約180,000円~
・イギリス 約200,000円~

航空券には、日付変更が可能なものと不可なものがあります。帰りの日付を決めたほうがいいかどうかも、明確にしておくとベターです。

渡航に慣れてきたらLCCや経由便を利用すると渡航費用を抑えることができます。その場合、想定外のフライトキャンセルやオーバーブッキング、トランジット時間などを考慮して余裕を持った渡航計画を立てる必要があります。

多くの高校留学生は、一時帰国してから留学先に戻るときにたくさん荷物を持っていきがちです。「日本食が恋しくなったときに食べなさい!」という親御さんの愛情もあり、備蓄のおやつや食べ物を持っていこうと思っても、手荷物制限が厳しいLCCではかえって追加の費用がかかります。

安心・確実に目的地に到着するのが一番大切です。過度に安さばかりを追求せず、フライトを選びましょう。

海外留学保険

海外留学保険は、病気や事故に備えるために必ず必要になる費用です。補償内容によって保険料は異なります。

現地の医療保険に入るケースもありますが、海外留学保険は病気やケガ以外のトラブルの補償もあるため、やはり留学には必要不可欠な出費と考えるべきでしょう。

1年間の留学保険の目安
・ニュージーランド 約190,000円~
・カナダ 約190,000円~
・イギリス 約160,000円~

なお、留学保険は入るだけではなく、実際に必要になったときにどのように使うのか、あらかじめしっかり説明を受けておくことをおすすめします。保険が必要になるケースでは、精神的にも動揺したり、焦ったりしてしまうものです。

緊急時の連絡先、病院での提示の仕方など、一度説明を受けておくといざその場面に出くわしたときにとても安心です。

高校留学総費用の全体像をつかもう

高校留学の総費用比較

人気留学先の6か国(アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、スイス)へ1年間高校留学をする場合にかかる総費用をご紹介します。

なお、上部でも触れたとおり公立と私立では学費が異なりますので、ここでは幅のある費用感をご紹介します。

アメリカ 約500万円~900万円
カナダ 約300万円~700万円
イギリス 約500万円~950万円
オーストラリア 約300万円~500万円
ニュージーランド 約300万円~500万円
スイス 約600万円~1000万円

安い国と高い国の違いは?

どこの国へ留学する場合でも、公立高校のほうが私立高校よりも授業料が安くなります。

スイス、アメリカ、イギリスなどは、留学先の選択肢が私立高校のみとなることから、比較的留学費用が高くなる傾向にあります。

また、いずれの国も物価が高いため、他の国よりも留学費用は総じて高めです。

ただし、地域によって金額幅が大きくなります。比較的リーズナブルなアメリカ私立高校留学の事例として留学生レポートもご紹介しておきますので、参考にしてください。

「アイルオブワイト・アカデミー(アメリカ・バージニア州私立高校)の特徴を留学生が伝えます。【世界の高校レポート】」

一方で、公立高校への留学生受け入れに積極的なのが、カナダやオーストラリア、ニュージーランドと言った国々です。そのぶん、留学費用も安く抑えることができます。もちろんこれらの国にも私立高校がありますので、留学生ご本人の意志や目的に応じて選択の幅が広いと言えます。

行きたい国の留学費用が、家庭の予算にフィットするのかどうかを考えて、渡航先を選びましょう!

安い高校留学で注目の国(マレーシア、フィジー等)

近年はマレーシアやフィジーなどへの高校留学も注目されています。

特にマレーシアは教育移住先としても注目されており、インターナショナルスクールをはじめとする中学・高校には定評があります。費用だけでなく、アジアや欧州の大学進学率が高くなっていることも注目ポイントです。

交換留学は安くなることが多い

卒業を目的とする留学ではなく、1年間の交換留学制度を活用すると留学費用は各段に安くなります。

その理由は交換留学という制度そのものにあります。交換留学は高校生の感性を育み、国同士の交流の礎になってもらいたいという主旨からスタートしています。滞在費は多くの場合ボランティアによるホームステイとなり、そのぶん費用が安くなります。

