海外の高校に行くには?日本との違いや受験・編入方法、費用や偏差値などの留学情報を解説

「留学して、海外の学校に通ってみたい!」そんな夢を抱きながらも、何から始めればいいのか分からない人も多いのでは?まずは、高校生の海外留学について知識を深め、ご両親に説明できるような情報を頭に入れることが大切ですよね。

本記事では、交換留学と私費留学の違いをはじめ、海外高校留学のメリットや費用の目安などをご紹介。また、海外生活をイメージしやすいように、日本の高校との違いやホームステイと寮での暮らしについても言及しています。

海外高校留学に興味がある人にとって、知りたい情報をギュッと詰め込んだ内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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海外高校留学!交換留学と私費留学の違い

海外高校留学

多くの体験や挑戦ができる高校生の海外留学。ここでは、自分に合った留学方法を知るために、交換留学と私費留学の違いを確認していきましょう。

交換留学:目的は異文化交流で選定試験あり

交換留学は、コミュニケーションを軸に異文化を体験するプログラムです。期間は約10~12ヶ月で、渡航時期は夏か冬が一般的。支援団体が指定する国や学校を留学先として選び、ホームステイをしながら滞在します。

学費は基本的に免除となり、支援団体の奨学金制度を利用できるケースも。書類審査の後、面接・英語筆記試験などに合格する必要があります。

【交換留学の主な支援団体】

私費留学:自由度が高く目的を優先できる

私費留学は留学エージェントを通して申し込み、目標に合わせて語学を学べることが特徴です。留学先や渡航時期、期間も選べ、卒業を目指すだけでなく1学期(約10週間)からでも通えます。滞在先はホームステイと寮があり、交換留学に比べると自由度が高いですが、費用は全額自己負担しなければなりません。

費用を抑えて異文化体験をメインに考えるなら交換留学、大学進学や自分の目的を優先するなら私費留学、といったように何を重視するかで留学方法を検討してみてください。

高校留学3つのメリットは?海外で学ぶ理由

「海外での高校留学を通して、さまざまなことを吸収したい」そう思う人も多いでしょう。ここでは、高校留学という貴重な体験により得られるメリットを3つご紹介します。留学の目的が定まっていない人も必見です。

異文化を体験することにより世界観が広がる

日本では常識として通用することも、海外では違うケースもあります。国際化社会が進む中で、外国人とのコミュニケーションを通して学べることはたくさんあります。日本人が苦手とする自己主張や感情の表現なども、肌で感じて実践するチャンスがあるのは、大きなメリットです。

若いうちにリアルな言語の習得ができる

日々の生活を通して、教科書には載っていない現地の生きた言語が学べます

日本の外国語教育、なかでも英語教育については、高校入学時までは世界的に見ても標準かそれ以上のレベルをとれていることがデータからわかっています。

ところが、高校から大学に至るなかで日本の学生の英語力は徐々に海外学生から離されていきます。社会人以降は大きく後退しているというのが現状です。

この差が生まれる高校時代から海外生活をスタートすることで、いずれ社会に出るときに大きな差となることがわかります。

専門科目の受講チャンスがある

海外の高校でも必須科目と選択科目の両方の組み合わせで履修します。ただ、日本の高校にくらべると海外高校では選択科目の割合が多いのが嬉しいポイント。

たとえば、音楽やロボット工学、アートなど興味のある科目があったら、比較的多く受講できます。まだ将来を決めていない学生でも、可能性が広がりやすいという一面があります。

目標設定や自立心育成・自信につながる

親から離れて暮らすことで自立心や感謝の気持ちが芽生え、人間的な成長につながります。海外での大学進学をはじめ、新たな夢や目標を設定するきっかけにもなりやすいです。高校留学体験が自信や積極性、チャレンジ精神を育みます。

