アメリカの高校に行くには?偏差値やレベルの考え方、留学費用や進学手順まで徹底ガイド

「アメリカの高校に行ってみたい!」

この記事ではそんな人のために役立つアメリカ高校留学情報をお届けします。

  • アメリカの高校って難しいの?
  • 英語力はどのくらい必要?
  • 費用はどのくらい?
  • 卒業後はどうする?

など、アメリカ高校留学をする場合に気になるポイントを解説していきます。ぜひ参考にしてくださいね!

アメリカの高校、何校あるの?

アメリカにはいくつの高校があるか知っていますか?

答えは26,727校(参考:37 High School Statistics 2022 – Graduate and Drop Out Rate.)。そのうち私立高校は2,845校です。

日本の全日制高校の数は約4700校なので、約5倍の数の高校があります。

アメリカ高校留学の種類と費用

アメリカの高校留学の方法はおもに次の5つに分けられます。

  • 私立ボーディングスクール留学
  • 私立の通学制高校留学
  • 公立高校への交換留学
  • 短期留学
  • オンライン(通信制)高校

私立ボーディングスクール留学

ボーディングスクールとは全寮制の高校です。アメリカの高校卒業を目指す留学生がもっとも多く進学しているのがボーディングスクールです。

全寮制なので学校と家の距離が近く、食事も寮と学校で取れますセキュリティもしっかりしており、寮と学校がある敷地内には外部からは侵入できないよう保護されています。

世界のトップ大学進学者をたくさん出している名門ボーディングスクールからさまざまなレベルのボーディングスクール、芸術やスポーツに力を入れているボーディングスクールまでさまざまな特色をもっています。また、女子校/男子校/共学校があります。

学費は年間で約4万ドルから7万ドル(寮費/食費込み)と幅がありますが、レベルが高くトップ大学への進学者を多く出しているボーディングスクールや歴史のある名門ボーディングスクールほど学費が高めの傾向があります。

私立の高校留学(通学制)

ホームステイをしながら通う私立高校です。食事はホストファミリーが用意します。送迎はホストファミリーまたは学校が手配しているのが一般的です。

ボーディングスクールと比べると、地元のアメリカ人学生が多く在籍している傾向にあります。公立高校に通えば学費が無料なのに、あえてその学費を払ってその学校を選択しているような中流以上、比較的裕福な家庭出身の学生が多い傾向があります。女子校/男子校/共学校があります。

留学費用は年間で約3万ドルから6万ドル(ホームステイ代/食費込み)です。ボーディングスクールよりは自由度が高めではありますが、家の場所によっては自家用車がないと移動できないことも多くなります。自分の免許と車がない場合はスーパーに出かけたり友だちと会ったりする際はホストファミリーや友だちの協力が必要になることもあります。

公立高校へ交換留学

アメリカでは高校までが義務教育です。そのため公立高校は学費が無料です。

留学生が公立高校に通う場合は1年間の交換留学がメインとなります。卒業まで在籍できることは一部の例外をのぞいてありません。

交換留学の費用は年間で約150万円~200万円(ホームステイ代/食費込み)です。

短期留学

夏休みを利用した短期留学も日本人留学生に人気があります。短期留学には世界のさまざまな国から留学生が来ていていろんな国の友だちを作ることができます。英語圏以外の学生が多いため、英語力に自信がない学生でも気おくれせず参加することができます

短期留学の費用は約45万円(2週間)~80万円(4週間)ほどです。

オンライン(通信制)高校

アメリカは遠隔教育の先進国です。日本でも、芸能活動やスポーツと両立しながら単位をとる通信制高校がありますが、アメリカではそれに加え、「スタンフォード・オンライン・ハイスクール」のようにオンラインだけで世界のTOPを目指すというタイプの高校もあります。

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アメリカの高校留学に向いている人

海外の高校留学

アメリカ文化が好きな人

アメリカ高校留学のきっかけとして一番多いのが、ドラマや映画、動画配信サービスなどを見て「アメリカの高校ライフを送ってみたい!」と思った人です。アメリカンフットボールや野球、バスケットボールなどのスポーツがきっかけになった人も少なくありません。

アメリカ人学生と共通の好きなものがあると友だちが作りやすく、クラブ活動にも入りやすいですね。

英語が好きな人

中学時代から英語が好きだった人や得意だった人、将来に向けて英語力を付けたい人も多くいます。高校時代はネイティブとくらべても遜色ないレベルの英語力を身につけられる素晴らしいチャンスです。

