「紅茶」と聞くと、イギリスのイメージが強いでしょう。
実は、イギリスのお隣アイルランドでも1日平均5~6杯の紅茶を飲むといわれ、その量はイギリスをしのぐともいわれます。
今回はアイルランドの紅茶文化、そしてアイルランド流の濃厚ミルクティーの作り方を紹介します。
アイルランドでの紅茶とは
アイルランドの2大紅茶ブランドといえば、バーリーズ(Barry’s)とライオンズ(Lyons)。
リーフティーも、ティーバック(80個)も250gで4ユーロほどです。各家庭で、それぞれひいきにしているブランドを代々飲み続けることが多いです。
茶葉は、主にインドやケニア、ルワンダ産で、CTC製法(Crush破壊、Tear切断、Curl丸める)と呼ばれる製造方法でつくられます。
一粒一粒が丸い茶葉で、日本でなじみのある紅茶の見た目とは異なります。色はかなり濃いものの、味のクセはほとんどありません。
多くの人は、牛乳を入れてミルクティーにして飲みます。涼しい気候のせいか、アイスティーは存在せず、夏でもホットが基本です。
紅茶は生活必需品。マグカップの紅茶で始まる一日
アイルランドでは朝起きたら、まず紅茶を入れます。休憩やランチ、帰宅してからも紅茶。
クリスマスやイースターなどで、家族や親戚が集まる時は、誰かしら紅茶を飲んでいるので、一日中、紅茶を入れっぱなしになることも。
そして、紅茶をティーカップではなく、マグカップに注いで飲むところがアイルランド流でしょう。
パブでも、昼間は紅茶のオーダーが可能です。地方の小さなパブに行くと、ティーカップではなく、マグカップで出されることも多く、まるで自宅にいるような気分で癒されます。
ホテルの部屋にポットがあるかを気にするのがアイルランド人
最近では、インターネットで海外のホテルを予約する機会も多いのではないでしょうか。
そんな時、ホテルに滞在した人達のレビューを読んで、予約の参考にすることもあるはずです。宿泊者の国籍がわかるレビューでは、それぞれの国民性がうかがえて、興味深いものです。
日本人は、ホテルや部屋の清潔さについて評価する傾向が見受けられます。一方、アイルランド人のレビューを読むと、部屋に電気ポットやティー&コーヒーセットがあったかどうかについて、コメントしている人が比較的多いです。
やはり、アイルランド人は世界のどこに行っても、紅茶を飲まないと落ち着かないのかもしれませんね。
濃厚ミルクティーを飲んでみよう
(1) まず、ティーポットにお湯を注いで温め、お湯を捨てる
(2) ティーポットに茶葉(ティースプーン1杯強)と沸騰したお湯を注ぐ
(3) 3~4分経ったら、かき混ぜて1、2分放置して茶葉が落ち着くのを待つ
(4) カップに注ぎ、牛乳を入れれば、濃厚なアイルランドのミルクティーの出来上がり!
雨の日が多いアイルランドでは、マグカップに入った紅茶を飲むことで、心も体も温まる気がします。最近では、インターネットでもアイルランドの紅茶を購入できるので、ぜひ、味わってみてはいかがでしょうか。