ロンドン大学シティ校留学ガイド | 偏差値やランキング、学部、学費などの留学情報

City University, John St, Finsbury, London

イギリス・東ロンドンにキャンパスがあるロンドン大学シティ校(City, University of London)は、ビジネスと専門職教育に特化した大学です。

ほとんどの学士課程コースにインターンシップのチャンスが含まれ、高い就職率を誇っています。

卒業生にはインドの政治指導者マハトマ・ガンディーや元イギリス首相マーガレット・サッチャーなどがいます。

本記事では、ロンドン大学シティ校へ留学するにあたって必要な情報を豊富にお伝えします。偏差値、ランキング、学部の詳細、出願要件や学費など、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

『留学プレス』留学生記者/小島なお(イギリス在住フルタイムワーカー兼ライター) テーマ:イギリス、留学 イギリスを含め海外生活は10年以上。 ファッションを勉強したことがきっかけで、イギリス・ロンドンに強い憧れを抱き渡英[…]

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ロンドン大学シティ校の基本情報

ロンドン大学シティ校はロンドン大学の加盟校

ロンドン大学シティ校は、名前の通りロンドン大学の中の一校です。ロンドン大学は17の大学と10の研究機関が加盟する連合大学です。

1894年創立当初は独立した研究所でした。その後大学となり、2016年にロンドン大学へ加盟しました。

ロンドン大学シティ校の場所

ロンドン大学シティ校のキャンパスは、東ロンドンのイズリントンエリアにあります。東ロンドンはロンドンの中でも特にクリエイティブなエリアとされていて、活気に満ちています。

イズリントンエリアはロンドン中心部へも近く、便利なロケーションでもあります。博物館や観光名所、ショッピングや外食を楽しめる場所も多く人気なエリアです。

イギリス版シリコンバレーの中心

ロンドン大学シティ校があるエリアには、近年ではGoogleやfacebook、Microsoft社などが投資し、イギリス版シリコンバレーを作る動きが積極的です。

ロンドン大学シティ校はそれらの企業のパートナーとしてプロジェクトに参加しています。

最も地球にやさしい大学のひとつ

ロンドン大学シティ校は「ロンドンで最も地球にやさしい大学」とも呼ばれています。

シティ校では「グローバルゴールズ(Global Goals)」という国連が掲げるプロジェクトに積極的に参加しています。グローバルゴールズは2030年までに飢餓や不平等を減らし地球をきれいにすることが目的のプロジェクトです。

また、「ピープルアンドプラネット」という環境保護のためのイギリスの学生団体は、ロンドン大学シティ校を「環境面でファーストクラスの大学」に認定しています。

この団体ではリサイクル、学生やスタッフの関心度、二酸化炭素の削減などをもとに算出し、どれほど環境に優しい大学かをランク付けしています。

著名な卒業生

ロンドン大学シティ校の卒業生の活躍は、政治、ビジネス、経済、メディア分野など広きに渡ります。以下に著名な卒業生の一部をご紹介します。

マハトマ・ガンディー
「インド独立の父」と呼ばれる政治指導者、宗教家、弁護士

マーガレット・サッチャー
元イギリス首相(1979年‐1990年)、保守的な政治スタイルで「鉄の女」として知られる

トニー・ブレア
元イギリス首相(1997年‐2007年)、弁護士

ハーバート・ヘンリー・アスキース
元イギリス首相(1908年-1916年)、世界で最初にロンドン大学シティ内の現在のシティー・ロースクールを卒業した国際的リーダー。