ただ、日本では英語が得意なほうだった人だと、留学初期はなかなかネイティブスピードの英語についていくことができず落ち込んでしまうケースもあります。また、アメリカの高校生の多くはとにかく活発で、そのノリについていけないスランプを迎える人もいます。

そのスランプの時期を乗り越えれば将来はグローバルな役割を果たす人材に成長できます。留学生との国際交流に興味があるアメリカ人学生と仲良くなったり、共通の趣味や好きなものを持つ友だちを増やしていくのがおすすめです。

海外の大学に進学したい人

いずれ海外大学に進みたいと思っている人、とりわけトップランクの大学に行きたいと思っている人は高校選びからしっかり対策していきたいところです。

IB(国際バカロレア)校やAP(Advanced Placement=大学入学審査基準のひとつにもなる上級試験)クラス設置校などを調べて、大学進学に有利で実績の高い高校を選ぶことが重要です。

自分の考え・意見がある人

アメリカの教育では、自ら考え、意見をディスカッションすることをとても重視しています。この教育は小学生のうちから始まっています。国語系クラスでは「この物語の続きはどうなると思う?」、理数系クラスでは「この答えはどうやって導かれると思う?」、そして「あなたはどう思う?」などの問いが授業中に飛び交います。

もしも日本の学校で「自分の意見を自由に言えない」「窮屈さを感じている」という人なら、アメリカの高校進学も視野に入れてみてもいいかもしれません。

自立したいと思っている人

親元から遠く離れて暮らすのは、想像以上に精神的なタフさが備わっていきます。自炊こそほぼ必要ありませんが、洗濯物を自分で整え、掃除も自分でしっかりやらなければいけません。

お金の管理も自己責任です。困ったことがあれば、英語がわからなくても勇気を出して誰かに相談しなければなりません。

人間として大きく自立するのはもちろん、「家族のありがたみがわかった」と感謝の気持ちも芽生えてくるものです。

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高校のレベルや難易度はどうすればわかる?

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偏差値は?日本の高校とどう違う?

アメリカの高校入試は日本の高校入試のような一発試験ではありません。中学校の成績や推薦状、面接などによって決まります。そのため、偏差値で難易度を測るというシステムはありません。

ランキング

難易度を知るのにランキングはひとつの目安となります。ここでは米国の高校/大学情報サイト「Niche」が発表している全米私立高校ランキングトップ30をご紹介します。(参考:2022 Best High Schools in America – Niche

 学校
1Phillips Academy Andoverマサチューセッツ
2The Hotchkiss Schoolコネチカット
3Choate Rosemary Hallコネチカット
4The College Preparatory Schoolカリフォルニア
5Groton Schoolマサチューセッツ
6Phillips Exeter Academyニューハンプシャー
7St. Mark’s School of Texasテキサス
8Trinity Schoolニューヨーク
9The Nueva Schoolカリフォルニア
10The Brearley Schoolニューヨーク
11Harvard-Westlake Schoolカリフォルニア
12Stanford Online High Schoolオンライン
13Riverdale Country Schoolニューヨーク
14The Lawrenceville Schoolニュージャージー
15Castilleja Schoolカリフォルニア
16Horace Mann Schoolニューヨーク
17Crystal Springs Uplands Schoolカリフォルニア
18Regis High Schoolニューヨーク
19St. Paul’s Schoolニューハンプシャー
20Flintridge Preparatory Schoolカリフォルニア

トップランク校を知るキーワード

テン・スクールズ(Ten Schools)

Ten Schoolsとは入学が難関のエリートボーディングスクール10校のことです。

歴史も古く、アイビーリーグをはじめとする名門大学への入学率も高い次の10校から成り立っています。

プレップ・スクール(Preparatory School)

米国や欧州をはじめ、海外の難関大学への進学準備を目的としている私立の学校を指します。

いろんなレベルの学校がある

エリート校だけでなく、アメリカにはさまざまなレベルの高校があります。Nicheのような高校情報サイトでも難易度や合格率を公開しています。

「自分の成績で入れる高校あるのかな?」と心配な人もいるかもしれませんが、その心配は必要ありません。むしろ、留学生受け入れ実績やサポート体制、学習環境や治安などもよく調べたほうがいいでしょう。

行きたい高校、どう選ぶ?