たとえばアメリカであれば、卒業を目的とする留学では私立高校しか選択肢がありませんが、交換留学なら公立高校に行くことができます。費用目安は約250万円から350万円ほどですので、私立高校への私費留学と比較すると約半分から60パーセントほどの費用で留学できます。

国別留学費用の比較と各国の特色

アメリカ:多様な選択肢で個性を伸ばす

アメリカ高校留学の特徴と費用

アメリカの高校留学の特徴は特色ある学校が多いことです。

美術に造詣が深い高校、アイビーリーグ大学への進学率が高い高校、ビーチバレーの強豪高校、地域ボランティアに力を入れている高校、オーケストラで有名な学校、小規模で教師と生徒の距離が近い高校、政治や社会課題について考えることの多い高校…など、生徒個人の目標やキャラクターに合う学校を選ぶことができます。

多様性についてはどの高校も力を入れているのが常識となっていて、人種、ルーツ、性別、障害など、さまざまなバックグラウンドのコミュニティを築いています。

また、国土が広大なアメリカでは、どの州のどの街に留学するかによっても、留学生活は大きく異なります。学外での過ごし方はもちろん、気候や気温も大きく違います。

年間の留学費用の相場は、約500万円から900万円ほどです。芸術やスポーツなど、専門性の高い高校の場合は1000万円近くなることもあります。

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イギリス:伝統と教育の質

イギリス高校留学の特徴と費用

イギリスでの留学は私立高校、なかでもボーディングスクールへの留学が多くなっています。高い教育水準と伝統を誇り、スポーツや芸術などにも力を入れています。

ボーディングスクールに通うイギリス人生徒は、富裕層のご家庭の出身が多くなります。おのずと将来や勉強への意識が高い生徒が多くなり、生徒同士が切磋琢磨して高め合っていく環境にあります。

イギリスの高校では大学進学する生徒と職業訓練機関に進む生徒とでカリキュラムが異なります。留学生はほとんどが大学進学のカリキュラムを選択し、イギリスをはじめ各国の大学に進学します。

日本とイギリスでは教育システムが異なり、大学の一般教養課程にあたる部分はイギリスでは高校のカリキュラムに含まれます。そのため、日本の高校を卒業してもイギリスの大学にはそのまま入学することができませんが、イギリスの高校を卒業すればそのままイギリスの大学に進学することができます。

年間の留学費用の相場は約500万円から950万円ほどです。イギリスのボーディングスクールは郊外や田舎にあることが多く、学校の外で遊ぶようなところはあまりありません。そのため、学費以外の出費は比較的少なく済む傾向にあります。

カナダ:安全性とコストパフォーマンス

カナダ高校留学の特徴と費用

カナダは、比較的治安が安定していることで知られています。また、選択科目が多く、生徒それぞれのやりたいことに沿って、楽しみながら学べるカリキュラムになっています。

カナダの公立高校は留学生に対して、とてもオープンに門戸を開いています。リーズナブルな学費で留学できること、教育設備が充実していることなどから、日本人留学生にも人気の留学先です。

年間の留学費用は約300万円から700万円ほどです。私立のボーディングスクールの一部には年間900万円ほどかかる場合もあります。

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オーストラリア:自然と共に学ぶ

オーストラリア高校留学の特徴と費用

オーストラリアへの高校留学は、豊かな自然環境の中で学べることが魅力です。都市部の高校であっても緑や公園、川や海に恵まれ、穏やかな留学生活を送ることができます。

公立高校での受け入れにも積極的な国ですが、私立高校であっても学費はアメリカやイギリスに比べるとやや低めです。

オーストラリアはイギリスと同じ教育制度のため、イギリス同様、大学の一般教養課程は高校で行います。オーストラリアの高校を卒業すると、オーストラリアの大学をはじめ、イギリスの大学にも直接入学できます。

オーストラリアの高校留学の年間留学費用は約300万円から500万円ほどです。学費は低めに抑えることができますが、オーストラリアでは物価が年々上昇しています。通学中に誘惑の多いダウンタウンを通る人は、おこづかいを使いすぎないように要注意!

