乳歯が抜けたとき、皆さまの家ではどうされましたか?日本では、丈夫な歯が生えてくることを願って、下の歯を屋根の上に投げて上の歯を床下の方へ投げたりするご家庭や、両方とも川に投げるご家庭など、さまざまな風習がありますよね。
さて、アメリカ暮らしの我が家でも、今年に入って我が家では長女の初めての乳歯が抜けました。アメリカではどうするのか?について体験談を交えながらお話したいと思います。
歯の妖精『Tooth Fairy』がやってきた!
アメリカでは、歯が抜けたら大切にその日の夜まで保管し、子供達は枕の下へ歯を入れて眠りにつきます。子供達が眠っているころ、Tooth Fairy(歯の妖精)がやってきて、お金と交換して持っていってくれる、というとってもかわいらしい話が昔から伝わっています。
アメリカの子供達は幼いころからすでにTooth Fairyのことは知っています。テレビ番組や幼稚園、または親や歯科医からそういう話をよく耳にしていますから。
なので、妖精やプリンセスといった類が大好きな私の娘も、その日の夜はとっても嬉しそうに眠りにつきました。
ところで、Tooth Fairyが歯の交換とともに置いて行くお金の相場は大体いくらでしょうか?昔は25セントの硬貨一枚と交換していたようですが、最近は3ドル前後が相場のようです。我が家では、1ドル札一枚と交換でした。朝起きて枕の下にお金を見つけた娘は、うれしそうに自分のお財布にしまっていました。
残り19本。そろそろ2本目が抜けそうな気配です。1ドル札を用意しておかないと!
抜けた歯の洗浄・保存方法
抜けたばかりの歯には血液やたんぱく質などがついていて、決してきれいとは言えない状態です。そこで私が試したのは以下の方法。
まずオキシドールを用意します。アメリカではHydrogen Peroxideという名前で薬局やスーパーで売られています。必要なのはこれだけ。とっても簡単です。
オキシドールを洗浄済みのきれいなカップに少し注ぎます。私が使用したのは、風邪薬のシロップなどについてくる、プラスチック製のカップ。そこに抜けた歯を入れるだけ。
歯を入れたらすぐにシュワシュワと歯の周りに泡が立ってきます。そのまま一晩寝かせるだけで、次の日にはとってもきれいな真っ白い歯になりますよ。
洗浄した歯は乳歯ケースと呼ばれるものに一本ずつ並べて保管することができます。上下合わせて20本。すべて保管することが私の目標ですが、子供のことですから、学校や出かけ先で歯が抜けて持って帰ってくる間になくしてしまう、なんてこともあり得ますから、あまり気負いせず気楽に考えています。
乳歯ケースはアメリカでもいろいろと売られていますが、実のところ私はまだ持っていないのです。やはりデザイン性、機能性は日本の物が一番!と思っている私なので一時帰国の際にいろいろと調べて購入しようと楽しみにしているところです。
最後に
子育て中の親にとって、子供の成長はとっても嬉しく誇らしいものです。小さなことですが、子供と一緒に楽しめるイベントは、子供の心にも楽しい記憶として残るでしょうし、親の私からしても、純粋に喜んでいる子供の笑顔を見るだけで、あったかい幸せを感じることができます。
寝ているときにやってくる妖精。まるでクリスマスのサンタクロースのような存在のTooth Fairyにお手伝いしてもらって、また一つ楽しい思い出を作ることができました。みなさんも、家族で素敵な思い出を作ってみてくださいね。
文:Chie Ogawa(アメリカ在住ライター)
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