「英語留学をしてみたい」と考えた時、留学先や費用など、どのように選べばよいかわからないことがたくさんありますよね。現地で「こんなはずじゃなかった」と慌てたり悩んだりしなくていいよう、なるべく下準備をバッチリしてから留学に望みたいもの。
この記事では、日本からの留学で最もポピュラーな「英語の語学留学」について、基本的な概要やその他の留学との違いなどをお伝えします。また、留学の際の国選びのコツや安く費用を抑える方法、語学力はどのくらい必要か?など、気になるあれこれをまとめて解説していきます!
語学留学に興味が湧いたら
子ども~大人まで一番人気の「語学留学」!

英語を学びたい人や現在学んでいる人にとって、一度は行ってみたいのが語学留学ではないでしょうか。語学留学は幅広い世代の日本人に人気があります。
語学留学とその他の留学の違いは?
「語学留学」とは、海外の学校で語学を学ぶために行う留学のこと。留学プログラムの中でももっともポピュラーなもので、語学学校や大学内の語学講座に通います。
元々は大学生や社会人など20~30代が中心でしたが、近年では小学生から定年を迎えた方まで、幅広い世代に人気があります。
1週間ほどの短期留学やプチ留学から、1年間の長期留学まで、好きな期間を選ぶことができます。初心者OKのコースから上級者向けのものまで様々なコースが設けられているため、自分のレベルに合ったプログラムを受けられるというメリットも。
また、世界中のあらゆる地域にいろいろな語学学校があるため、数多くの選択肢から行きたい場所に留学できることも大きな魅力です。
一方で、語学留学以外の留学として「正規留学」というものがあります。正規留学とは、直接海外の高校や大学へ進学することを指します。語学留学が初心者から受け入れられるのに対し、正規留学は現地で専門的な学びや研究をしたい人向けのプログラムです。
正規留学では語学を学ぶのが最優先の目的ではないため、ある程度英語が話せることが前提となります。海外大学の卒業資格を得ると、就職の際に大きなメリットになることも。語学留学よりも長期の滞在になることが多く、費用も高いのが一般的です。
語学留学を経てから、その後にレベルアップを目指して正規留学にチャレンジする方もいます。大学生の場合は学校の交換留学制度や派遣留学制度を利用して、最初の数ヶ月は語学学校で学び、その後は大学の専攻学科で学ぶ、といった両取りができる場合もあります。
社会人で留学しても遅くない?
よく「社会人になってからの語学留学は遅すぎるのでは?」と心配する声を耳にしますが、まったくそんなことはありません。
学生の時よりも視野が広くなったり価値観が変わったりして改めて海外に興味がわき、社会人になってから留学に至る人はたくさんいます。また、就職してお金を貯めてから学生から抱いていた留学の夢を叶える社会人もいます。
語学留学に人気&おすすめの国6選
英語留学に行くことを決めたら、どの国で学ぶかを決める必要があります。ここでは人気の高い国やおすすめの国をまとめてご紹介します!
オーストラリア

・豊かな自然と近代都市がひとつになった、南半球に位置する国
・世界でもっとも住みやすい都市のひとつといわれるメルボルンを始め、ブリスベンやシドニーなど人気の高い都市が集まる
・日本人が暮らしやすい代表的な国で、留学先も豊富なため選択肢が多い
・学生ビザでも就労が認められているため、学校へ通いながら生活費を稼ぐことができる
⇒温暖で治安がよく、自然もたくさん。日本人が暮らしやすい土地で学びたい方におすすめ!
アメリカ

・様々な人種が集まっているため多種多様な価値観にふれられる
・経済やテクノロジーのほか、音楽やファッションといったエンタメ界において、常に最先端を味わえる
・あらゆる学問領域でハイレベルな研究、教育が行われ、世界をリード
・物価の高さや治安面の不安はあるが、日本人にも根強い人気がある
⇒広大かつ多文化な土地で、様々な人種の方とふれあいながら世界的な技術や知識を学びたい方におすすめ!
カナダ

・イギリス連邦王国のひとつで、大都市バンクーバーは世界で最も暮らしやすい街ともいわれる
・国土の半分が森林という自然たっぷりな環境
・アウトドアスポーツが盛ん
・留学生の受け入れが多く、外国人に寛容な風土
・アメリカに比べて治安がよい・費用が安いといったメリットがあり、日本人の留学先として人気がある
⇒都会と雄大な自然をどちらも味わいたい方、滞在中にアメリカ旅行を計画している方にもおすすめ!
ニュージーランド

・雄大な自然とともにアットホームな環境でのびのびと学べる
・人口の6倍もの数の羊が生息するほど自然が多い
・四季があるため、気候が日本人の肌になじみやすい
・こじんまりとした都市部
・親日家が多く、暮らしやすい
⇒自然豊かな地でリラックスしながら英語を学びたい方におすすめ!
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イギリス

・歴史的、文化的な観光地が多く自分の視野が広がる
・格式高いイギリス英語が本場の地で学べる
・学生ビザの申請に一定以上の英語力の証明や、高額な残高証明が必要
⇒資金面に余裕があり、ある程度の英語力を持っている方、留学しながらヨーロッパ諸国を旅行したい方におすすめ!
フィリピン

・英語を学ぶ社会人の中で、人気急上昇中のフィリピン留学
・日本から4~5時間のフライトで行けるため気軽で、費用も安い
・講師と生徒のマンツーマンの語学学校が多く短期間で成果を上げやすい
⇒休暇や有給を使った短期留学で効率的にスキルアップしたい社会人の方におすすめ!
語学留学の費用は?なるべく安く行くには?