アメリカと日本の高校教育制度の違い

アメリカでは、日本の中学3年にあたる年から高校が始まるのが一般的です。このシステムは州によって、また小中高一貫校など学校単位で異なる場合もありますが、まずは下記の図を念頭に置いてみてください。

学校選びのポイント

たくさんある学校のなかからどんな学校を選んだらいいか、悩んでしまいますよね。まずは、次のようなポイントについて、自分がどうしたいか考えていきましょう。

形態ボーディングスクールで年齢の近い学生たちと全寮制の生活をするか、通学制の高校でホームステイをするか、自分の性格と照らし合わせてみましょう。
学費年間の学費は学校によっては数百万円の違いがあります。ご家族とも話し合ってみてください。
地域西海岸の温暖な気候と北東部、内陸部、南部では大きく気候も生活も異なります。また、都市部なのか郊外なのかもポイントです。
多様性外国人学生の割合、学生のルーツの割合などもチェックしたいところです。特定の人種が多い場合は、そこにアジア系の自分が入ってもやっていけるのかどうか、冷静な判断が必要です。
学校の強みアートに強い高校、進学に強い高校、アメフトが強い高校、田舎にあってのんびりしている高校、クラブ活動が盛んな高校…など、自分がどんな高校生活を実現したいか、目標と照らし合わせてみてください。
英語コースの有無ESL(English as a Second Language)は外国人学生のための英語クラスです。学校によってESLクラスを持っているところと持っていないところがあります。必ず必要なわけではなく、現在の英語力や入学年度なども考慮してください。

いつから留学するのがいい?

留学を思い立った時期によって、いくつかの代表的な選択肢があります。

  • 中3で出発して9年生から開始
  • 日本の中学を卒業し10年生から開始
  • 日本の中学を卒業し9年生から開始
  • 高校2~3年で交換留学

英語力や出願先の学校環境、ときには自分の誕生月なども考慮しながら検討していきましょう。

高校進学のステップを知ろう!

資料請求・情報収集

まずは高校情報を集めましょう。私立/公立や全寮制、学費のほか、国ごとの特徴も知りたいですね!
留学各社の資料一括請求ができますのでぜひ活用してください→こちらから

視察

現地視察、またはオンライン視察は高校留学成功のキモ。渡航できる人は一度に複数校を回ったり、サマースクールに参加してみるのもおすすめです。オンラインツアー実施校もたくさんあります。

国と学校を決める

国ごとの特徴や費用を知って、あなたの目的に合う国を探しましょう!

「学生数が少なめ」「費用が安い」「進学に有利」などさまざまな特徴があります。留学の充実度に大きくかかわります!

出願・申し込み

入学申請や留学会社へのサポート申込は12か月前、遅くとも6か月前にスタートするのが理想的です。

面接・合否発表

成績証明書や推薦状などの必要書類を提出したのち、なかにはオンライン面接がある学校も。合格オファーをもらったら渡航手続きに入りましょう!

滞在先が決まる

全寮制ボーディングスクールに行く人はすでに入寮が決まっています。ホームステイをする人はアレルギーなどもしっかり申告しておいてくださいね。

ビザを申請

学生ビザを申請します。パスポートを持っていない人や期限が迫っている人は早めに準備しておきましょう!

航空券をとる

国によって往復航空券が必要な場合と片道でもOKな場合があります。また、現地到着はできるだけ日中の時間帯になるようなフライトを選びましょう!

荷造りして出発!

いざ出発です!国によってはPCR検査やワクチン書類も必要なので直前にもう一回チェックしてくださいね。
さあ、海外留学を楽しみましょう!

アメリカの高校に行きたい!その目標を実現しよう

アメリカの高校は「主体性を発揮したい」「いずれグローバルな仕事で活躍したい」そんな人にとってはぜひ検討したい選択肢です。大人になってからでは決して身につけることのない自然な英語力を手に入れ、広い視野をもった人に成長できることでしょう。

一方、学費は決して安くはありません。また、留学中は素晴らしい友人たちと楽しい経験もありつつ、「言葉が思うように通じない」「一人でも強く頑張らなければならない」など、つまづく経験もたくさんするでしょう。

そんなときは、やはり遠い国から留学してきている他の留学生に悩みを打ち明けたり、学校のカウンセラーに相談したりすることも大切です。頑張ることは素敵なことですが、無理ばかりせずいろんな人の助けを借りながらやっていくのも留学の大事なポイントです。

一度しかない高校時代を思う存分楽しめるように、ぜひ目標を実現してくださいね!

(留学プレス編集部)

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