ロンドン・ビジネス・スクール(London Business School 以下 LBS)は経営関連の教育に特化した大学院大学でロンドンとドバイにキャンパスがあります。
世界最高のビジネススクールのひとつと称され、毎年経営分野の大学ランキングではトップ圏にランクインしています。これまでの卒業生には世界の大企業のリーダーが名を連ねています。
LBSではMBA(経営学修士)をはじめとした経営学やファイナンスなどのコースが設けられ、海外留学やインターンシップの機会も与えられます。修士課程の学生数は約2200人で、留学生の割合が90%以上と大変国際色の強い大学院です。
本記事では、LBSの難易度、ランキング、学部のほか学費、入学方法まで詳しく解説いたします。LBSを目指す人はぜひ参考にしてみてくださいね。
『留学プレス』留学生記者/小島なお(イギリス在住フルタイムワーカー兼ライター) テーマ:イギリス、留学 イギリスを含め海外生活は10年以上。 ファッションを勉強したことがきっかけで、イギリス・ロンドンに強い憧れを抱き渡英[…]
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基本情報
LBSはロンドン大学のメンバー校
LBSは1964年に設立され、1965年にロンドン大学の加盟校となりました。(ロンドン大学は17の独立したカレッジと10の研究機関が加盟する連合大学群です。)
LBSは世界最高峰のビジネススクール
LBSは世界トップクラスのビジネススクールとして知られており、大学ランキングの上位常連校です。一流の教育と研究の質を誇り、高い就職率やサポートが評価されています。
あらゆるバックグラウンドを持つ人々を世界中から受け入れ、国際的で独創的な教育環境を提供しています。
卒業生と学生をつなぐ特有のネットワークは、のちのキャリアを構築するのに頼れる存在となります。LBSの卒業生は大学のデータベース利用や、イベント、勉強会への参加、就職活動サポートなどの特典が得られます。
Resources and benefits | Alumni | London Business School
LBSの場所
LBSのキャンパスはロンドンの中心部にあります。最寄駅はベーカーストリートで、キャンパスから徒歩で5〜10分の距離です。
近くには蝋人形館のマダム・タッソーや、シャーロック・ホームズ博物館などがあり、観光客に人気のエリアです。キャンパスの目の前には季節の花々や緑が美しい広大な王立公園、リージェンツ・パークがあり、リフレッシュに最適です。
ロンドンはLBSが重視する多様性(ダイバーシティー)そのものです。また、世界の金融の中心地でもあります。
さらにスタートアップ企業や世界的に有名な大企業もあるため、インターンシップの候補先の選択肢が広がります。
LBSはドバイにもキャンパスがあります。ドバイではエグゼクティブMBAを開講しています。
Our campuses | London Business School
著名な卒業生
LBSはこれまでに多数の世界的大企業のリーダーや、重役として活躍する人物を生んできました。
以下に著名な卒業生の一部をご紹介します。
サヴィオ・クワン | アリババの元社長兼COO |
デイヴィッド・デイヴィス | イギリスの政治家、2016〜2018年の間の欧州連合離脱大臣 |
トニー・ウィーラー | 旅行ガイドブック、ロンリー・プラネット共同設立者 |
デイム・メアリー・マーシュ | HSBC銀行 非執行取締役 |
ウォン・カンセン | 元シンガポール副首相 |
サイモン・ボローズ | 投資管理企業3i CEO |
マイク・ボリンブローク | サッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッドの元COO |
イブリン・ボーク | 保険会社BupaのCEO |
日本人留学生会のサイトもあります。ぜひ参考にしてみてください。
London Business School Japan Club – London Business School Japan Club
LBSの難易度
近年フォーブス誌が発表したLBSの合格率は20%です。非常に難易度が高いことを示しています。
ランキング
LBSはビジネススクール部門の世界ランキングでトップ圏に選ばれています。ビジネススクールの世界ランキングでのLBSの順位を以下にご紹介します。
CEOワールドマガジン 2024 | 1位 |
