ドイツの学生はWGといったシェアハウスのような物件に住むのが一般的です。複数人で一軒家やアパートのワンフロアを共有するので、部屋は大きく家賃が安いのが魅力です。
この記事では部屋探しに便利なサイトと、失敗しない部屋選びのコツについて解説していきます。
ドイツ大学に興味が湧いたら
ドイツ留学生の部屋探しはWG-GESUCHT.de
ドイツでWGを探すなら「WG-GESUCHT.de」が一番です!ドイツ人学生だけでなく、留学生の間でも支持率ナンバーワンといっても過言ではありません。
このサイトを一言で表すと、家主と入居者のマッチングサービスです。新しい入居者を募集している家主が物件をサイトに掲載し、学生は気になる物件を見つけ次第サイト経由でコンタクトを取るといったシステムです。
WGの探し方
地域を入力
住みたい地域の名前を検索欄に入力します。部屋のタイプは「WG-Zimmer (WGの部屋)」と入力します。
一覧から物件を見る
条件にあった物件が一覧で表示されます。このページでは家賃と大きさ、住民の数が表示されます。めぼしい物件があればクリックして詳しい情報を見ていきましょう。
家主へ連絡
左上には家主の連絡先が記載されています。もし物件が気に入れば「NACHRICHT SENDEN」からメッセージを送ります。
ただし、家主さんによってはWhatsAppなどのSNSアプリで連絡するよう指示がある場合があるので注意が必要です。
家賃、光熱費の確認
ページの中央部には家賃の明細と住所が書かれています。「Miete」は家賃、「Nebenkosten」は光熱費です。「Kaution」は日本で言う敷金のことで、入居のタイミングで支払います。部屋を破壊などしない限りは退去時に全額返ってきます。
Google Mapで住所を入力し、大学への通学時間や周囲のスーパーやレストランの情報も確認しておきましょう!
言語など細かい条件を確認
また、WG-Detailsにはいくつかの情報が補足されています。特に「Sprache (言語)」は重要です。もし英語しか話せない場合、イギリス国旗のマークのある物件を選ぶべきです。
ページの下部にはキッチンやバスルームなどの共有スペースの説明が書いてあります。洗濯機が無いこともあるので要注意です。また、インターネットのスピードも確認しておきましょう。また、物件によっては年齢や性別、職業など入居の条件が書かれているので、必ず確認しましょう。
連絡方法の確認
この部分に連絡方法が書かれています。大学のコース、年齢、性別、趣味など記入内容が指定されていることもあるので注意です。
共有スペースと入居者の条件
物件探しの注意点
物件が見つかった場合、できる限り内見に行きましょう。まだドイツに到着していない状況で物件を探しているならSkypeなどでオンライン内見ができる場合もあるので、家主さんに聞いてみてください。
物件を探すにあたっては、以下のポイントを目安にするのがおすすめです。
- 家賃は300€前後
- フラット内の言語が英語 (かドイツ語)
- 洗濯機、キッチン、バスルームが付いている
- ベッドや棚など大きな家具が付いている
- 大学への交通の便が良い
- 近所にスーパーがある
- 掲載されている写真が3枚以上
詐欺物件にも気をつけてください。経験上ドイツではほとんどありませんが、異常に安かったり、写真がネット上のものを使用している場合は必ず詐欺物件です。
内見のタイミングに監禁されたり、敷金を先払いさせて音信不通になるなどの事件が実際に起っています。
フラットメイトが精神的に不安定であったり、夜中にも騒音を出すなどの問題を抱えている場合もありますので、入居の前にできる限りコミュニケーションを取っておきましょう。私のクラスメイトの場合、共有スペースをゴミまみれにしたり、キッチンや洗濯機を他の人に使わせないといったケースがあったそうです。
フラットメイトが全員同じ大学の学生であればこの問題は起こりにくいので、物件を探す際は学生中心のところを探すのも一つの手だと思います。
大家さんとの交渉のコツ
人気の物件の場合、1日に何十件も応募が集まります。特にベルリンやミュンヘンなどの大都市では倍率が100を超えることも少なくありません。
大家さんは多くの応募を捌く必要があるため、いい加減な内容のメッセージは即捨てられてしまいます。そのため、初めてのメッセージは大学の志望動機書レベルに書き込む必要があります!
このトピックでは、大家さんの興味を惹くメッセージのポイントを解説します。
私が大家さんに送ったメッセージは次の通りです。
Hello, (家主の名前)! I’m (名前) from Japan, (年齢). I got the admission to (大学名), and I’m looking for a room. Your room seems completely perfect for me to enjoy college life! (訳: 私は日本から来た○○と申します。○○大学から合格通知を受け取り、現在下宿先を探しています。あなたの物件は大学生活を送るにあたって最高の物件だと思います!) My hobby is housework. Especially, cooking is my lifework. I would love to treat you to some Japanese food on your holidays. (訳: 私の趣味は家事です。特に料理は私のライフワークです。休日には日本食を是非皆さんにご馳走したいです。) Besides, I had worked at a Sake brewery when I was a bachelor student. I can offer a wide range of knowledge about Sake and whisky, but I don’t drink so much, only a few a week. (訳: また、学部の時代には酒蔵で働いていました。日本酒やウイスキーの情報を喜んで提供致します。ただ、私は週に1, 2回程度しか飲みません。) I can speak English. I have enough savings to stay for two years and will never bother you with payment. However, this is the first time for me to live with someone other than family. I’m very looking forward to, and I’ll do my best to make everyone comfortable. I’m going to move to (地名) in (入国予定日). (訳: 英語が話せます。2年間滞在するにあたって十分な貯金があり、支払いのことで煩わせることは絶対にありません。ただ、家族以外と住むのはこれが初めてです。とても楽しみにしていますし、皆さんと快適に過ごせるように努力します。私は○月○日に到着します。) My phone number: — Skype ID is — If you are interested in my message, please feel free to contact me whenever you want. (訳: もし私のメッセージに興味を持って頂けたら、気軽にいつでもご連絡ください。) Best regards, (名前) |
主なポイントは
- 職業、国籍、年齢、経歴が書かれている
- 語学力の程度が示されている
- 電話番号などの連絡先が書かれている
- 家賃を確実に支払えることが書かれている
- 趣味など家主の興味を引きそうなことが書かれている
の5つです。
他にも、家主さんにとってメリットとなりそうな事があれば追加していきましょう。また、5つの項目を満たしていても、文章が短すぎたり構成が雑だと読んでもらえません。
家賃の交渉は避けるべきです。沢山の応募がある以上、家主さん側の条件を飲める人しか選ばれません。もし要望などがあれば内見や契約の際に提案しましょう。
よい留学はよい物件とともに
1日の半分近くは家にいます。だからこそ、よい留学生活を送るためにはよい物件が欠かせません。通学が不便であったり、フラットメイトとトラブルがあったりしては、ストレスで勉強の邪魔になってしまいます。
是非学校がスタートするまでの時間を活用して、理想の物件を探していきましょう!