一日の始まりに美味しい朝食があると、豊かな気持ちになれるものです。
海外へ出かけるとそれぞれの国の特色ある朝食を楽しめます。旅の醍醐味のひとつでもあり、お国柄も感じられます。
今回ご紹介するアイルランドの朝ごはんにもアイルランドならではの特徴があります。まずは伝統的なフル・アイリッシュ・ブレックファースト。ビーンズやブラックプディングなどいかにもアイルランドな食材も使われる朝食です。
そしてアイルランドならではの手軽なファーストフード朝食やホッとできるアイルランド流の『お粥』も見逃せません。
今日はボリューム満点で魅力あふれるアイルランド朝ごはんをご紹介します。
アイルランド留学に興味が湧いたら
フル・アイリッシュ・ブレックファーストとは

まずは、伝統的なフル・アイリッシュ・ブレックファースト(Full Irish Breakfast)の食材について、紹介します。
・ソーセージ
生ソーセージが主流で、焦げ目がつくまでしっかり焼きます。ちなみに、アイルランド語では、ソーセージをイスピーニ(Ispini)といいます。
・ベーコン
アイルランドでは、ラッシャーズ(Rashers)と呼ばれ、日本のベーコンより厚みがあります。スモークされたものも人気です。
・卵
よく焼いた目玉焼きが多いです。
・野菜
マッシュルームやポテト、トマトを焼いたもの。
・ベイクドビーンズ

白いインゲン豆を甘いトマトソースで味付けたもので、スーパーなどで缶詰で売られています。
・プディング

ソーセージを太くしたようなもの。豚や牛の脂身にオートミールや玉ねぎを混ぜたものです。この白いホワイトプディングに、豚や牛の血液を混ぜ込んだ、ブラックプディングもあります。さばいた豚や牛の肉や内臓、血液までもすべて使い切れて無駄がありません。
・薄切りトースト
・飲み物
オレンジジュースに、コーヒー、もしくは濃厚なミルクティ。
毎日、このような朝食をとっているわけではなく、休日にちょっと豪華な朝食としてフル・アイリッシュ・ブレックファーストを楽しむ人が多いようです。
究極のファーストフード、ブレックファーストロールとは

先に述べたフル・アイリッシュ・ブレックファーストの具材すべてをバゲッドに詰め込んだものが、ブレックファーストロール(Breakfast Rolls)です。コンビニやガソリンスタンドなどでも売られており、好きな具材を選ぶことも可能です。具材にもよりますが、値段は、4ユーロほどです。
ボリュームある朝食を手早く簡単にとることができるため、体を使う仕事に従事する人が食べる姿をよく見かけます。脂肪分も塩分も高めなので、食生活に制限がある人は、頻繁に食べ過ぎないよう気を付けたほうがよいでしょう。
小雨が降る寒い朝には伝統的な朝食を

肌寒い朝にぴったりなアイルランドのお粥、ポリッジ(Porridge)。水や牛乳と一緒に麦のオーツ(Oats)を鍋にかけて、ドロドロになれば出来上がりです。
水分量は、好みで調整します。バターやはちみつなどを入れて食べる甘いお粥です。リンゴやバナナ、レーズンなどのフルーツを入れてもおいしいです。
オーツは、ビタミンやミネラルのほか、食物繊維をたっぷり含む食べ物ですし、お粥にすることで体も温まるので、朝食には最適です。最近では、お湯を入れるだけのインスタントポリッジも販売されているので、忙しい朝でも簡単に準備できます。

日本でも同じような食材が手に入ります。次の週末はアイルランドの朝食を試してみてはいかがでしょうか。