留学して驚くかも!海外と日本の高校の違い

海外高校留学

海外の高校に通ううえで、もっとも気になるのが日本の高校との違いではないでしょうか?「授業はどんな雰囲気だろう?」と不安や期待が入り混じる人も多いはず。

海外と一口で言っても国ごとに細かい違いはあります。ここではさまざまな海外の高校で、日本とは大きく違う点を下記にまとめました。

  • 授業中に生徒は主体的に発言する
  • プレゼンテーションやスピーチの機会もある
  • 選択科目が多い
  • 国によっては教科書を買わずにレンタルする
  • テクノロジー化が日本より進んでいる国も多い
  • 新学期の始まりは国によって違う
  • 職員室がないケースが多い
  • 教室や講堂も基本的には土足で入る
  • 髪型やピアスなどの校則はゆるい場合が多い
  • 掃除時間はなく清掃員がいるケースがほとんどである
  • 生徒が楽しめるイベントが多い
  • 国によっては休みの期間が長い
  • 複数の部活動に参加できる

海外の高校で、もっとも日本と違う点は、生徒の授業中の積極性です。どんどん発言するのが当たり前の雰囲気で授業は進みます。

間違えてしまうことに最初は怖さを感じる人も多いでしょう。しかし失敗はチャレンジの証。称賛されることはあっても笑う人はいません

海外高校留学・ホームステイや寮での暮らし

交換留学では現地の家族と共同生活をするホームステイが主流です。一方、私費留学ではホームステイのほかに寮を選択できるケースもあります。ここでは、ホームステイと寮生活の特徴を紹介していきます。

ホームステイの生活や食事の特徴

ホームステイの食事は基本的に3食付きで、個室が一般的です。学校や生活に必要なことは気軽に相談できるため、ホストファミリーの存在は心強いはず

【食事のメニュー例】

朝食:シリアル、トースト、ミルク、果物
ランチ:サンドイッチ、果物、野菜
夕食:パスタ、サラダ

朝食はシリアルやトーストなど簡単なものが多く、ファミリーと時間が合わない場合は自分で用意するときもあります。ランチは日本のお弁当のような豪華さはなく、サンドイッチや野菜スティックが主流。夕食は家庭料理で、ホストの料理の腕によって味や美味しさには差があると考えておきましょう。

ペットがいる家も多いため、アレルギーがある人は事前に確認することが必要です。

寮生活は友達ができやすく交通の便がよい

寮は学校の敷地内や近くにある場合が多いので、交通の便がよいことが特徴です。また、相部屋が多く、生徒同士で多くの時間を過ごすので友達作りには最適。食事はビュッフェスタイルが多く、栄養バランスのよい品が用意されます。規則があり管理者もいるため、安心で安全な環境です。

高校生の海外留学の費用はどのくらい?

海外高校留学

海外高校留学を実現するためには、まとまった費用が必要です。留学準備を進めるうえで、交換留学と私費留学にかかる費用の目安を見ていきましょう。

高校生の交換留学にかかる総費用の目安

交換留学では、授業料やホームステイ代は免除されますが、プログラム費用や別途費用がかかります。

交換留学の費用
プログラム費用(航空券・サポート費など)約120万~330万円
授業料・ホームステイ代免除
別途費用(海外旅行保険・空港税など)約22万~60万円

高校生の海外交換留学の総費用は約142万~390万円で、プラスお小遣いが必要です。プログラム費用は、支援団体や国、時期によっても変わります。また、奨学金制度があり、留学費用を負担してもらえるケースもあるので、事前に確認してみましょう。

高校生の私費留学にかかる総費用の目安

私費留学はカスタマイズも自由なため、交換留学よりも高額になりやすいです。公立高校の料金設定は、私立と比べるとリーズナブル。

私費留学の総費用
ニュージーランド公立:約400万円~
私立:約450万円~
カナダ公立:約290万円~
私立:約390万円~
イギリス私立:約550万円~

一方で、イギリスのように生徒が単身で留学する際は、選択肢が私立のみになってしまう場合もあります。費用を把握しておくことは重要なので、行きたい学校の授業料や諸費用も、しっかり確認しておきましょう。

国ごとの高校留学費用については「高校留学の総費用をチェック!授業料や生活費の節約ポイントもまるわかり」の記事も参考にしてみてください。

海外の高校に行きたい!受験や編入はどうする?

