オーストラリアのトップ大学のひとつである西オーストラリア大学に併設された語学学校が西オーストラリア大学・センター・フォー・ランゲージ・ティーチング(UWA Centre for Language Teaching=以下、UWA CELT)だ。
ここでは、大学進学を目指す語学留学生が学べるコースだけでなく、初級レベルの留学生も段階的に英語力を上げられるような集中英語コースも充実している。大学のキャンパス施設の一部も使えるため、学生らしい空気と環境のもと勉強に集中したいという人は注目したい学校だ。
▼西オーストラリア州最古の歴史を持つ西オーストラリア大学だけに、歴史ある校舎の美しさはパース随一。別名「ハリー・ポッター」キャンパスとも呼ばれているそうだ。
▼正面玄関を入ると年季の入った木材と手入れの行き届いた艶(つや)のある階段が出迎えてくれる。毎日、この階段をのぼって教室へ向かう。自然と、背筋を伸ばして歩きたくなる。
では開講コースを紹介していこう。
まずは初心者~上級者までレベルが細かくわかれている「一般英語コース」。多くの学生が最初にこのコースからスタートする。コミュニケーション力の向上に重点が置かれ、英語力に自信を持てるように育成される。
仕事で英語を使いたい人には「ビジネス英語」コースがある。5週間単位での入校が可能で、中上級レベル以上の学生が対象だ。自身のキャリア分野、たとえばツーリズム、マーケティング、国際ビジネスなど、関心に合わせた授業内容を組んでくれるのも嬉しい。
進学を目指す学生には「進学準備」コースがある。ここでは、ノートのとり方、講義・プレゼンテーションスキル、リーディング・ライティング、図書館でのリサーチスキルなど、正規の授業をとる際に困らない準備対策を行う。
なお、よりスムーズに大学・大学院進学を目指したい人には「ブリッジング」コースがある。とりわけ、西オーストラリア大学への入学を目指す人にとってはメリットがたくさんある。英語力が足りていなくてもそれ以外の基準は申し分がない場合、ブリッジングコースを一定の成績で修了することを条件に西オーストラリア大学からの仮入学許可を得られる場合がある。なかでも、英語力基準がきわめて高いMBAや法学部などへの入学希望者にはこのシステムが大変役立つのだ。
試験対策コースは2つ。IELTSコースとケンブリッジ英検コースだ。大学や専門学校など、入学に必要なスコア取得を目指すならIELTSコースが良いだろう。ケンブリッジ英検は、日本ではまだ受験者数が少ないがヨーロッパの学生には大変人気が高い。ヨーロッパの意識の高い学生に混じって総合力を上げたい人が受講している。
なお、UWA CELTはIELTSとTOEFLの試験会場でもある。学習し慣れた会場で受験するのは、緊張をやわらげ、スコアアップに効果があるとも言われているので、在校中にぜひチャレンジしてみてほしい。
▼大学併設校だけあって、図書館が充実している。膨大な蔵書は英語教師も自身の教師力向上のためによく活用しているそうだ。
▼UWA CELTで出会った日本人留学生のSAYAKAさんとREIKOさん。2人のインタビューはこちら。
▼学内のワゴンカフェ。ヒジャブ(イスラム圏の女性の着用する布)をまとった女性がコーヒーを買いに立ち寄る。
▼敷地が広いUWA CELTにはバスケットボールコートがある。
《まとめ》UWA CELTに向いているのはこんな人!
・まじめにコツコツ勉強したい。
・英国調の校舎に通学して気持ちを上げたい。
・大学構内で大学生気分を満喫したい。
・大学併設ならではの充実した設備のなかで過ごしたい。
・大学や大学院に進学したい。
西オーストラリア大学・センター・フォー・ランゲージ・ティーチング(UWA Centre for Language Teaching)
ホームページ http://www.celt.uwa.edu.au
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取材協力:西オーストラリア州政府
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文: 若松千枝加(留学プレス編集長・留学ジャーナリスト)
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