ホストファミリーと一緒にご飯を作ったり、シェアメイトと仲良くなることは楽しいもの。その反面、気遣いをして疲れたり、周りの人の生活リズムと合わないこともあります。他人と生活することがストレスに感じるようなら、一人暮らしを考えてみるものよいでしょう。
アイルランドでの物件探しのポイント
一人暮らしのデメリットは、家賃の負担が大きくなること、光熱費や生活を始めるための初期費用と手続きが必要なことでしょう。但し、多くの物件は、フルリーファーニッシュド(Fully furnished)。生活に必要なほとんどの設備はそろっています。大型家具や電化製品は買わなくてすみます。ただし、設備の詳細については確かめるようにしてください。
物件の見学時に、必ずチェックしてほしいのは、地域の治安です。周辺にどんな施設や店があるのか、昼間だけでなく、夜の治安や雰囲気についても忘れずに聞いておきましょう。昼間はよくても、夜になると騒音がひどかったり、薬物使用者が集まる物騒な場所もあります。ひとつ通りが違うだけで、急に治安が悪くなることもあるので注意してください。
そして、不動産屋とたくさん話をしてみましょう。話をして、少し距離が縮まると、未掲載の物件や、物件に関する情報を詳しく聞くことができるかもしれません。
たとえば、私はこんな体験をしました。アイルランドでは、古い建物をアパートにすることも多く、歴史を感じることがあります。ところが、見学に行った物件が、昔の精神病院を改装したものだったことがあります。現地では人気があるようですが、私は苦手なので断りました。
そういった情報は、物件情報誌に特に掲載はなく、何気ない会話から得られます。
経験者からのアドバイス
物件の契約時には身元保証人が必須になります。私が、アルバイト先の上司の連絡先をあげたところ、実際に身元確認の電話が入りました。慌てないためにも、事前に、保証人の検討をつけておきましょう。
インターネットの環境についても、確認が必要です。自分でインターネットの工事を手配しなくてはならないこともあります。ただ、日本と違って、時間や約束にルーズな傾向があるので、指定日に工事が入らず、そのまま何日も待たされたり。このようなことを考えると、インターネット環境が整備された物件に限定した方がよいかもしれません。
そして、一人暮らしを始めるのは、現地の生活に十分慣れてから始めるほうが良いでしょう。やはり、情報が不足していることが多いですし、外国人の物件契約となると手続きが厳しくなる場合もあります。可能なら、現地の友人や知人と一緒に物件を見学したり、トラブルを避けるためにも、契約時に同席してもらうとよいでしょう。
私は語学学校でホームステイの手配ができておらず、小さな田舎町で、いきなり一人暮らしが始まった経験があります。学校以外で何かを質問できる人がいないので、周りの状況を把握できていませんでした。
困ったのは、サマータイム。学校でも話題にならなかったため、夏時間への変更をわかっていなかった私は、サマータイム開始日の朝、通常通りの時間に登校して、遅刻しました。ホストファミリーやシェアメイトがいればこんな事態は避けられたことでしょう。やはり、いきなりの一人暮らしは戸惑うことも多いかもしれません。
気ままで楽しい一人暮らし。そして、ホームステイやシェアハウスでの得られる出会い。自分の状況や希望にあわせて、滞在タイプを検討してみましょう。