イギリスの首都として知られるロンドンは、イギリス国内でも最大の都市圏を有していることでも知られています。また最高水準の世界都市として、芸術、ファッション、金融、交通など幅広い分野において影響力のある都市です。
そのため、世界中からロンドンへ留学する方も多くいます。もしロンドンへの留学を考えているなら、事前にさまざまな準備が必要です。たとえばその都市の気候や気温について知っておくこともそのひとつです。長期間過ごす土地の気侯や気温を知らなくては、適切な準備ができません。事前にきちんと知っておけば、現地で服装などの過ごし方で悩まなくてすみます。
本記事では、ロンドンの気候の特徴や季節ごとの平均気温、おすすめの服装などをご紹介します。
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ロンドンの気温
ロンドンは日本と同じで四季がある国です。北海道より北の緯度にあるため日本より涼しい傾向にあります。温暖な海洋性気候のため、夏は涼しいですが、冬は東京よりも暖かい傾向にあります。
ロンドンの気候の特徴は、曇りがちで雨が多いことです。さらに雨は急に振り出し、急に止むという特徴を持っているので、現地では傘を差さない人も多くいます。雨が降ったら、フードをかぶって歩くという人が多いのも、ロンドン特有の光景です。
冬になると雪はめったに降らないものの霧が良く発生します。そのため「霧の街ロンドン」とも呼ばれています。
ロンドンのベストシーズン
ロンドンでベストシーズンと呼ばれているのは、春の終わりの5月から夏の終わりの9月までとされています。この時期は気温が10~20度前後と過ごしやすく、観光客も多く訪れます。
特に気候が安定しているのは6~7月です。急な雨が降る日も減り、朝晩の寒暖差があまりないため、過ごしやすい時期です。
さらにベストシーズンにはイベントも多く開催されます。
- 3月下旬~4月 ザ・ボート・レース
- 4月 ロンドン・マラソン
- 6月 ウィンブルドン
- 8月 ノッティング・ヒル・カーニバル
と、ロンドンのビックイベントはこの時期に集中しているので、出かけてみてはいかがでしょうか。
季節ごとのおすすめの服装
日本と同様に四季があるロンドンでは、季節に応じて服装を変える楽しみもあります。
しかし急に雨が降るなど、天気の急変も多いため、日本とは違った用意をする必要があります。ここではロンドンの季節ごとの気温やおすすめの服装などをご紹介します。
ロンドンの春
ロンドンの春は3~5月頃です。平均最高気温は約16度、最低気温は7度ほどです。
日本の春と比べるとやや気温が低く、特に朝晩は冷えこむ傾向にあります。
そのため調節できる服装がおすすめです。長袖のシャツの上にジャケットなどの薄い上着や、パーカーなどで調整をしましょう。
また日によってはまだ冷え込む日があり、冬用のコートが必要になる日もあります。全体的に日本よりも寒いので、早い時期に冬用のコートをしまわないようにしましょう。
ロンドンでも徐々に花がほころんでくる季節です。王立公園ロイヤルパークでは、薔薇などの花を見ることができます。
ロンドンの夏
ロンドンの夏は6~8月頃です。平均気温は18度前後のため、日本より涼しい傾向にあります。ただし日中は30度を超えることもあります。また夏でも朝晩は冷え込むこともあり、日中との寒暖差で体調を崩さないように準備が必要でしょう。
この時期は「1日で四季を感じる」といわれるほど、寒暖差を感じる日もあります。朝は冬のような冷たさで、太陽が昇るにつれ春から夏日和になり、日が暮れていくにしたがって秋から冬になるといった具合です。
涼しい日には最高気温が20~23度程度しかないこともありますので、長袖のシャツやパーカーなど、上着で調整できるようにしておくと便利です。特に日影は少し肌寒く感じることもあり、カーディガンやストールなどをカバンに入れておくのがおすすめです。
また気温は涼しいですが、紫外線対策は必要です。帽子、サングラス、日焼け止めなどを準備しておきましょう。
ロンドンの秋
ロンドンの秋は9~11月頃です。秋になると朝晩はかなり冷え込みます。また日中でもあまり気温が上がりません。平均最高気温が15度、最低気温が7度前後となりますので、長袖と薄手のコートを用意しましょう。
冬用の厚手のコートは10月末頃から用意を始めましょう。10月は紅葉の時期のため、地元の人はもちろん観光客も多く出かける時期です。
雨が降る日も増えるため、折りたたみ傘や防水機能が備わったウインドブレーカーなどがあると便利です。携帯用のコンパクトなものををカバンに常備しておけば、活躍する機会が多いでしょう。
ロンドンの冬
ロンドンの冬は12~2月頃です。平均最高気温が9度、最低気温が3度前後です。氷点下になることは少ないですが、冬用の厚手のコートは必要です。日本の冬と同程度の寒さになるため、日本で冬をすごすのと同じような服装が望ましいでしょう。インナーも暖かいものを用意しましょう。マフラーやニット帽などがあればさらに温度調整がしやすいです。
雪はめったに降りませんが、雨が降る日が増えます。
また足元が濡れるとさらに冷えるため、防水素材のものやレインブーツなどがおすすめです。
11~12月終わりにかけてはクリスマスシーズンとなり、イルミネーションなどで街中がきらびやかになります。そのためこの時期にお出かけをする人も多いですが、夜間は特に冷え込みます。長時間の外出を予定している場合は、カイロなどを用意しておくのがおすすめです。
日本と大きな差はないが雨対策をしっかりと
ロンドンは北海道より北の緯度に位置しますが、日本と大きく気温は変わりません。ただし夏は日本よりも涼しい傾向にあり、朝晩は冷え込む日もあるため、温度調節に気を付けましょう。
留学する場合、特に学生寮やホームステイで滞在していると、なかなか自分のタイミングで洗濯ができません。そのため洋服も必要と思われる量よりも多めに持っていくと安心でしょう。
用意する服は季節によって異なりますが、最低でも一週間分は用意しておくのがおすすめです。
冬には厚手のコートやジャケットが必須ですが、かさばるのが難点です。そのため日本から1枚だけ着ていき、残りは現地で購入する方法もあります。
ロンドンの年間平均気温を知っておき、安心して留学しましょう。