交換留学

交換留学をするには、専門の高校留学機関が実施している試験と面接を受けます。重視されるのは最低限の語学力のほか、意欲やチャレンジ精神、交換留学を通して何を成し遂げたいかといった点です。

なぜ交換留学したいのかを自己分析し、留学機関から面接対策のアドバイスを受けながら準備を進めましょう。

私費留学

自分で海外高校のホームページを見て出願することもできますが、星の数ほどある海外高校のなかから自分にピッタリ合う学校を選びだすのは至難の業です。

どの高校へ行くかで大学やその先のキャリアも大きく変わっていきます。専門の留学エージェントに相談し、二人三脚で海外高校進学を目指すことをおすすめします。

日本の留学エージェントには主に次の種類があります。

  • ボーディングスクール(全寮制高校)をメインに扱うエージェント
  • 特定の国に特化しているエージェント
  • 公立高校・私立高校を総合的に扱うエージェント
  • 難易度の高い高校合格を得意とするエージェント

自分の将来を託すエージェントを選ぶには、複数のエージェントに足を運ぶことが大切です。エージェントとは高校を卒業するまでの長い期間、ずっと付き合っていきます。相性の良さ、信頼できるかどうかが重要なポイントになります。

サポート費用もエージェントごとに大きく異なります。高校視察に同行してくれるエージェントと、最低限の願書提出サポートだけを行うエージェントでは金額面でも大きな差があります。

また、日本とは学期や新年度も異なります。スムーズに現地高校に入学できるよう、留学エージェントのカウンセラーにアドバイスをもらいながら、最適なスケジュールを組んでください。

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海外高校の偏差値は?

日本の高校受験との違い

日本の高校受験には試験があり、その点数による足切りで合否が決まります。そのため「偏差値」という基準ができました。

一方、海外高校で試験を行うケースはさほど多くありません。多くの高校では願書やエッセイ、面接、成績、推薦状などが重視されます。そのため、偏差値という概念で難易度を知ることは困難です。

海外高校、なかでも難関と言われる私立インターナショナルスクールやボーディングスクールの多くは、世界大学ランキングの上位大学への進学率が大きく関係しています。また、国際バカロレア(IB)コースは入学難易度が高くなる傾向にあります。

語学試験

試験による足切りはありませんが、入学を申請する時点で英語力証明などのスコアが必要な場合があります。たとえば、TOEFL Junior(r) やIELTSなどの英語力テストは、英語で教育を行う高校への出願要件として定められている場合があります。難関校になればなるほど、高いスコアが必要です。

なかには日本の実用英語技能検定(英検)の結果を受け付ける高校もあります。

また近年は少なくなってきていますが、アメリカやカナダの一部の高校ではSSAT(Secondary School Admission Test)という学力試験の受験を求める場合もあります。

いずれも日本でも受験できます。どの試験も、一回の受験だけで良い点数がとれる人は稀です。何度か受けているうちにスコアが取れていく傾向にありますので、受験対策を行いながら複数回チャレンジしてみてください。

学校によっては公的試験の代わりに、オンライン面接や学校独自に用意したオンラインテストを実施することもあります。

入学を認めてから語学力を伸ばす場合も

入学時点での語学力を問わない国もあります。特に英語圏の公立高校では、まずは受け入れてからカリキュラムの一環として語学クラスも履修させたり、「高校準備コース」のような英語コースの履修を義務付けたりすることで、高校生活を送りつつ伸ばしていく方針の国もあります。

入学時点で高い語学力があるに越したことはありませんが、成長が著しく伸びしろの多い10代だからこそ「通いながら伸ばす」が可能です。

海外高校留学にチャレンジしよう!

精神的にも大きく成長する時期である高校生。日本から一歩外に出て、文化や言語を学び、国籍の違う人と触れ合うことは、人生の財産にもなり得る体験です。

本記事では、交換留学と私費留学の特徴や日本の高校との違い、費用など、留学を検討中の人が気になる情報をご紹介してきました。「高校留学に憧れるけど、自分にできるのだろうか?」と不安を感じている人も、自分が海外へ飛び出すイメージがわいてきたのでは?

海外の高校への留学は、家族の協力も欠かせません。留学生自身はもとより、家族でよく話し合い、未来ある高校進学を実現してください!

▼これらの記事も参考にしてください。
わが子を高校/大学留学に出すとき(1)~(4)
・海外中学・高校留学レポート
・カナダの高校留学、卒業は難しいの?必要な科目や試験、英語力などを解説
・海外ドラマとは違った?高校留学する前に知っておくべき事実。

(留学プレス編集部)

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