日本とは違うヨーロッパのお風呂(シャワー)事情~ばあんのりこ(ライター)

お風呂に入り、その日の疲れと汚れを洗い流してから眠りにつく――。私たち日本人にとって、お風呂はとっても大事な習慣のひとつです。

一方、ヨーロッパでは、毎日、「お風呂(湯船)」に入るわけではありません。シャワーしかついていないアパートもあります。

お風呂は毎日入るものではない

お風呂はもちろんのこと、シャワーですら数日に1回、という人も多いのが現実です。地域によっては、乾燥性の気候で必要がない、という理由もあります。

そのような状況下では、日本人のお風呂の習慣は理解してもらえません。シャワーの使用制限をされる場合もあるので、ホームステイの場合はどのくらいの頻度で入れるか、事前に確認しておくとよいでしょう。

水の違いによる症状

日本の水道水はおもに軟水ですが、北米やヨーロッパでは硬水の国が多くあります。

生活で使用する水が軟水から硬水に変わることで、皮膚の状態が悪くなったり、体中にかゆみがでることがあります。薬をつけても、かゆみが改善せずに苦しんだものの、実は、水が原因だったというケースもあります。皮膚に変化があったら、水のことを考慮してみましょう。

入浴やシャワー後に、購入したペットボトルの水で体を洗い流して、皮膚のトラブルを予防する人もいます。自分なりの対策を考えながら、体を少しずつその地域の水に慣らしていくことが大事です。

アイルランドでの苦労

筆者の住むアイルランドのケースをご紹介します。2015年までアイルランドでは水道料金が無料だったため、節水という意識はなく、水は使いたい放題でした。

ところが、「お湯」になると、とても使い勝手が悪いのです。ボイラーで温めたお湯を溜めてから使用することが多く、溜まっていたお湯を使い切ってしまうと水になってしまうのです。

クリスマスなどで人が集まるときは、使いすぎないよう気を付けたり、お湯が溜まるまで待たされたり。その上、シャワーの水圧が低くて、水がショボショボとしか出ないことも多く、ついイライラしてしまいます。

また、排水口の栓がないことがあります。洗面所の蛇口が「お湯」と「水」の2つに分かれているような洗面所では水とお湯を溜めて混ぜることができません。

そんなときは、まず手に水を入れ、そこに熱いお湯を足して、手の中で何となく混ざった状態のぬるま湯をつくるしかありません。ひどく冷たい水と、ひどく熱いお湯しか出てこないのは本当に不便だと、外国人同士で盛り上がる話題です。

以上、ヨーロッパでのお風呂事情についてお届けしました。

日本のように、いつでもどこでもお風呂や温かいシャワーを快適に使える、という国は少ないのかもしれません。海外でアパート探しをする際には、シャワーの水圧やお湯の確認を大事なチェック項目に加えてみてください。

文:ばあんのりこ(ライター)
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