ニュージーランド:心身の健康や幸福度を重視

ニュージーランド高校留学の特徴と費用

ニュージーランドのベースは「許し合う社会」。自分や他人の意見を尊重しつつ、受け入れる教育が根本にあります。選択科目が豊富にあって各生徒が自分の興味を伸ばしていけるようなカリキュラムも持ち味です。

また、ウェルビーイングへの取り組みもニュージーランドの大きな特色です。生徒一人ひとりが幸せで豊かな気持ちで毎日を送れることを重視したサポート体制を組んでいます。

ニュージーランドはイギリスやオーストラリアと同じ教育制度のため、ニュージーランドの高校を卒業すればイギリスやオーストラリアの大学へ直接入学できます。

ニュージーランドの高校留学は年間で約300万円から500万円ほどの費用が想定されます。学校のある場所が都市部なのか、それとも郊外なのかで日頃のおこづかいが変わってきます。

寮が完備されている公立高校であれば、交遊費も交通費もかからず、勉強にも集中できる環境が整っています。

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スイス:世界のエリート候補が集まる

スイス高校留学の特徴と費用

スイスは屈指のボーディングスクール大国。世界各国から、将来のエリート候補をはじめ、グローバルな視野を持つ学習熱心な中高生が多く集まります。

卒業後はイギリスやアメリカをはじめとするトップランク大学への進学が目立ちます。政治、経済、ビジネス、公的機関など、世界を舞台に活躍する学生を生み出すだけでなく、スイスのボーディングスクールでの人脈が将来の財産にもなっていきます。

スイス高校留学の年間費用は約700万円から1000万円ほどかかります。なかには1500万円ほどかかる学校もあります。

スイスは物価が高いこともあり、留学費用はどの国よりも高めの水準にあります。それだけの学費がかかったとしても、トップランク大学に進学し、卒業後は大きな活躍が期待でき、有望な人脈もできることを見越し、教育に対する積極的な投資と考えているご家庭も少なくありません。

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高校留学のおこづかい(生活費用)と節約のポイント

生活費とおこづかい

親元から初めて離れるという人がほとんどの高校留学。慣れない環境や生活により、最初は想定外の出費があることも少なくありません。これまでに、授業料や滞在費、渡航費用についてお話してきましたが、その他にも以下のような費用が必要です。

・交通費
・通信費
・交際費
・雑費(文具や本など)
・クラブ活動

生活している地域にもよりますが、お小遣いは1ヶ月20,000円~30,000円程度、年間で240,000円~くらいを目安に考えておくとよいでしょう。また、お金を無駄遣いしたり現地で困ったりすることがないように、節約を心がけることが大切です。

ボーディングスクールは多くの場合、郊外にあります。寮と学校は隣接しているため、街へ出てお茶をしたり遊んだりする機会は少なめになります。

一方、公立高校では基本的に通学となります。通学ルートにもよりますが、学校の帰り道に友だちとおしゃべりをしたり、おやつを買ったりする機会も多くなります。また、交通費も頭に入れておく必要があります。

節約のポイント

・奨学金制度を利用する
・乗り継ぎ便やLCCを利用する
・留学エージェントのサポートを必要なものに絞る
・お金の管理ノートを作る
・1ヶ月に使える金額を決めておく
・外食は控える

国や地方自治体、企業などが支援する奨学金制度もあるので、もし利用できるようなら費用の負担が軽くなります。また、現地ではお金の管理をしっかりとして、親御さんを心配させないようにしたいですね!

費用を把握して高校留学の準備をしよう!

高校留学に必要な総費用をはじめ、授業料や滞在費などの目安を解説してきました。この記事を読んで「高校留学をするために、自分でも少しは貯金をしようかな」そう思った人も多いのではないでしょうか?

本記事でお伝えしたように、留学するためにはまとまったお金が必要になります。親御さんのサポートはもちろんですが、自分でも費用に対しての知識を得るのは大切なこと。節約のポイントも参考にして、費用をなるべく抑えて高校留学ができるよう考えてみるといいですね。

自分が行きたい国や期間、家庭の予算なども考慮して、無理のない高校留学を検討していきましょう!

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