メキシコ留学で対策すべきハリケーンの備えと対処法~Yu Larraz(メキシコ在住ライター)

メキシコは毎年、ハリケーン、地震、洪水などの自然災害の被害を受けています。雨季にやってくるハリケーンやトロピカルストームは予測できるため、前もってある程度の準備をしておくと安心です。

ハリケーンが実際に住んでいる地域に近づいた時に、落ち着いて適切な対処ができるように、今回はメキシコでハリケーンシーズンに入った時に備えておくこと、いざハリケーンが来た時にするべきことをご紹介します。

メキシコでハリケーンの被害を受けやすい場所は人気の観光都市カンクンも含まれる

2005年10月にカンクンを直撃したハリケーン・ウィルマは人気のビーチリゾート、カンクンに多大な被害をもたらしました。観光業で成り立っている市は経済的にも大きな影響を受け、復旧には多くの年月を費やしました。

▼ふだんのカンクンビーチ。

カンクンの位置するユカタン半島のカリブ海付近、そしてメキシコの太平洋側に位置するバハ・カリフォルニア半島のバハ・カリフォルニア州はハリケーンの被害を最も受けやすい地域です。一方でメキシコ内陸部はハリケーン上陸中は大雨の可能性はあるものの、海岸沿いほど影響がでないのが普通です。

毎年5月から11月までをハリケーンシーズンと呼ぶ

メキシコで特に海岸沿いに滞在した時に気を付けたい時期が毎年5月から11月まで。この時期をハリケーンの最も訪れやすい時期として、ハリケーンシーズンと呼びます。

この時期はとても雨が多く、台風規模のトロピカルストームは毎年のように訪れます。また、8月から10月は最もハリケーンがくる可能性のある時期ですので、特に注意が必要です。天気予報やニュースをまめに確認するようにしましょう。

ハリケーンシーズンに入ったら飲料水、缶類をまとめ買いしておく

2005年のハリケーン・ウィルマがカリブ海の町、カンクンやプラヤ・デル・カルメンを去った後、町のライフラインの復旧に1週間以上かかりました。特に、プラヤ・デル・カルメンは当時は町の開発が始まったばかりで、現在ほどの設備やサービスが整っていなかった為、スーパーもしばらく閉店のままでした。

ハリケーンが去った後の混乱を避けるためにも、ハリケーンシーズンが来たら、備えをしておくことがとても大切です。まずは、飲料水の確保。メキシコでは20リットルの飲料水を販売しています。カリブ海に住む人々はハリケーンシーズンになると、この20リットルの飲料水を3から5ボトル程ハリケーン用に保管します。

また、水、ガスがなくても食べられる缶類などもできるだけ多く買い、ハリケーン用に保管しておきます。被害が大きい場合は、地域によって復旧に時間がかかることも予想されますので、できるだけ多くの保存食、飲料水、トイレットペーパーなどを用意しておきましょう。

そして、家に雨漏りがないか、窓から雨が入ってこないかを確認し、問題がある場合は、5月前に修理しておきましょう。

ニュースでハリケーンが来る事が分かったら家を守ることから始める

もし、実際にハリケーンが住む地域を通過するとわかったら、すぐにしておくことがいくつかあります。

まずは、家を守ること。もし、庭やベランダに強風で飛びそうな物があったら家の中に入れておきます。例えば、プラントや子供の三輪車、ごみ出し用バケツ、飾り物などが挙げられます。

次に、強風や大雨で窓が割れないように、窓を外側から木の板で、又は内側から段ボール紙などで覆います。

時間が許すのであれば、ハリケーンが去った後の状況により、ガソリンスタンドがしばらく営業しないことを想定して、車のガソリンを満タンにしておきます。家に帰ったら電気が止まることを考え、携帯電話をフルチャージしておきましょう。

備えを十分にしておくことが混乱を防ぐ一番のキー

ハリケーンの動きやハリケーンに関しての最新のニュースは国立ハリケーンセンターのサイトで確認することができます。ハリケーンが近づいて来たら、当然ながら外出は避け、まめにハリケーンの動きを確認するようにしましょう。

十分な備えがあれば、大きな被害や災害後の混乱を防ぐことができます。メキシコで海岸沿いに住む方は、ハリケーンシーズンが来たら是非これらの備えをしてください。

国立ハリケーンセンター
https://www.nhc.noaa.gov/

文:Yu Larraz(メキシコ在住ライター)
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