RMIT大学(ロイヤルメルボルン工科大学)留学ガイド|偏差値やランキング、学費・学部、入学条件などを徹底解説!

RMIT大学(Royal Melbourne Institute of Technology University/ロイヤルメルボルン工科大学)は、オーストラリアのメルボルンにある公立大学です。

設立当初はメルボルンで働く人たちに職業教育を教える小さな専門学校でしたが、現在では学部や大学院、職業プログラムまでも開講するグローバル大学に成長しました。

新卒就職率はオーストラリアでトップ。卒業後に即戦力として活躍できる人材を育てるキャリア重視型の大学です。

1887年設立当初からのモットーである「熟練した手、培われた心(Perita manus, mens exculta)」は、今なおRMIT大学の教育指針として使われています。

ここではRMIT大学に興味がある人のために、大学の特徴や学部、入学条件や難易度、学費まで詳しく解説します。

ぜひ最後まで読んで、海外大学選びの参考にしてみてください!

▼この記事を書いている人

RMIT大学の基本情報

設立年1887年
形態公立大学
難易度★★★★☆
合格率N/A
学生数約90,000人
留学生数約34,000人(約39%)
人気の学部翻訳・通訳
ビジネス
デザイン
建築
工学
国際ビジネス
コミュニケーション
学費例(年間)

費用検索はこちら
Tuition fees – RMIT University
学部課程
$40,320(ビジネス)
$41,280(デザイン)

修士課程
$47,040(建築)
$37,440(コミュニケーション)

場所

RMIT大学は、メルボルンに3つのキャンパス、ベトナムに2つのキャンパス、スペインには研究センターを持っています。

オーストラリア・メルボルン

  • メルボルンシティ(Merbourne city)
  • ブランズウィック(Brunswick)
  • バンドゥーラ(Bundoora)

ベトナム

  • ホーチミン(Ho Chi Minh)
  • ハノイ(Hanoi)

スペイン

  • 研究センター(Research and Industry Collaboration Centre)

メインキャンパスであるメルボルンシティキャンパスは、メルボルンの中心地に位置しており、通学にとても便利です。

他にも、豊かな自然環境に囲まれたバンドゥーラ、おしゃれな若者が集まるブランズウィックにキャンパスがあります。

留学生にとっては、メルボルンが暮らしやすい街であることも注目したいポイントです。

メルボルンは「世界で最も住みやすい都市ランキング」(英エコノミスト誌)トップ10の常連都市。また、メルボルンのあるビクトリア州はオーストラリア国内屈指の教育州として知られ、他州から教育移住をする家族も少なくありません。

卒業生

RMIT大学からは芸能界や政治、ビジネスなど多様な分野で活躍する人材がたくさん生まれています。

特に著名な卒業生をピックアップしてご紹介します。

  • ジェームズ・ワン(映画プロデューサー)
  • リー・ワネル(脚本家)
  • ジリアン・チョン(歌手、女優)
  • ケビン・ヨン(香港政府長官)
  • ポール・ストッダート(実業家)
  • マーカス・スティーブン(元ナウル大統領)

仕事に活かせるキャリア型大学

RMIT大学のカリキュラムは、卒業と同時に業界トップレベルで働くことを目標に作られています。RMIT大学は「QS世界大学ランキング2022」の新卒就職率(Graduate Employment Rate)」でオーストラリア国内1位に選ばれています。

オーストラリアの公立専門学校である「TAFE」を併設しているほか、大学学部課程・大学院課程でも高度なプロフェッショナル人材を育成しています。

RMIT大学では、ほぼ全てのカリキュラムでインターンシップや就業体験を実施。BMWやデロイト、アディダス、ロレアルなどの世界的企業をはじめさまざまな企業と強いパイプを持ち、学生の実践経験を後押ししています。

日本人に人気の日英翻訳コース

RMIT大学の職業訓練プログラム(TAFE)では、日本人学生のために特別に設計された日英翻訳・通訳コースを開講しています。

オーストラリアでプロの通訳者・翻訳者として仕事をするには「NAATI」という国家資格が必要ですが、RMITのコースはNAATI資格の受験に即したコースとしての認可を受けています。

