オーストラリア名門8大学のひとつである、モナッシュ大学。モナッシュ大学は高水準の教育が受けられるほか、就職に強い大学としても知られています。
留学生の受け入れを積極的に行っているオーストラリアの名門大学を留学先の選択肢として検討している人も多いことと思います。
ここではモナッシュ大学への留学を目指したい人のために、モナッシュ大学の特徴や留学する方法、必要な学力、費用を解説しています。オーストラリアをふくめ大学留学を検討している人も、ぜひ参考にしてください。
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モナッシュ大学の特徴や周辺環境を紹介

Biomedical Learning and Teaching Building [In Explore] by Rob Deutscher
モナッシュ大学はオーストラリアのメルボルンにある大学です。特徴や学べる学部、周辺環境について解説します。
就職に強い大学ランキング上位校
モナッシュ大学は創立1958年と比較的若い大学でありながら、オーストラリアの名門大学グループ「Group of Eight」の1校です。Times Higher Educationの「世界のトップ企業が求める卒業生ランキング」(2016年度)では国内トップ、世界57位と就職に強い大学として評価されています。
偏差値・難易度は?
オーストラリアの大学は日本の大学と異なり、偏差値制ではありません。偏差値の代わりに難易度の指標となるのが世界大学ランキングです。
タイムズ誌「World University Rankings 2021」で64位、QSトップユニバーシティー「QS World University Rankings 2022」で58位と、大学としても高い評価を受けています。
入試制度が違うため日本の大学と単純な比較はできませんが、京都大学が33位、東京工科大学が56位、大阪大学が75位であることから、モナッシュ大学は難関大学の一角であることがわかります。
薬学、IT、ビジネス系学部をはじめとする学部
モナッシュ大学では、以下の10学部を選択できます。
・Art, design & architecture(芸術・デザイン学部)
・Arts, humanities & social sciences(人文学部)
・Business(ビジネス学部)
・Education(教育学部)
・Engineering(工学部)
・Information technology(情報工学・IT学部)
・Law(法学部)
・Medicine, nursing & health sciences(医学・看護・保健科学部)
・Pharmacy & pharmaceutical sciences(薬学部)
・Science(理学部)
モナッシュ大学の学部のなかでは、特に薬学部、IT学部、ビジネス学部が高評価を受けています。オンラインコースもあります。160以上の学士課程プログラムがあり、コースの数はオーストラリアの大学の中でもっとも多いです。
在学生の3割が大学院で学ぶ、リサーチ重視の大学です。年間5000本以上の研究が発表され、アジアやアメリカなどの100以上の研究機関と提携しているのも特徴です。
快適に学べる設備と周辺環境
モナッシュ大学は、オーストラリア国内に6つのキャンパス、国外にマレーシア、南アフリカ、イタリアにキャンパスを設けています。イギリスのKing’s College Londonと提携してMonash Centreをロンドンに設置するなど、世界的な規模も拡大中です。
メインキャンパスは、メルボルン近郊のクレイトンにあります。クレイトンキャンパスは1200台のPCを備えたコンピュータールーム、売店、パブ、銀行、郵便局、本屋、ラジオ局、ジム、サウナ、スイミングプール、テニス、各種競技場などを完備したスポーツ施設などの設備が充実しているのが特徴です。
F-1やメルボルンカップで著名なメルボルンから20kmほど離れた場所にあり、周辺は地下鉄やトラム、バスなどの交通機関も充実しています。メルボルンに足を運ぶ時も便利な立地です。自然と利便性が調和した環境で、勉強に集中できるでしょう。
モナッシュ大学に留学する方法と入学条件