QS世界大学ランキング ビジネス・マネージメント 2023 | 3位 |
ファイナンシャル・タイムズ 国際MBAランキング 2024 | 8位 |
QS世界大学ランキング 国際MBA 2024 | 4位 |
LBSの学部・専攻
LBSは修士課程、社会人教育(エグゼクティブ・エデュケーション)、博士課程のコースを提供しています。
修士課程 | MBAエグゼクティブMBA 経営学 国際経営学 財務分析 リーダーシップ・戦略 分析学・経営学 ファイナンス |
社会人教育 (エグゼクティブ・エデュケーション) | 経営全般 リーダーシップ 戦略 ファイナンス 人材 デジタル・トランスフォーメーションとイノベーション マーケティング |
※PhDの詳細はこちら→PhD | London Business School
LBSのMBA
ロンドン・ビジネス・スクールのMBAの最大の特徴は、文化の多様性と国際的な視点を重視していることです。国際的な経験ができる点では、世界のトップクラスに入るといっていいでしょう。
学生の92%は65カ国以上出身の留学生で構成されています。世界各地から様々な視点が持ち込まれることで、教室でのディスカッションがより豊かなものになっています。
また、世界有数のビジネススクール交換留学プログラムもLBSの強みです。アメリカをはじめとするビジネススクールと学期交換プログラムのオプションが充実しています。海外のビジネス現場に身を置けるプログラムや、100カ国近い国々から選択可能なインターンシップ・プログラムはLBSの大きな魅力になっています。
キャリアサービスも充実しています。毎年LBSの卒業生の約93%が卒業後3ヶ月以内に就職のオファーを受けています。コンサルティング、メディア、金融、テクノロジー、軍事、スポーツ、製薬、航空宇宙、ハイブランド、小売、ヘルスケア、非営利セクターなど、他分野に渡る学生が集まっており、そのキャリアの先も多彩です。とりわけ、金融やコンサルティングには強みを発揮しています。
学生はさまざまなビジネス基礎コースを受講した後、80以上の選択科目を組み合わせて個々の興味や目標に合わせてMBAをカスタマイズすることができます。
LBSのMBAの学習期間は15〜21ヶ月の間で選択できます。
LBSへ留学するには?
ここではMBAを例に、入学条件を解説していきます。
職務経験 | 志願者の平均的な実務経験の年数は5.5年です。 優れたリーダーシップの実務経験を持つ人は、3年未満でも許可される場合があります。 |
エッセイ | 志願者のモチベーション、リーダーシップ、チームワーク能力をみられます ▼主な内容 ・MBAを目指す理由 ・自身の経験とLBSでの学習を通して貢献したいこと ・審査官にアピールしたいこと |
GMAT/GREスコア | GMATスコア600以上が必要です。 2023年度学生のGMATスコアは590点〜790点(クラス平均708点)です。 GMATの代わりにGREで考慮される場合もあります。 |
履歴書(職務経歴書) | |
英語力 | IELTS、TOEFL、ケンブリッジ、CPE、CAE、PTEアカデミックのいずれか |
推薦状 | 現在の雇用主や過去の雇用主が望ましい。 自営業などで雇用主の証明が難しい場合は、親しい学識経験者が該当。 |
大学卒業資格 または相当する職歴 | 仮合格オファーの後、大学の成績証明書の提出要 |
面接 | 書類審査を通過した人のみ。 想定内容はグループディスカッション、プレゼンテーション、英語レベルチェックなど |
LBSの学費
LBSのMBAコースの授業料は 約1541万円=97,500ポンドです(2022年5月現在1ポンド158円で計算)。
コース期間15ヵ月〜21ヵ月のどこを選択しても同額です。プログラム関連の旅費は学費に含まれていないため、別途追加料金が必要になります。
Fees, financing and scholarships | MBA | London Business School
LBSに留学して世界トップのリーダーシップを肌で感じよう
LBSではロンドンという世界都市に身を置きながら、グローバルな環境下でトップクラスの経営学を学べます。
LBSの入学には明確な目標が求められます。「LBSに入学して叶えたいことは何か?」出願前にぜひ一度自分に問いかけてみてくださいね。
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