学生は最終試験を既定の成績で合格することで、コース修了後に翻訳・通訳の国家資格を取得することができます。

また、すでに大学を卒業している人や通訳者・翻訳者として広範囲に活躍したい人には修士号のコースもあります。

デザイン学部オーストラリア第1位

RMIT大学のデザイン学部は、QS世界大学ランキングオーストラリア国内1位にランクインしています。

RMITのキャンパスは、その独創的なデザインでもよく知られています。学生は創造性を刺激するキャンパスで学生ライフを送ることができます。

デザイン学部はグラフィックやインテリアデザインのほか、建築やゲーム、ファッションデザインなど、多岐にわたるコースを開講しています。

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RMIT大学の学部

Garden Building

RMIT大学には、学部課程、大学院課程、職業訓練プログラム(TAFE)の3つの教育課程があります。合計で350以上のコースを開講しています。

ここでは、学部課程と大学院課程についてご紹介します。

学部課程

建築・不動産建築デザイン
インテリアデザイン
造園デザイン
建設管理学士
不動産開発・投資・評価
応用科学(プロジェクト管理)
応用科学(不動産と評価)
芸術・ファッション芸術(写真)
芸術(美術)
音楽文学
国際文学
クリエイティブライティング
ファッションと繊維
ファッションデザインと技術
デザインコミュニケーションデザイン
ゲームデザイン
デジタルメディアデザイン
アニメーション・インタラクティブメディアデザイン
工業デザイン
ファッションデザイン
繊維デザイン
航空航空(パイロット)
応用科学(航空)
生物医学製薬科学
薬学
臨床検査医学
応用科学(医療放射線)
生物医学
健康医学
化学工学
生体医工学
看護
ビジネス・メディアビジネス
会計
調査
広報
広告
ジャーナリズム
プロフェッショナルコミュニケーション
応用数学・統計学
食品技術・栄養学
メディアコミュニケーション
社会・教育環境社会学
都市・地域計画
国際関係
ソーシャルワーク
教育
健康・スポーツ・体育
ユースワークと青少年研究
工学・科学工学
電気工学
機械工学
化学工学
自動車工学
土木工学
航空宇宙工学
持続可能システム工学
コンピューターネットワーク工学
電子・コンピューターシステム工学
環境科学
地理空間科学
宇宙科学
応用科学(建設管理)
健康科学
社会科学
情報技術情報技術
ソフトウェアエンジニアリング
コンピューターサイエンス
データサイエンス
法学・心理学法学
紛争学
心理学
犯罪学
刑事司法学
学部課程のコースはこちら

大学院課程

RMIT大学の大学院課程では、下記の各分野で修士課程、博士課程のさまざまなコースを開講しています。

  • 建築、不動産
  • 芸術、ファッション
  • デザイン
  • 航空
  • 生物医学
  • ビジネス、メディア
  • 社会、教育
  • 工学、科学
  • 情報技術
  • 法学、心理学

大学院課程の各コースについてはこちらから検索してみてください。

RMIT大学の難易度

Francis Ormond Building

日本とオーストラリアの大学制度の違いと偏差値

オーストラリアの大学入試は日本の一発勝負の試験方式とは異なり、偏差値という指標は存在しません。

その代わりに、大学の難易度や合格可能性を評価するための基準として、大学ランキング、最終学歴の成績、合格学生の平均成績、そして合格率などが用いられます。

(オーストラリアの入試システム詳細については「オーストラリアの大学は何年制?日本人留学生の進学対策と編入、偏差値や難易度を解説!」で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。)

ランキング

RMIT大学のランキングは以下の通りです。

  • QS世界大学ランキング2024:140位
  • THE世界大学ランキング2023:301 – 350位
  • QS世界大学ランキング2022(新卒就職率):豪国内1位
  • THE世界大学ランキング2023(不平等の削減):1位
  • THE世界大学ランキング2023(経済成長支援):1位

Reputation and rankings – RMIT University

合格率

RMIT大学の合格率は公表されていません。

留学生がRMIT大学に入学するにはさまざまなルートがあります。自分に合った入学ルートを選択することで、合格を手に入れられる可能性の高い大学です。

くわしい入学ルートは次の項から解説しますので、ぜひ参考にしてください。 

RMIT大学に留学するには?