クレメント・アトリー
元イギリス首相、弁護士。イギリスからインド、パキスタンなどの独立を承認した人物

アーメット・ムフタール・ケント
コカ・コーラの元CEO

ジェームズ・ジョセフ・グレコ
アメリカの起業家、実業家。フードサービス投資会社の社長兼CEO

サミラ・アーメド
イギリスのジャーナリスト、BBCの放送作家。

ガマル・ファーンブルレ
イギリスの放送ジャーナリスト、スカイニュースのプレゼンター。

ロンドン大学シティ校の国際性

留学生の割合はEU圏外から約30%、教員の出身国は75ヵ国以上です。

また、ロンドン大学シティ校には海外留学の機会もあります。専門分野で国際的につながりを深めることを目的としています。

ロンドン大学シティ校の学部

学部はロンドン大学シティ校は5つのスクール(学部)で構成されています。学部と専攻の内容は以下の通りです。

芸術・社会科学
(School of Arts and Social Sciences)
行動経済学
クリエイティブ・ライティング/出版
犯罪学
文化・クリエイティブ産業
経済学
英語
歴史学
国際政治学
ジャーナリズム
メディア・コミニュケーション
音楽
政治学
心理学
社会学
健康科学
(School of Health Sciences)
健康管理・政策
言語療法
検眼
助産師
放射線技師
成人看護学
健康及び社会的ケア
精神看護学
看護
看護実習
公衆衛生学
小児看護
数学/コンピュータサイエンス/工学
(School of Mathematics, Computer Science and Engineering)
工学
数学
コンピュータサイエンス/コンピューティング
データサイエンス
航空管理
図書館・情報学
土木工学
航空工学
医用生体工学
電気・電子工学
機械工学
法学
(The City Law School)
法律
刑事訴訟
国際銀行法
国際商事法
国際人権
海事法
国際公法
ビジネス
(Bayes Business School)
数理科学/保険学
ファイナンス
マネージメント

強い分野

ジャーナリズムはロンドン大学シティ校の有名分野のひとつで、受賞歴もあります。ガーディアン紙が「ジャーナリズムのオックスブリッジ(オックスフォード大学とケンブリッジ大学の呼び名)」と例えたこともあります。

また、同校のビジネススクールが提供する保険数理の分野も国際的に知名度があります。イギリス国内最大級の規模を誇り、同分野の世界ランキングで2位を獲得した実績もあります。

MBA(経営学修士)においては、イギリス国内トップクラスです。ファイナンシャルタイムズ紙発表のランキングでは、2020年にロンドンでトップ、イギリス国内で6位のMBAに選ばれています。

そのほかビジネスマネージメントの評価は2021年版科目別QS世界大学ランキングで61位です。

ロンドン大学シティ校の偏差値

イギリスには日本のように偏差値で大学のレベル分けをするシステムがありません。そのため、大学の質やレベルを知るためには大学ランキングを参考にします。

ここではロンドン大学シティ校のイギリス国内ランキングと、世界ランキングを日本の大学の順位を交えてご紹介します。

ランキング

▼イギリス国内大学ランキング

QS世界大学ランキング2022年版38位
ザ・ガーディアン紙2022年版104位

▼世界大学ランキング(QS2022年版

ロンドン大学シティ校330位
筑波大学285位
広島大学343位

難易度

ロンドン大学シティ校は、多くのコースが高い入学基準を求めています。競争率も大変高いです。

また、イギリスのインディペンデント紙でも非常に難易度が高い大学として取り上げられています。

ロンドン大学シティ校に留学するには?

日本とイギリスの大学制度の違い

一般的に、高校を卒業したばかりの日本人留学生にとっては「大学準備コース(ファウンデーションコース)→大学学部課程」というルートがイギリス大学進学の入口となります。これは、日英の教育システムに違いがあるためです。

イギリスでは高校生の間に専攻科目の基礎知識を身につける教育システムがあります。日本ではこの基礎科目を学ぶのは大学に入学してからです。この日英教育のギャップを補うために、日本人留学生は約1年間のファウンデーション・コースを受講します。

詳しく知りたい方は「イギリスの大学の仕組みとは?日本とイギリスの大学教育制度を比較」をお読みください。

ファウンデーションコース

ファウンデーションコースでは専門分野の基礎や英語力、大学の講義についていけるだけのスキル(提出物や論文作成の方法やプレゼンテーションなど)を養えます。

シティ校が推奨するファウンデーションコースは、シティ校のキャンパス内で受講できます。学士課程へ進学前に大学生活の雰囲気が味わえるのも魅力的です。

ファウンデーションプログラム(提携機関INTOが提供)の内容は以下をご覧ください。

内容【期間】
2~4学期(6ヶ月~12ヶ月)

【内容】
・保険数理
・ビジネス/経済学/会計
・コンピューティング/科学/工学
・人文/法学
成績・資格12年の学校教育を優秀な成績で修了していること

※ジャーナリズムまたは法学へ進む方は、芸術、人文科学、社会科学系の科目を深く学習していることが望ましい場合もあります。
英語力志望学部が
・保険数理
・ビジネス/経済学/会計
・人文/法学
の場合