オーストラリアは、留学の受け入れを積極的に行っている国です。モナッシュ大学も留学生を受け入れるための方法を幅広く整備しています。
学歴や英語力によって入学方法は異なりますが、現時点で英語力が足りない人でもモナッシュ大学で学べるチャンスがあります。モナッシュ大学に留学する方法と、必要な学力を解説します。
必要な成績があれば大学へ出願し直接入学する
モナッシュ大学に直接出願し、大学1年次から入学する方法です。卒業時に学位が取得できます。入学は2月または7月です。必要な英語の成績はIELTS6.5-7.0、TOEFL(r) iBT79-94が目安となります。(学部によって異なります)
修士や博士過程に進むなら大学院へ
すでに日本の大学を卒業し、学位を取得している場合は大学院へ入学する道もあります。より専門的な勉強や勉強を行う修士課程に進むため、社会人の学び直しやキャリアチェンジのための留学にも向いています。大学院への留学で必要な英語の成績はIELTS6.5-7.5、TOEFL(r) iBT79-102が目安です。(学部によって異なります)
成績を満たさない、または高卒ならファウンデーションコース履修後入学
大学入学に必要な成績を満たしていない場合は、モナッシュ大学付属のモナッシュカレッジ(Monash College)でファウンデーションコースを履修後、大学1年次に入学する方法があります。英語の成績によって、ファウンデーションコースの期間が異なります。
最終学歴が日本の高卒の場合も、ファウンデーションコースを履修後大学入学が一般的な方法です。ファウンデーションコースは以下の3つがあります。
最短で履修できるIntensive Foundation
履修期間 | 9ヶ月 |
必要な成績 | IELTS6.0(全教科5.5以上) TOEFL(r) iBT69 (Writing19,Speaking16,Reading10,Listening9以上) |
標準コースであるStandard Foundation
履修期間 | 12ヶ月 |
必要な成績 | IELTS5.5 (Writing5.5、その他5.0以上) TOEFL(r) iBT52 (Writing19,Speaking14,Reading5,Listening5以上) |
しっかり準備したいときにも選択肢になるExtended Foundation
履修期間 | 18ヶ月 |
必要な成績 | IELTS5.0(全教科5.0以上) TOEFL(r) iBT40 (Writing15,Speaking14,Reading5,Listening5以上) |
2年間のディプロマコースから大学2年次へ
ディプロマコース履修後、大学2年次に編入する方法もあります。
ディプロマコースが選べるのは以下の学部です。
・Art, Design and Architecture
・Business
・Education
・Engineering
・Information Technology
・Science
必要な成績 | TOEFL(r) iBT 52(Writing 15, Speaking 14, Listening and Reading 5) IELTS 5.5 (全科目5.0以上) その他各専攻で定められている最終学歴の成績 |
モナッシュ大学の留学に必要な学費

モナッシュ大学の留学に必要な費用を解説します。(2021年度、1オーストラリアドル=84円)
学費
Applied Data Scienceの例
1年間の授業料 | A$46,000 約380万円 |
学生サービス、アメニティに関する費用 | 最大A$313 約26000円 |
ファウンデーションコースの学費 | Standard A$29,000(約240万円) Intensive A$29,000(約240万円) Extended A$41,500(約348万円) |
生活にかかる費用
学生寮(1週間) | A$240~303 約2~2.5万円 |
食費(1週間) | A$80~280 約0.6~2.3万円 |
電話とネット費用(1週間) | A$20~55 約1600~4600円 |
ほかにも渡航費、ビザ申請料などが発生します。
奨学金も利用できます。
参考:Australian government scholarships for international students
利用を検討しているときにはぜひ調べてみてください。
モナッシュ大学は学生から社会人まで学べるチャンスがある
オーストラリアの名門校のひとつである、モナッシュ大学の特徴や留学に必要な成績、費用を解説しました。
モナッシュ大学はオーストラリア国内はもちろん、世界的な評価も高く多くのランキングに名を連ねています。とくに就職に強い、リサーチ重視、ITやビジネス系、薬学系の評価が高いところから転職やキャリアアップのための留学にも選択肢に入る大学です。
モナッシュ大学へ留学すれば、英語に触れながら仕事に直結するスキルや専門的な知識も身に付けられます。入学に必要な成績に満たなくても、ファウンデーションコースを履修すれば入学のチャンスがあります。オーストラリアへの大学留学や、社会人で学び直すための留学にも、モナッシュ大学への留学をぜひ検討してみましょう。
(留学プレス編集部)