ロンドン語学留学の費用を解説【短期/長期別】シミュレーションと安く抑える方法

「ロンドン語学留学の費用はどれくらい?」

その疑問について、留学スタイルや期間別にご紹介していきます。

ロンドンの物価は他の都市と比べて高めの傾向ではありますが、短期でも長期でも節約する方法は驚くほどたくさん

何にどれだけのお金が必要なのかをしっかり把握しておけば、ロンドンの語学留学を成功させられます。

今記事では、学校や仕事の休暇に短期で留学したい人やロンドン生活もしっかり味わいながら英語漬けの長期留学をしたい人向けに、短期と長期に分けてロンドン語学留学の費用を詳しく解説いたします。ぜひ参考にしてみてくださいね。

語学留学経験者の節約術もシェアさせていただきます。

語学留学に興味が湧いたら

ロンドン語学留学の費用は?短期編と長期編

まずは、一般的なロンドンの語学留学に必要な費用の目安を、短期(2週間〜3ヶ月)と長期(6ヶ月〜1年)に分けて割り出してみました。

・短期(2週間~3ヶ月):15万円~80万円
・長期(6ヶ月~1年):120万円~250万円

※2021年4月現在、1ポンド=150円で計算しています。金額は学費と現地滞在費です。日本からの持ち物や渡航費は含まれていません。

学校に通いながら、楽しく充実したロンドン生活を送るには、上記ぐらいの金額を予算として目安にしていただくのがおすすめです。

せっかくロンドンで生活するのなら、やってみたいことをできるだけカバーできるよう、余裕を持った費用プランを立ててみましょう。

> 『ロンドン語学学校ガイド:厳選12校の特徴や費用と選び方』を読む

ロンドン語学留学の費用内訳(学費/滞在費以外):準備編

イギリスポンド

ビザ申請料

短期なし
長期約2万8000円〜5万2000円

語学学校に通うためには、就学期間によって学生ビザ必要な場合と不要な場合があります。

2020年12月1日以降のビザ申請ルールでは、6ヶ月以内の語学留学であれば観光ビザ(スタンダードビジタービザ Standard Visitor Visa)で学校に通うことができます。

よって、短期語学留学であれば、ビザを取得する必要がありません。

長期語学留学の場合に必要なビザの種類は、6ヶ月以上11ヶ月以内の就学期間であればショートタームスタディビザ(Short Term Study Visa)を取得し、1年就学の場合はスチューデントビザ(Student Visa)、4歳〜17歳対象のチャイルドスチューデントビザ(Child Student Visa)やワーキングホリデービザ(Youth Mobility Scheme)が必要となります。

ビザ申請料の内訳は以下をご覧ください。

・ショートタームスタディビザ 186ポンド(約2万8000円)
・スチューデントビザ 348ポンド(約5万2000円)
・チャイルドスチューデントビザ 348ポンド(約5万2000円)
・ワーキングホリデービザ 244ポンド(約3万6600円)

ビザ申請ルールや料金は頻繁に変更になる場合がありますので、こまめに最新の情報をチェックされることをお勧めいたします。

健康保険付加料 (IHS=Immigration Health Surcharge)

短期なし
長期470ポンド(約7万円)〜705ポンド(約10万6000円)

イギリスに6ヶ月以上滞在する場合、健康保険付加料を支払うことが義務化されています。支払うことにより、イギリスの医療制度・ナショナルヘルスサービス(NHS)を無料で利用可能となります。

無料で診察を受けられますが、薬代などで支払いが生じることも。イギリスの滞在期間が長くなるにつれて付加料は加算されます。

海外旅行保険に加入しているからといって、健康保険付加料が免除になることはありませんのでご注意ください。

IELTS受験料

短期〜半年なし
1年2万500円〜2万9400円

1年間語学留学をする場合は、スチューデントビザが必要なうえ申請時に英語力の証明が必要です。

16歳以下やワーキングホリデービザ申請者は、1年以上の滞在であっても英語力の証明は必要ありません。

海外旅行保険料

短期約5000円〜5万円
長期約8万円〜20万円

6ヶ月以上イギリスに滞在する場合、健康保険付加料を支払いイギリスのNHSにて現地の医療機関が利用できます。そのため、長期留学であれば海外旅行保険に加入しなくても良いのでは?と思う人もいるかもしれません。

しかし、海外旅行保険に加入していれば、待ち時間が少なく日本語が通じる日系の病院で受診できるため、利用しない手はありません。

また、海外旅行保険には盗難や紛失、火事に対しても備えがあります。緊急時に備えて、海外旅行保険に加入しておくと安心でしょう。

パスポート申請料・渡航費

パスポート申請料
1万1000円(5年)
1万6000円(10年)
渡航費
約8万円〜20万円

イギリスへの入国審査では、留学期間が1年未満の場合、帰りの航空券の提示を求められることがあります。往復チケットを購入しておいた方が安心でしょう。

基本的に経由便利用の場合は割安です。「復路が1年以上先で片道航空券しか購入できない」という場合は、復路の航空券を購入できるだけの十分な資金の証明を求められることがあります。