RMIT大学の卒業式

RMIT Graduation 2017

大学(学部課程)

オーストラリアの大学は3年制です。出願時の学歴・成績や語学スコアによって、入学手段は異なります。

原則としては、オーストラリアの大学に進学するには大学一年次まで修了しているか、IBディプロマを持っている必要があります。そのため、日本の高校を卒業後は「ファウンデーションコース」という約1年間の大学準備コースを経由したり、オーストラリアの公立専門学校TAFEを経由するのが一般的です。

そのなかでRMIT大学は、高校卒業後すぐに出願できる稀有な大学のひとつです。高校卒業してすぐに大学進学することができれば、最短期間で大学を卒業することができます。

直接入学するためには高校での成績などに出願条件があります。

ここでは、最終学歴や英語力に応じたいくつかの入学ルートをご紹介します。

大学へ直接入学

以下の要件を満たしている人は、高校卒業後に大学に直接出願することができます。

年齢16歳以上
語学スコア
※詳しくはこちら
IELTS6.5以上(全セクション6.0以上)
または
TOFEL iBT79点以上(ライティング21、スピーキング18、リスニング12、リーディング13以上)
成績基準
※詳しくはこちら
5段階中3以上

※成績基準・語学スコア共にコースによって異なります。詳しくはこちらから検索してください。

成績基準を満たしていない人はファウンデーションコースから進学することになります。ファウンデーションコースからの進学については次の項で詳しくご紹介します。

ファウンデーションコースから入学

直接入学のための成績基準を満たしていない人は、まずファウンデーションコース(Foundation studies)に入学しましょう。

▼ファウンデーションコースで開講している分野

芸術、デザイン、建築(Art, Design and Architecture)
ビジネス(Business)
コミュニケーション、社会(Communication and Social Context)
工学、科学(Engineering and Science)
健康(Health)
情報技術(Information Technology)

▼ファウンデーションコースの出願要件

年齢16歳以上
語学スコア※詳しくはこちらIELTS5.5以上(全セクション5.0以上)またはTOFEL iBT50点以上(ライティング15、スピーキング14、リスニング&リーディング5以上)
成績基準
※詳しくはこちら
5段階中3以上(高校2年修了時)
または
無し(最終学歴が高校以上の場合)

ファウンデーションコースを一定の成績で卒業すると、大学の学部1年次に入学することができます。

職業教育プログラムから編入

これらの他にもRMITの職業教育プログラム(Vocational Education)を経由して入学するルートもあります。これは、一般的にディプロマやTAFEと呼ばれているものです。

出典:https://www.rmit.edu.au/tafe/discover-tafe/reasons-to-study-a-certificate-or-diploma-at-rmit

職業教育プログラムの出願要件は以下のとおりです。

語学スコアIELTS5.5以上(全セクション5.0以上)
または
TOFEL iBT71点以上(全セクション17点以上)

※必要とされる語学スコア、学歴はコースによって異なります。詳しくはこちらから確認してください。

また進学を希望しているコースによっては、コース修了後、大学2年次に編入もしくは学位の一部をスキップすることができます。

語学学校から入学

語学力が不足している人は語学学校から入学しましょう。

次の語学学校は、RMIT大学とのパートナーシップがあります。IELTSやTOEFLなどの英語テストを受験しなくても、校内基準をクリアすればテスト免除で入学できる場合もあります。

  • RMIT English Worldwide
  • RMIT School of English and University Pathways
  • Hawthorn English Language Centre
  • Monash University English Language Centre
  • University of Technology Sydney Academic English Program (AE)

詳しくはこちらから確認してください。

大学院課程

大学院課程に出願する際に求められる一般的な出願要件は以下のとおりです。

  • 年齢基準
  • 大学の成績
  • 語学スコア
  • 職務経験

専攻するコースによって異なります。コースごとの条件については大学公式ホームページで確認してみましょう。

RMIT大学への留学を実現しよう

RMIT大学は新卒就職率がオーストラリア国内で1位にランクインするなど、専門性に優れたキャリア型の大学です。日英翻訳・通訳コースのような日本人留学生に特化したコースも人気があります。

大学、大学院ともに様々な進学ルートがあります。現在の状況や将来のビジョンも考えながら選択するといいでしょう。

ぜひRMIT大学への留学にチャレンジして、素晴らしい学生生活を実現してください!

RMIT大学
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