英国の伝統的クリスマスケーキ「クリスマスプディング」

今年はどんな楽しいクリスマスを過ごしますか?夜はケーキをみんなで分けて、ご馳走と一緒にいただきたいものです。

イギリスのクリスマス

ところで、英国の伝統的なクリスマスケーキ「クリスマスプディング」は知っていますか?

綴りはChristmas puddingです。Puddingはイギリス式に発音すると「プディング」。日本人がプリンと聞いて思い浮かべるものとはだいぶ違いますが、英国のクリスマスには絶対に外せません。簡単に言うと、お酒味の強いドライフルーツのケーキです。

キリストの誕生日12月25日の4週間前の最後の日曜日に作り始めます

そんなに前から作る理由はこのケーキは熟成させた方が美味しくなるからです。ちなみにこの日曜日は「Stir-up Sunday(スティアアップ・サンデー、混ぜ合わせる日曜日)」と呼ばれる日です。

これは家族のイベントで、皆で作ります。ミンスミートと呼ばれる牛脂と、たっぷりのドライフルーツ、ナッツを小麦粉と混ぜて生地を作ります。材料を合わせた後、皆で代わる代わる材料を混ぜながら、願い事を心の中で唱えます。混ぜ合わせた後、ドーム状のプディング型に入れて約7時間蒸します。

蒸しあがったものは、12月25日のクリスマスまで冷所で熟成させられ、寝かせている間に果物が発酵してアルコール分が増加します。この熟成期間が長いほどおいしいという俗信もあり、クリスマスプディングを食べ終わったらすぐに、来年のクリスマスプディングを作り始める人もいるとか。最近では、とにかく手間がかかるので家で作る人がどんどん減っており、既製品を買ってお手軽に済ませる人も増えています。

スコットランドでは混ぜ合わせる時に、幸福の銀貨といわれる「6ペンス銀貨」「裁縫の指ぬき」「指輪」などを忍ばせて焼き、それぞれを引き当てた人は幸福になれる習慣があります。NHK連続テレビ小説「マッサン」で、スコットランドに留学した政春と後の妻となるエリーが、指輪と指貫を引き当てるシーンをご記憶の方も多いでしょう。

実はこのケーキ、燃えるんです

イギリスのプディング

このクリスマスプディングは、食べる前に一時間温め、大量のブランデーを掛け、燃やすのが伝統。映画『ハリーポッター』の一シーンにも登場します。燃えている間プディングの周りをぐるぐる回ります。

ブランデーバターやラムバター、カスタードクリームやホイップクリームと一緒に食べます。どれが一番正式だというルールはなく、家庭によって違います。ちなみに私は暖かいプディングとアイスクリームと一緒に食べるのが好きです。

食べ過ぎ危険、このクリスマスプディングはすごく高カロリー

イギリスのプディング

健康に気を使う現代人、特にロンドンに住む人などは、あまり食べなくなっています。市販のプディングもどんどんサイズが小さいサイズが出てきていて、中には低カロリーや、ベジタリアン用に牛脂が入っていないものなども出てきています。

手間のかかったお酒によってフルーツが熟成されて芳醇な香りのおいしそうなケーキに思えますが、正直、これをください!と3回も唱えたくなるほどかというと、それほどではありません。でも、このクリスマスプディングがない英国のクリスマスは考えられません。

日本でも既製品が購入できますので、ぜひとも英国風クリスマスを体験してみてください。

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