茹でたてのマカロニにたっぷりのチェダーチーズとバターと牛乳を混ぜ合わせれば、あっという間に完成する一品。アメリカでは、パーティ、学校給食、普段の食卓のサイドディッシュとして常に人気のある料理の一つです。今回はそんなアメリカの国民食であるマカロニ&チーズの魅力について語ってみたいと思います。
1930年代から作り続けられているお義母さん宅の味
私が夫と結婚したときに、お義母さんから渡された一冊のファイル。その中にはお義母さんの母親、または親戚から代々作り続けられてきた料理の数々が掲載されていました。その中の一つに、マカロニ&チーズもありました。
今回は代々受け継がれているそのレシピを大公開!カロリーはやや高めですが、我が家では毎年の祝祭日のパーティ時には必ず登場します。バターの風味が効いていてとってもおいしいですよ。ぜひ参考にして作ってみてくださいね。
(材料)
23cm×33cm×5cmのオーブン対応容器(パーティ用なのでかなりの量です。)
マカロニ 500g
牛乳 1000ml
プロセスチーズ(チェダーチーズ) 900g
小麦粉 大さじ4~5
バター 大さじ8
〔トッピング用〕
バター 大さじ8
クラッカー 1パック(25枚程度)
(作り方)
1.マカロニを沸騰したお湯で表示通りにゆでる
2.その間にプロセスチーズをキューブサイズにカットする(2cm角程度)※すでにチーズが細かく加工してある場合は除く。
3.マカロニが茹であがったら、お湯を捨て、水を切り、オーブン対応容器に入れる
4.鍋にバター大さじ8を溶かし、小麦粉を加えペースト状にする
5.そこに牛乳を少しずつ加えながら混ぜ合わせる
6.牛乳を全部入れ終わったら、カットしたチーズを加えてさらに混ぜてソースを作る
7.ほぼチーズが溶けたら、マカロニの上にかけ、全体をざっくりと混ぜ合わせる
8.トッピング用バター大さじ8を溶かし、その中に砕いたクラッカーを混ぜ合わせる
9.しっかり混ざったら、マカロニの上に乗せ広げ、摂氏180度に温めたオーブンで約1時間焼いて完成
これは我が家の伝統レシピですが、実際に普段の食卓で食べる場合は、バターもトッピングもなしで、オーブンで焼くことも省略しています。茹でて水を切ったマカロニにお好きなチーズと牛乳をいれて、全体的に混ざったら完成です。
我が家ではチーズをカットする作業はいつも子供たちに任せています。包丁でなくても子供用の食事用ナイフで簡単にカットできますよ。ぜひ、ご家族みんなで作ってみてくださいね。
こんなにもある!インスタントマカロニ&チーズ
アメリカのスーパーにはものすごい数のインスタントが陳列されていますが、中でもマカロニ&チーズの種類はかなり豊富となっています。
▼まずはこちら▼
写真は全てオーガニック商品のものです。
▼そしてこちらは、オーガニックではない普通のマカロニ&チーズ▼
キャラクター系もあり子供達に人気を集めています。
▼最近はチェダーチーズだけでなく、いろんなチーズを使った商品が人気▼
ちなみに我が家の子供達はホワイトチェダーチーズがお気に入りです。
▼ヨーロッパ系の食品を取り扱うお店で見つけたイタリア産のもの。▼
あまりにもおいしそうなので、全3種類買ってきてしまいました。食べるのが楽しみです。
バリエーションは無限大!
いくら国民食の一つとはいえ、毎回同じ味ばっかりだとさすがに飽きてきますよね?
でも大丈夫!少し手を加えるだけで、また違った味を楽しめるのも、このマカロニ&チーズの魅力の一つです。食材によっては、サイドディッシュのみならず、メインディッシュとして楽しむこともできますよ。
例えば・・・
■ 高級食材のロブスターをふんだんに使った、「ロブスターマカロニ&チーズ」
■ スパイシーさが後を引く、「バッファローチキンウイングマカロニ&チーズ」
■ ニンニクの香りで食欲倍増!「ローストガーリック&ベーコンマカロニ&チーズ」
■ チーズを変えるだけで大人の味に、「スモークチーズマカロニ&チーズ」
どうでしょうか?あなただけのオリジナルマカロニ&チーズレシピを作り出すのも楽しいかもしれませんね。
ちょっと気になる、マカロニ&チーズの歴史
パスタとチーズを使ったグラタン料理はイギリスで14世紀から作られていたようですが、実際にアメリカにて料理本に掲載されて紹介されたのは、1824年のことだそうです。その後1937年にアメリカの食品会社クラフトフーズがインスタントのマカロニ&チーズの販売を全米とカナダで開始。その頃から少しずつ人気が高まり、今や、誰もが愛する国民食となっていたようです。
以上、アメリカの食生活に欠かせない「マカロニ&チーズ」の特集記事をお送りいたしました。どこでも手に入る食材で簡単に楽しめる一品。ぜひ、誕生日会やクリスマス会などのイベントに手作りされてみてはいかがでしょうか?
文:Chie Ogawa(アメリカ在住ライター)
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