これから紹介するのはオーストラリアの専門学校「DNAキングストン(以下、DNA)」。いったい何を学べる専門学校なのかを次の写真からあてて頂こう。
そう、ここは「歯科技工士」になるための専門学校だ。西オーストラリア州パースの閑静な住宅街の一角に位置している。
自国で歯科技工士の資格を持ちオーストラリアでもそのキャリアを活かしたいという人、まったく歯科技工士の経験がなくゼロから学びたいという人、歯科技工士としてのキャリアを通じてオーストラリア移住の道筋を見つけたい人などがDNAに通ってきている。
歯科技工士という職業は、オーストラリアではステイタスが高い。収入も平均より高く、専門職として大いにリスペクトされている。労働者の権利が強いオーストラリアでは、日本とは少し違うキャリアを送ることもできるだろう。
近年、オーストラリアへは看護師を中心に医療に携わる人の留学が着々と増えているが、今のところ歯科技工士の留学はまだそう多くない。日本でまだ知られていないことにも理由があるだろう。しかし、数年ののち、オーストラリアでの歯科技工士ライフに希望を感じて、留学する人たちが増える可能性は大いにある。
ちなみに、DNAでは過去に数人の日本人留学生が卒業している。そのうち1人はオーストラリアで歯科技工士としての職を得た後永住権を獲得。また別の女性は現在、フルタイム勤務の歯科技工士として就労ビザを得ているそうだ。
それではDNAで受講できるコースを一覧で紹介しよう。
歯科関連
デンタル・アシスタント(1年)
デンタル・テクノロジー(2年)修了すればグリフィス大学の口腔衛生歯科工学学部や、エディス・コーワン大学の健康科学部の2年次への編入もできる。
健康・ビジネス・その他
リーダーシップ・アンド・マネジメント(2年)
ワーク・ヘルス・アンド・セイフティ(2年)
ヘルスケア/救急(2年)
エンジニアリング(1年)
なお、DNAでは受講するコースに合わせて、専門施設への視察や訪問を行っている。これらの現場は、西オーストラリア州の医療や産業の最前線であり、関係者以外が簡単に足を踏み入れられる場所ではない。貴重な研修となりそうだ。
訪問先の一例
– 西オーストラリア州 口腔衛生センター
– 病理学研究所
– 放射線ラボ
– デンタルラボ
– クリニック
– 鉱業地帯・関連施設
– 病院
– 建設現場
– 救命救急センター
・・・他
《まとめ》DNAキングストンに向いているのはこんな人!
・オーストラリアで働きながら住みたい人。
・ゼロから歯科技工士の資格を得たい人。
・日本で歯科技工士の経験があり、そのキャリアを世界で活かしたい人。
・海外の医療現場を見てみたい人。
DNAキングストン(DNA Kingston)ホームページ
http://www.dnakingstontraining.com.au/
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取材協力:西オーストラリア州政府
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文: 若松千枝加(留学プレス編集長・留学ジャーナリスト)
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