ロンドン語学留学の費用内訳(学費/滞在費以外):現地編

ロンドンの地下鉄

食費

2週間160ポンド(2万4000円)〜600ポンド(9万円)
3ヶ月 960ポンド(14万4000円)〜3600ポンド(54万円)
6ヶ月 1920ポンド(約29万円)〜7200ポンド(108万円)
1年 3840ポンド(57万6000円)〜14400ポンド(216万円)

食事付きの学生寮やホームステイであれば家賃に食事代が含まれますので食費は昼食代や外食程度しかかかりません。ここではフラットシェアなどで家賃に食事が含まれない場合の目安をお伝えしています。

1週間30ポンド(4500円)〜100ポンド(1万5000円)くらいを現地スーパーで消費して自炊をし、50ポンド(7500円)〜200ポンド(3万円)は外食に回すパターンがよく見受けられます。

外食代がもったいないと感じるのであれば、毎日自炊をする方が得です。しかし、ロンドンでは世界各国の凄腕シェフが腕を振るう美味しい多国籍料理が食べられるので、ぜひトライしてみるといいですよ。

一回の外食はランチタイムなら10ポンド(1500円)〜、夕食なら20ポンド(3000円)〜は最低見積もっておくと良いでしょう。

ロンドンのレストランで食事をする場合、会計時に食事代金の10%〜20%のサービスチャージが加算されるため、割高に感じることも。

自炊に疲れてしまったけどレストランは高い、という方へはテイクアウトやデリバリーを利用すれば、割安で美味しい食事がいただけます。

通信費

2週間6ポンド(900円)〜15ポンド(2250円)
3ヶ月18ポンド(2700円)〜75ポンド(1万1250円)
6ヶ月 36ポンド(5400円)〜150ポンド(2万2500円)
1年72ポンド(1万800円)〜300ポンド(4万5000円)

日本からSIMフリーの携帯電話を持ち込めば、現地のSIMを挿入しイギリス国内で使用できる携帯番号が得られます。

空港にもSIMカード自販機があるので、お手軽に購入・使用できます。日本の通販サイトなどでもイギリスのSIMを購入できるので、あらかじめ用意しておいても良いでしょう。

通話時間、メッセージ送受信の有無、データ容量によって料金が変わります。

1年以内の留学であればプリペイド式やチャージ式を利用するのが一般的です。(長期契約型は頭金や契約期間が2年以上必要ということも。)

市内のカフェでWiFiに接続できますし、データ容量、通話代金を節約することも可能です。

交通費(ロンドン市内ゾーン1ー3  大人料金)

2週間87ポンド(約1万3000円)
3ヶ月502ポンド(約7万5000円)
6ヶ月682ポンド(約10万2000円)
1年1184ポンド(約17万8000円)

ロンドンは、地下鉄、バス、鉄道、トラムが運行しており、移動にとても便利。料金は片道からでも支払い可能ですが、地下鉄、バス、鉄道が乗り放題の1週間や1ヶ月の定期利用が割安です。

ロンドンは9つのゾーンで区切られ、中心部はゾーン1、郊外へ離れるにつれ数字が大きくなります。例えば、宿泊先がゾーン3、学校がゾーン1の場合はゾーン1−3の定期券を購入します。

ゾーン1を含むと交通費は高くなりますが、バス限定の定期利用で安く抑える手段もあります。

長期留学の場合は、学生割引定期券(18+スチューデントオイスターフォトカード)がおすすめです。14週間以上のフルタイムのコースに通う18歳以上の学生が利用できます。割引率は通常定期料金の30%とお得です。

また、30分2ポンドで利用できるレンタル自転車もロンドン市内で手軽に借りられますよ。

娯楽・買い物

短期200ポンド(3万円)〜2000ポンド(30万円)
長期1330ポンド(約20万円)〜1万ポンド(150万円)

ロンドンでの学生生活は大忙し…。学校学校以外の楽しみも盛りだくさん。

ロンドン観光、ショッピング、プチ旅行を楽しんだり、アートや演劇を観て芸術に触れたり。テニスやサッカー、ラグビーなどのスポーツ観戦もいいですね。

▼娯楽費の例

・ミュージカル 約20ポンド(3000円)〜
・サッカー 約30ポンド(4500円)〜
・アートエキシビジョン 10ポンド(1500円)〜
・パリまでの往復列車料金 約79ポンド(1万850円)〜
・ロンドン塔 大人入場料 約30ポンド(4500円)〜

