海外ドラマとは違った?高校留学する前に知っておくべき事実。(カナダ編)

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Eric Hamber Secondary School by Jeff Hitchcock

高校留学生に人気の留学先の一つであるカナダ。この記事ではカナダの高校留学生活において日本の高校と異なるポイント、そして筆者の思う留学前に知っておけばよかったことを現地校に通う高校生の目線からお伝えしていきます。

「海外ドラマで見る高校生活を夢見て留学に来たけど思っていたのと違う」
「想像以上の環境の違いについていけない」

とならないためにも実際にこれから留学される学生さん、さらには子どもを海外へ送り出すご家族にも「カナダの高校留学」について少しでも理解を深めていただけたらと思います。

※地域によって学校システムが異なる場合がございます。あくまで筆者のアルバータ州の公立高校経験をもとに作成された記事です。

高校留学をもっと知ろう!

クラス学級がない

筆者の通うカナダの公立高校での履修は単位制。日本でのいわゆる「クラス学級」というものはありません。

同時にクラス担任の先生もいません。

あるのは教科ごとの教室。そしてその教科の授業を受け持つ教師が個々の教室を管理しています。

海外ドラマでよく見る、生徒がカバンと教科書を持って教室を移動するというのはごく普通の光景です。

規模の小さな学校であれば移動に問題ありませんが、学校自体が大きければ大きいほど授業の教室へ移動するのも一苦労です。はじめの内は学校内で迷子になって次の授業に遅れる…なんてことがよくあります。

クラス学級がないことによって、日本では高校生活の一大イベントである体育祭や文化祭も、クラス対抗でなく学校全体の行事として捉えられます。行事ごとにクラスで協力して何かを創り上げるというものはありません。

その代わり、カナダの学校にも学校全体の行事を行ういわゆる「実行委員会」のようなものが存在し、そのクラブに参加すればボランティアとして行事の企画・準備・進行に携わり、その中で人との交流もできます。

カナダ公立高校留学

科目の選択・単位について

学級がなく単位制であることから時間割は自分で選択します。

基本的には高校卒業に必要とされる必須科目とその他の選択科目にわかれています。生徒は卒業に必要な単位を取得できるようカウンセラーとの話し合いをしつつ、自分で時間割を決めます。

学年による科目選択の縛りは特にありません。そのため、留学当初は英語力不足を考慮し、本来より少しレベルを下げて科目を履修するといったことも可能になります。(例:年齢的には高校2年だが高校1年に値する科目をとる)

留学生の対応がしっかりしている学校では留学生専門のカウンセラーがいます。英語力に自信がない留学最初のセメスターではESL(またはELL)と呼ばれる『英語が第一言語ではない生徒が英語を学ぶためのクラス』を履修することで英語力向上を図ります。

余談ですが、日本でいう現代文/国語の授業のような現地の生徒にとっての「英語」の授業はEnglish Language Art(略してELA)と呼ばれます。ESL/ELLとELAは全く別の教科・レベルなので注意してください。

カナダに限らず、海外では州によって教育機関が異なる場合があります。そのため、同じ国でも州によって高校卒業に必要な単位数が違ったり、履修できる選択科目が異なったりする場合があります。

その点は、帰国後に留学中の単位取得が必要になる方は事前にリサーチしておくことをお勧めします。留学中の単位の移行が可能であるかの確認も必要です。特に先ほど紹介したESL/ELLと呼ばれるクラスについては学校によって単位認定可・不可が分かれるため要確認です。

高校生の服装・校則 

私立校でなければカナダの高校で制服やカバン、靴の指定があることは滅多にないでしょう。髪色も含め、髪型に対して何か言われることもありません。

一応のルールとして不自然な髪色(青やピンク等)はNGとしている学校もあるそうですが、髪がピンク色だからと言って指導されたり髪色を戻さなければいけなかったりというのは、私の経験上聞いたことがありません。

そもそもカナダは多民族国家であり、様々な人種が入り混じる社会です。髪の色や特徴だけでなく、宗教上、自身の主教に基づく服装をする生徒も多数います。そんな社会だからこそ個人のアイデンティティーに関して自由な部分もあるのかもしれませんね。

カナダ公立高校留学

留学中絶対にやってはいけないこと

せっかくの留学生活、友達をつくり楽しむことも大切ですが、日本にいるとき以上にすべての行動に責任が問われることを忘れてはいけません。

未成年の「飲酒・ドラッグ」は絶対にやめてください。地域や学校によっては、高校生であってもそれらが身近にある場合もあります。

法律はもちろん、留学生に課せられる規則に違反した場合は強制帰国も考えられます。

筆者の知人の留学生の一人は留学に来たにも関わらず、学校に馴染めないこと・環境の変化や生活についていけず不登校となったために留学途中で帰国となってしまいました。

大学生の留学とは一足違った高校生での留学。常に意識しなければならないのは、自分自身が「海外に一人で暮らす未成年」だということです。

未成年留学生の法的な一時的保護者と認められたホストファミリー、または現地に留学サポーターがいるとしても、日本のように何かあったら助けてくれたり自分の生活を管理してくれる両親・保護者は近くにいません。

比較的治安がよいといわれるカナダでも、地域によっては近くに危ない場所もあります。日本でないことを忘れないでください。特に、夜のダウンタウンは一人で歩かないようにしましょう。

留学生活を充実させるためには

希望を胸に降りたった新しい土地、到着した空港でいきなり英語の壁にぶつかることもあります。

学校初日から想像していた留学生活との違いに今までの自信をなくし不安が押し寄せることもあるかもしれません。

けれど、そのすべての経験が高校留学です。今まで育った環境と全く違った場所での生活では、吸収するもの、新たに発見すること、今まで知らなかった自分に出会うこと…そんなたくさんの機会に溢れています。

以前の記事「留学中のホームステイ。食事中に使える英会話フレーズ10選」でも似たようなことを書きましたが、いくら出発前に準備をしても、いざ自分が行くまでは見えない景色があります。

留学は決していい面ばかりではなく、辛い面もたくさんあります。それでも留学を決めた時の初心を忘れずに一つずつ乗り越えていけば必ず、その成長が目にみえてきます。

皆さんの留学生活が有意義なものになりますように。

Life is full of surprises…!

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