7月4日はアメリカの独立記念日(Independence Day)です。1776年のアメリカ独立宣言を記念した国民の祝日。夏の始まりでもあるこの日、アメリカは全国各地で花火大会が催され、思い思いの休日を楽しみます。7月4日は、『ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権』が行われる日でもあります。歴代覇者のなかには日本人の顔ぶれも多く、中島広文さん、新井和響さん、小林尊さん、須藤美貴さんなどが優勝を遂げています。
アメリカの独立記念日にちなんだ映画といえば『インディペンデンス・デー』と『7月4日に生まれて』の2本です。まったく趣の違う2本を見て、いろんな角度から『国』や『平和』について考えてみるのはいかがでしょう。
大統領が宇宙人と戦う!『インディペンデンス・デー』
『独立』といっても国の独立なんてレベルじゃないのがこの映画。7月4日を控えたある日、アメリカ上空に巨大な宇宙船が出現。アメリカ合衆国は総力をあげて宇宙人と戦うというのが『インディペンデンス・デー(Independence Day)』(1996年制作、ローランド・エメリッヒ監督、ウィル・スミス主演)です。
アメリカ合衆国大統領はUSA軍の最高司令官(Commander-in-Chief)としての指揮権を持ちます。これまでにもさまざまなアメリカ映画で、大統領が苦渋の決断に迫られるシーンや英断を下すシーンが描かれますが、映画『インディペンデンス・デー』ではそれだけでは終わりません。元戦闘機パイロットで、湾岸戦争の英雄的存在でもあったという大統領は、なんと自らパイロットに志願。宇宙人を撃退するという驚きの展開なのです。
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現在、アメリカ合衆国は次の大統領選にむけて大統領候補が舌戦を繰り広げています。「あの候補がこの戦いの指揮をとったとしたら・・・」なんて想像しながら見るのも面白いかもしれません。
平和への関わり方とは?『7月4日に生まれて』
一方、1989年制作の『7月4日に生まれて(Born on the Fourth of July)』(オリバー・ストーン監督、トム・クルーズ主演)のテーマはベトナム戦争、そして「平和とは?」を真っ向から問いかける映画です。7月4日の独立記念日に生まれた主人公はその誕生日を宿命のように思い、何の疑問も持たず海兵隊に入隊しました。しかし、ベトナム戦争の凄惨な戦場と自らの負傷をきっかけにさまざまな葛藤に苦しむことになるのです。
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アメリカを守るために負傷した主人公。しかし、帰国した米国では反戦まっただ中。ヒーローにはなれませんでした。悩み苦しみながら、次第に彼も平和についての信念を見つけ出していきます。
平和をどう実現するか。そのために自分はどう関わるか。そんなことを考えられる映画になるかもしれません。
(留学プレス編集部)