海外で生活をする上で一度は必ず恋しくなる「日本食」。自分の手で作ろうと試みる人も多いのではないでしょうか。今回は、そんな日本食がすぐに作れてしまうドイツの10種類の食材を紹介します。
日本食に欠かせない『お米』
■ミルヒライス(Milchreis)
ミルヒライスとは、お米を牛乳で炊いてシナモンやラズベリーと一緒に食べるドイツのデザートです。海外のお米と聞くと、パサパサ・細長い等の印象が持たれがちですがミルヒライスは比較的日本米に近く、もちもちした丸い形のお米です。
どこのスーパーでも500グラム50セント前後で購入できます。基本的に炊き方は日本米と変わりません。
卵もケチャップもドイツには売っているので、ケチャップライスにふわふわの卵焼きをのせるとオムライスの完成です。
※イメージ
「もやし」も「カニカマ」もある
■もやし (Mungobohnenkeimlinge)
もやしはドイツでは瓶に密封された保存食状態で売っています。ただし、日本のようなシャキシャキ食感は無く、ふにゃっと柔らかいのが特徴です。一瓶1ユーロほどです。
■ツナ(Thunfisch)
魚があまり手に入らないドイツでも、ツナはあります。マヨネーズと合わせてツナマヨネーズに、ピザやパスタに加えて少し和風に、様々な使い方ができます。日本に比べると少し高めですが、一缶1ユーロ程度です。
▼ラディッシュとマヨネーズで和えると和風サラダになります。
■カニカマ(Surimi-Sticks)
たいていの場合ドイツのスーパーには魚コーナーがあるのですが、そこにカニカマも並んでいます。また、1パック(5.6本入り)が1ユーロ前後と大変手軽に購入することができます。カニカマがあることで炒飯や、天津飯のクオリティーが一気に上がります。
料理の幅を広げる粉末類
■小麦粉(Weizenmehl)
小麦粉のパッケージに記載されている数字を見て、薄力粉と強力粉を見分けます。薄力粉は「405」、強力粉は「550」と記されています。薄力粉と強力粉を使えば、餃子の皮が手作りできます。
※イメージ
■パン粉(Paniermehl)
ドイツのパン粉は日本と比べてよりきめ細かいです。そのため、サクサク感を出したい時はなるべく多くパン粉をまぶすなど工夫が少し必要です。
■片栗粉(Kartoffelmehl)
片栗粉を使い、餡を簡単に作ることができます。炒飯に餡を加えてあんかけ炒飯にすれば中華味を楽しめます。更に、牛乳と合わせれば、ミルクわらび餅に早変わりです。
▼あんかけ炒飯
味の変化が楽しめる調味料
コンソメ(die klare Brühe)
コンソメがあると、洋食がより作りやすくなります。小麦粉と牛乳と合わせてシチューにもなります。
■料理酒(Weißwein)
日本食に欠かせない料理酒は、白ワインで代用することができます。みりんや醤油など代用しにくい調味料が多い中、少しアルコールが強いものの十分活用できる調味料です。
■ごま(Sesami)
スーパ−を始め、ドイツの生活用品店Müllerやdmでも見つけられます。普段の料理の仕上げに加えて和風テイストにすることができます。ごまは体にもいいので健康面にも働きかけてくれます。また、薄力粉・ベーキングパウダー(Backpulver)・ごまを合わせて和風テイストのごまクッキーを作ることも。
ドイツではお寿司・ラーメンをはじめとする日本食レストランが多く並びます。和食がドイツで愛される味になっているという表れでしょう。
海外の人たちから愛される日本食。ときには現地の友人に振る舞ってみるのもいいのではないでしょうか。