アイルランドのダブリンやゴールウェイのラッシュアワーは、毎日、ひどい交通渋滞。バス停で待っていても、予定のバスがやって来ないことも。
そんなアイルランドで、留学生やワーキングホリデーの人にとって便利な移動手段となるのが自転車です。学校や職場にも遅刻せずに到着できるため、自転車で通勤、通学する人が増えています。
しかし、日本とは違ったルールや、注意点もあります。今回は、アイルランドで自転車に安全に乗るためのアドバイスをまとめました。
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罰金になることも!歩道の走行は避けよう
日本では、自転車は一部の例外を除き、原則として車道を走行するルールになっています。しかし実際には、歩道にあがっている自転車を多く見かけます。
一方、アイルランドでは歩道を走る自転車はみかけません。多くの都市では、車道の一部に、自転車専用レーンが設定されているからです。
歩道を走行すると、即罰金になる可能性があります。どうしても歩道を走る必要がある時は、自転車を降りて押し歩きしましょう。
フルスピードで走っていく自転車たち
自転車のタイプは、クロスバー式のマウンテンバイクやロードバイクが主流です。日本で多い「ママチャリ」タイプの自転車は、皆無に等しいです。
日本では自転車に乗ってゆっくり散策、ということも多いですが、アイルランドの自転車事情は違います。車と変わらないスピードで、車道を走り抜けて行きます。交差点などでは自動車はもちろん、走ってくる自転車にも気をつける必要があります。
準備が重要、事故と盗難の防止対策
事故防止の対策では、ヘルメットやライトの他、目立つ服装も重要です。アイルランドでは、工事現場などで使われる反射テープ付きのジャケットを着用して自転車に乗る人が多いので、ぜひ参考にしてください。
郊外や田舎町では、自転車専用レーンの設置がありません。細くて危険な道でも、スピードを出した自動車と並走することになります。サイクリング用に目立つ服を準備して、自分の身を守りましょう。
また、盗難防止対策として最低でも二重のロックは必須です。ロックをした上に、さらにサドル(座る部分)を自転車から抜いて、持ち歩くという対策をとる人もいます。
それだけ、盗難が多く発生しているということなのでしょう。高価な自転車や、こだわりのある自転車の場合は、屋外ではなく自宅内で管理する必要があります。
Photo from Flickr kilkenny bikes(psyberartist)
以上、アイルランドの自転車ライフについてお届けしました。
アイルランドの自転車は、後部タイヤ部分に泥除けカバーのないものが多いです。水たまりやぬかるみを通る際は、背中に泥水が飛ぶことがあるので注意しましょう。
ダブリンなど都市部では、レンタル自転車も普及しているアイルランド。短期留学生や旅行者にとっても、快適な足となるでしょう。事故や盗難にあうことなく、便利な交通手段として、自転車を乗りこなしてください。