2学期(※ビジネス/経済学/会計のみ) IELTS 6.0(ライティングで5.5以上)または同等レベル

3学期
IELTS 5.5(ライティングで5.0以上)または同等レベル

4学期
IELTS 5.0(ライティングで4.5以上)または同等レベル
志望学部がコンピューティング/科学/工学の場合

3学期
IELTS 5.0(ライティングで5.0以上、その他すべての項目で4.5以上)または同等レベル

4学期
IELTS 4.5(ライティングで4.5以上、その他すべての項目で4.0以上)または同等レベル

学士課程へ直接進学

専門士/準学士/短大修了証書を持っている人は学士課程へ直接出願できる可能性があります。受理されるかどうかはコースや個人のケースによって異なるため、直接大学に問い合わせる必要があります。

求められる英語力はコースによって違います。以下にいくつかのコースを例にあげていますので、参考にしてみてください。

会計/ファイナンスIELTS 6.5
すべての項目で6.0以下がないこと
ジャーナリズムIELTS 7.0
各項目で6.0以上
メディア/コミュニケーション/社会学IELTS 6.5
各項目で6.0以上

修士課程を目指す人のための大学院準備コース

大学院準備コース(グラデュエート・ディプロマ)は、イギリスの修士課程を受講する上で必要なスキルを身につけるコースです。

英語力のほか学習、研究、プレゼンテーションスキルの向上を目的としています。

内容【期間】
2~3学期(6ヶ月~9ヶ月)

【分野】
・コンピューティング/科学/工学
・経済学/社会科学
・法学
成績・資格3年以上の大学相当課程を優秀な成績で修了していること

※関連する分野での学習経験や職歴が必要な場合もあります。
英語力2学期
UKVI IELTS 6.0(全項目で5.5以上)または同等のレベル

3学期
UKVI IELTS 5.5(全項目で5.0以上)または同等のレベル

修士課程へ直接進学

修士課程へ直接出願する場合、関連科目で大学の学位(成績優良であること)を取得しているか、同等の資格を保持している必要があります。

職務経験や専門資格が認められることもあります。

現在の成績で出願可能かどうかの目安がコースの詳細ページに出ています。(例:経済学- MSc)Economics)

イギリスの大学成績評価システムとの照合が必要です。出願準備の前に大学に直接問い合わせてみましょう。

求められる英語力は各コースによって違います。以下にいくつかのコースを例にあげていますので参考にしてみてください。

【必須の英語力】

ビジネス経済学/国際ビジネス経済学IELTS 6.5 すべての項目で6.0以上
クリエイティブ・ライティングIELTS 7.0以上
データサイエンスIELTS 6.5 4つの項目すべてで6.0以上

ロンドン大学シティ校の学費

※1ポンド154円で計算

大学準備コース

ファウンデーションプログラム(6ヶ月~1年間)=約246万円~約333万円/15,995ポンド~21,595ポンド

学士課程(1年間)

コースによって学費が異なります。参考までに以下のコース費用をご紹介いたします。

会計/ファイナンス約316万円
20,500ポンド
ジャーナリズム約281万円
18,220ポンド
メディア/コミュニケーション/社会学約247万円
16,010ポンド

修士課程を目指す人のための大学準備コース

グラデュエート・ディプロマ(6ヶ月~9ヶ月)=約173万円~約266万円/11,250ポンド~17,250ポンド

修士課程(1年間)

コースによって学費が異なります。参考までに以下のコース費用をご紹介いたします。

AI約320万円
20,810ポンド
銀行/国際金融約477万円
31,000ポンド
出版約267万円
17,320ポンド 

難関を突破してロンドン大学シティ校入学を目指そう

ロンドン大学シティ校は、専門職で即戦力になる人材を育むことを目的としています。国際的にも強いパイプを持つことから、各国から学生が出願してきます合格するには、優秀な成績や高い英語力が求められます。

国際性の強化」はロンドン大学シティ校の最大の目的のひとつです。学力と英語力向上に加えて、柔軟な価値観や適応能力、コミュニケーションスキルなどの人間力が武器となります。

ぜひロンドン大学シティ校入学をかなえて、国際的な活躍へ近づいていきましょう。

ロンドン大学シティ校(City, University of London:略称CUL)
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