日常的にどこででも目にする牛乳が、フランス暮らしを始めたばかりのころの僕を驚かせたこと。それは、賞味期限がとても長いことです。
フランスの牛乳の賞味期限が長い理由
フランスでは、牛乳の賞味期限がおおむね3ヶ月くらいあります。しかも、スーパーマーケットでは冷蔵庫に入っておらず、常温でずらっと並んでいるのです。
スーパーに並ぶ常温の牛乳たち
実は価格に関しても驚き。安いものでは、一本1Lで70セント(約90~95円)くらいから売っています。外食費がとても高いフランスですが、原材料に関しては結構お得に買うことができます。
なぜフランスの牛乳の賞味期限は長いのか
長い賞味期限の謎は、日本とは違う牛乳の加工法。Wikipediaによればフランスでは牛乳を加工する際に超高温瞬間殺菌のUHT (Ultra high temperature heating method) 滅菌法を利用しています。これなら、未開封の状態で約3か月間常温保存できます。
一方、日本で用いられている超高温瞬間殺菌(UHT法、UP法)では要冷蔵で7~10日ほどしか保存できないのだとか。
UHT滅菌法ではビタミンCが10~20%ほど失われてしまうと聞いていますが、僕の舌ではちょっとあっさりした普通の牛乳という程度で味覚に大きな変わりはありません。日本がもしUHT滅菌法を導入すれば、廃棄処分の牛乳が減るかもしれませんね。
さて、フランスでは牛乳は6パックほどが1つになってビニールに梱包されて売られています。
「これ、1つだけ買うにはどうしたらいいんだろう・・・」
そんなことを考えていると、近くにいたマダムが強引にビニールを破き、1パックだけ引っこ抜いて去って行きました。ミネラルウォーターやジュースに関しても、同じくワイルドにビニールを破いちゃっていきます。
フランス発・美味しい牛乳の飲み方
フランスでは、普通に飲むのはもちろん、シリアル、料理など様々なものに使われています。そんな中でフランス人の友達に教わった美味しい飲み方が「はちみつミルク」。
フランス各地で開催されているファーマーズマーケット(農家卸売市場)では新鮮でおいしいハチミツを手に入れられます。これを牛乳に溶かすだけ。最高に美味しいですよ!
寒い冬にはあったかい牛乳で、暑い夏には冷えた牛乳で。ぜひ1年を通して楽しんでみてください。
文:Koji Takahashi(フランス留学生)
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