語学学校が主催するアクティビティでも観光名所を訪れることがあります。多くの場合、割安価格に設定されているので、友達づくりを兼ねて上手に活用してみてください。

▼買い物を節約するヒント

・娯楽や買い物に1000ポンド(15万円)ほどを割り当て短期で消費する
・予算を長期に分けて少しずつ計画的に消費する

お金の使い方は様々。欲しいもの、やりたいこと、行きたいところリストを作って効率よく楽しみましょう。

語学留学生のロンドン生活って?1週間のスケジュールから費用をシミュレーション

ロンドンの風景

月曜〜金曜の週5日学校へ通い、週2日休みの場合のスケジュールの紹介と必要な生活費用をご紹介します。

ぜひこれを参考に、ロンドン留学生活をイメージしてみてくださいね。

【一週間の生活パターン例】

月〜金土・日
朝食を自炊
週30〜100ポンド
(夕食にもこの予算を充当)
4500円〜1万5000円
 
通学交通費
ゾーン1ー3 定期券(43.50ポンド)
約6530円
定期券を使う
ランチ代
5ポンド〜10ポンド× 5日 
3750円〜7500円
ランチ代
20ポンド〜30ポンド× 2日
6000円〜9000円
コーヒー代
2ポンド〜4ポンド× 5日
1500円〜3000円
買い物・アクティビティ
30ポンド〜100ポンド× 2日
9000円〜3万円
放課後の娯楽
10ポンド〜20ポンド× 5日
7500円〜1万5000円
レストランにて夕食
20ポンド〜50ポンド× 2日
6000円〜1万5000円
帰宅時交通費
ゾーン1ー3(定期券でカバー)
定期券を使う
夕食を自炊
朝食の「週30〜100ポンド」充当
ミュージカル鑑賞やイベント
30〜100ポンド× 2日
9000円〜3万円
7日間(一週間)合計 約5万4000円〜約13万1000円

上記の1週間は「かなり充実した」盛りだくさんの留学生活の場合です。思い切りロンドンでの生活をエンジョイしたいという方には目安になる費用です。

長期留学の場合は、毎週末でかけない人もいるでしょうし、工夫次第でもっと節約は可能です。

このような行動プランを自分流にカスタマイズし、まずは作成してみましょう。

ロンドン語学留学経験者から節約方法のアドバイス

ロンドン

私はロンドンで語学学校に通った経験がありますが、今当時を振り返ってみて、「ああすればよかった」と思うことがたくさんあります。

節約のためにいち早く知っておきたいお役立ち情報を、皆様にお届けできたらと思います。

工夫次第でできる節約方法

【食費】

  • リーズナブルな庶民派スーパーでオリジナル食材を買う
  • 割引セールになっている賞味期限が近い食材を買う
  • 日本食メインの献立にしない
  • 平日や決まった時間にディスカウントを実施しているレストランに行く
  • 店内で食事せずテイクアウトでサービスチャージを節約

【通信費】

  • Wi-Fi優先とし、モバイルデータは最小限の使用
  • ダウンロードはWi-Fi使用
  • 電話やSMS(テキストメッセージ)ではなくチャットやEメールを使用
  • オフラインマップで地図確認

【交通費】

  • 定期券を購入せず、必要な時だけ交通機関を利用する
  • 1駅2駅くらいの距離であれば歩く
  • バス定期券を使い、電車を利用しない
  • なるべく学校の近くに住み交通費を節約

【娯楽・買い物】

  • 学生証の利用で割引が得られる施設を利用
  • 入場無料の博物館へ行く
  • オンラインの割引チケットや当日券を購入する
  • セールの日程を把握する
  • オークションサイトを利用する
  • ストリートマーケットで買い物をする

【生活必需品】

  • 日本人向けの現地情報サイトで帰国売りの品をチェックし譲ってもらう
  • チャリティーショップで安く購入する
  • 使い慣れている物、なくてはならない物は日本で購入

【美容】

  • 無料または格安のカットモデルやカラーモデルに応募する
  • クーポンサイトなどで美容院、エステ、ネイル、マッサージなど期間限定のスペシャルオファーを利用する

費用は余裕を持って見積もるのがおすすめ

ご紹介させていただいたとおり、費用を抑えるためにできることはたくさんあります。

しかし、あまり切り詰めすぎてストイックに節約ばかりを意識してしまうのはどうでしょうか。お金の管理のためにしっかりとした予算を組んでいても、慣れない海外生活の中では予期せぬことも起こり得ます。

一番避けたいことは、安心して留学生活を送ることができないこと。

もしもお金が足りなくなってしまったら…?頼れる人が近くにいない中、多少のトラブルや思わぬ出費があっても自分でなんとかしなくてはいけません。

これだけは必要という予算が決まったら、少し上乗せして余裕を持たせられれば、きっと安心して留学生活が送れますよ。

留学期間別の費用チェックは成功の第一歩

ロンドンの語学留学は、決して安いとは言えないかもしれません。それでも絶対に行く価値はあります。

素晴らしい学校での学び、世界屈指のダイバーシティーの魅力、世界中の人々との触れ合いは、ロンドンの語学留学だからこそ得られるもの。

お金がかかることばかり心配していては、楽しみも半減してしまいます。

1週間の生活費を割り出してみたり、安く楽しめるアクティビティに挑戦したり、現地のお役立ち情報をチェックしたりと工夫してみましょう。

そして、短期か長期、どちらか迷っている人にとっては期間別費用のチェックは大事な判断材料となります。 ロンドン語学留学を決めたら、早い段階でリサーチを開始し、実際に生活している自分をシミュレーションしてみてくださいね。

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