語学留学の地域や期間によって費用はまちまちです。ここでは、1ヶ月の語学留学をする際に必要なおおよその費用を比べてみました(生活費等込み)。
国別の留学費用(1ヶ月)の目安はこちら
フィリピン | 14~25万円 |
カナダ | 18~30万円 |
ニュージーランド | 20~30万円 |
オーストラリア | 20~35万円 |
イギリス | 25~35万円 |
ハワイ | 30~45万円 |
アメリカ | 30~45万円 |
やはり物価の高いアメリカやハワイがもっとも高額になる傾向に。では、なるべく安い費用で留学するにはどんな方法があるのでしょうか。
費用を安く抑えて留学する方法
・安い国に留学する
もっとも効果的な方法は、留学費用が安い国に行くことです。上述したように、フィリピンはリーズナブルに留学することができる近年注目の地域です。ほかにも、海や森などの大自然が多く人気が高まっているフィジー、ヨーロッパ圏では物価の安いリゾート地・マルタなどもおすすめです!
・奨学金制度を利用する
海外留学を目指す日本人向けに、奨学金制度を設けている団体がいくつかあります。多くは学生向けで、社会人対象のものになると専門的な学習や研究を目的とした留学者に限られるなど、条件が厳しくなる傾向にあります。奨学金には、将来返還していくものと、返還しなくてよいものがあります。
・格安航空会社を利用する
渡航費は留学費用に含まれず、自費で払う場合も。そんな時は、格安航空会社の航空券を購入することで渡航費をグッと抑えられるでしょう。
・無料の留学エージェントを利用する
留学を斡旋してくれる留学エージェントを利用して語学留学に行く場合もあるでしょう。その場合、留学費とは別にエージェント費用がかかることがあります。エージェント料が発生しない留学エージェントを選ぶことで、費用を節約することができます。
・留学プログラムの割引キャンペーンを利用する
利用する留学プログラムによっては、早めに申し込むことで割り引かれる早割や、2人1組で行くことでお得になるペア割など、キャンペーンを設けている場合があります。
これらの方法を、ひとつだけでなく複数かけ合わせることでより安くでき、通常の1/2〜1/3近い費用で留学することも夢ではありません。
留学に語学力はどのくらい必要?

英語の語学留学をする際、あわせて気になるのが「どのくらいの英語力が必要なの?」ということだと思います。自分だけ授業についていけなかったらどうしよう、と不安になってしまいますよね。
英語は特に話せなくても大丈夫!
語学留学なら、特別な英語力は必要ありません。これから語学を学ぼうと思っている方のためのプログラムなので、話せなくても留学自体は誰でもできます。最低限必要な英語力の基準等は特に設けられていません。
もちろん、英語を話せるに越したことはないですが、自分のレベルに合ったプログラムを受けられるので大丈夫です!ただ、英語がほとんどわからないまま留学すると、英語が飛び交う環境に慣れただけで終わってしまう場合もあります。せっかく留学するのではあれば、基礎的な知識はある方がより伸びしろは期待できるでしょう。
また、つい日本人ばかりで固まって過ごしがちになりますが、それでは英語が上達しづらくなってしまいます。せっかく行った語学留学できちんとスキルアップを目指すなら、しっかり学習する意志を持って積極的に海外の方とふれあっていく姿勢が大切です。
留学までにする勉強は、単語学習がおすすめ!
留学までに行う勉強で、何を優先的に学習すればいいか迷っている方もいるかと思います。おすすめは、単語学習を念入りにしておくことです。特に動詞や名詞をたくさん覚えておくと、助けられることでしょう。文法は語学学校で教えてもらえますが、単語をたくさん頭に入れておくことでよりスムーズに理解することが可能だからです。
形容詞や副詞などの修飾語は後から肉付けするように身につけていくことができます。しかし名詞や動詞といった文の骨組みにあたる単語は、わからないと文章全体の意味が理解できず、会話が続きません。たくさんの動詞と名詞を覚えていれば、わからない単語が1つや2つ入っていても、なんとなく内容を予測できるようになるのです。
英語力が必要な留学とは
語学留学では直接的に英語力を問われることはありませんが、留学の種類によっては英語力の最低ラインが留学条件として定められているものがあります。
例えば、4年制大学やコミュニティカレッジ、専門学校等で専門分野の学習や研究を目的に留学する場合です。
これらはある程度の英語力を持っていることが前提で、その先の学びを受けに留学するため、語学留学と違って一定の基準が設けられている場合が多いのです。最低限必要な英語力は、だいたい以下のようなレベルになります。
4年制大学の条件がもっとも厳しく、コミュニティカレッジや専門学校はそれよりも少しゆるい傾向になります。
・4年制大学
TOEFL(r) iBT61、英検2級~準1級程度以上
・コミュニティカレッジ(2年制大学)
TOEFL(r) iBT45、英検2級程度以上
・専門学校
TOEFL(r) iBT45、英検2級程度以上
自分に合った語学留学をデザインしよう
語学留学は、滞在期間や時期、国や地域を自分で自由に決められるところが大きな特徴であり、魅力です。多くの国が語学留学生を受け入れているため、ありとあらゆる条件から留学先を決めることができます。
留学条件に英語レベルは定められていないので、初心者でも上級者でもOK!逆に、行き先や目的がまだはっきりしていない方は、選択肢が多すぎて迷ってしまうかもしれません。
自分のやりたいことや目標を明確にし、もっとも自分に合った留学先や日程を決めて、ぜひ有意義な語学留学生活を満喫してくださいね。