ダブリンでの部屋探し ~ワグナー・マキ(アメリカ在住・JSIA飾り巻き寿司インストラクター)

留学の際、学校のほかに大切なのが住む場所。アイルランドへ留学した際、方向音痴の私には、ダブリンシティで部屋を探すことはとても大変だった。あちこち歩き回ってかなり労力を費やした。また赤の他人の外国人と一緒に暮らすわけだから実際一緒に住み始めて、文化の違いや言葉の勘違いなど起こることも考えられる。しかし日本とは違った生活を体験する留学の醍醐味の一つといえるだろう。
 
トリニティカレッジの寮
Photo from Flickr Trinity College Houses(Sam Nabi)
 

まず自分がどんな風に暮らしたいのか決める。

短期・長期や月々に支払える予算で部屋探しは変わってくると思うが、わたしは1年間滞在予定中、ルームシェアでかまわなかった。そしてアルバイトをすることも目標としていたため、部屋は一日中過ごすためのものではなく、家は料理ができて帰って寝る場所でいいと決めていた。もちろんシェアハウスする住人とは気が合い仲良く過ごしたいと思っていた。
 
シェアハウスまたはフラットシェアの1人部屋は値段が高くなる。ルームシェアも2人から3人、たまに4人などたくさんの人数でシェアするだけ値段は安くなる。
 
キッチンやバス、トイレは共同が多く、部屋にオウンシャワーとトイレがついている場合もある。
 
留学エージェントを通しているなら到着してすぐはホームステイという方法も便利かと思われる。現地の人と一緒に過ごし、町の情報をもらうこともできるし、最初はホストファミリーの食事を体験するのもいい経験だ。友人は今も最初にホームステイした家族ととても仲良しで月に1度は遊びにいくという関係を築いている。
 
もしホストファミリーと気が合わなかったり、食事が合わない場合は留学エージェントに相談することもできるだろう。
 
私は学校が提供していた寮に4週間滞在し、その間に自分でもっと安い部屋を探そうという計画をした。学校の寮も個室がいいのか、ルームシェアがいいのか選べたりする。もちろん値段は個室が高くなる。寮はみんなが英語を勉強したいという同じ思いを持って過ごすので、仲良くなることも難しくない。
 
私がルームシェアでブラジル人の女性と過ごしたのはたった1週間。彼女は到着して寮を1週間で出る予定で来ていた。彼女は短期でオペアの家を決め、一週間後には引っ越していった。
 

オペア(Au Pair) でホームステイ

オペアとは子供の世話をしながら、同じ家で一緒に生活をするいわばフルタイムのベビーシッターといえる。食事も付いて週100ユーロなど各家庭によって報酬も出してくれ、週末はお休みをくれたりする。シングルマザーや共働きが多い文化なためとても重宝されていて、家族にはとてもよくしてもらっていると友達たちはよく言っていた。
 
オペアはヨーロッパや南米からの留学生がたくさん利用していて、朝、子供を学校へ送ったあと、フリーの時間に学校へ通うという生活をしている。
 

自分が部屋を探していることをできるだけ広めてみる。

部屋探しで有効なのが、人の情報網。語学学校の掲示板にもルームメイト募集が掲示されていることがあるが、日本人のネットワークよりブラジル人やスペイン人ネットワークは広く、彼らも英語を勉強したいので、できるだけ母語と違う言語を話すルームメイトいいのだろう。クラスメイトに「今部屋を探してるんだ。」と伝えると、授業が始まったにもかかわらず、すぐその場で友達に連絡を取ってくれたりした。
 

携帯電話は必須。地図を駆使して場所や時間、治安条件を調べる。

私は部屋を探し始めて最初の2、3部屋は現地にたどり着くことができなかった。ダブリンシティの地図をまだきちんと把握してなかったことや、携帯電話のメッセージでうまくやり取りができなかったなど、部屋を探す前にきちんとそれらの環境を整えておくことは大事だ。向かっている途中で、「ごめんなさい、もう新しい人が決まってしまった」とメッセージを受けたこともあった。
 
まず家の周りの治安を確認するのも大切だ。また条件がネットに掲載されていたことと違ったりするので、問い合わせてみることは必要である。シェアルームとだけ書かれていて行ったはいいが、部屋には3つベッドが並べてあって、「両端はスペイン人の男性で、真ん中があなたのベッドよ」と言われたときは驚いてしまった。
 

待ち合わせより早めに。インスペクションには条件を確認し自信をもって話すこと。

待ち合わせ時間には、数人の競争相手が現れることがある。到着前に断られたことがあったため、それからは時間よりだいぶ早めに行くことは有効だと思った。また、現地でオーナーや部屋を案内してくれる人に条件をしっかり確認しておくことは大事である。ボンド(保証金)は退去の際返ってくれるのか?週いくらなのか、月払いなのか?支払いはいつなのかどうかなど。またインターネットwi-fiが別途毎月必要だったりする場合もある。
 
そしてこれらを文書で書き残すことが後にトラブルがあったとき有効になると思われる。私は1年間滞在で4回引越しをすることになったが、4回とも紙面でのやりとりは一切なかった。後々トラブルが起きたとき、証拠がないと泣き寝入りすることにもなる。もし決まったら、軽くメモでもいいので、日付や金額など書いてサインをもらうことは無駄ではないだろう。
 
また掲載されている中には、英語学習中の人は受け付けないこともある。意思疎通ができなければ生活にも支障が起こるため、その時はちょっと分らなくてもある程度自信を持って話をすることは大事だと思われる。キッチンやバスなど共同になるので、それぞれ掃除当番やトイレットペーパーは誰が買うのかなどルールもあるだろう。だからある程度英語力に自信がついてからの方がスムーズに行くとも言えるが、しかし、家に入って素敵な部屋だと思った瞬間がきたならば、ここが気に入ったことを伝え、自信をもって話してみるのもいいことだと。
 

荷物は最小限に、帰国セールの情報を利用。

最初の寮はベッドのシーツや枕カバーなど用意してくれていたが、シェアハウスに移るとなると、布団からシーツカバーなど自分で買わなくていけない場合が多い。
 
収納BOXは生活するのに便利だし、帰国する人からいくつか格安で買ったこともある。4回目の引越しのときに、そろそろ日本に帰る準備をしなくてはと、衣装ケースなど収納グッズは親しくなった友人にあげたりした。
 
ダブリンでの部屋探し
 
自分が住む場所はやはり安心して眠れる場所でなければと思う。長く留学生活を続けていくためにも精神的安定は必要である。値段だけでなく、住む環境にもぜひ注目して探してもらえたらと思う。
 
参考インターネット・フェイスブックサイト
 
Daft: http://www.daft.ie/ アイルランドのお部屋探しサイト。 
Facebook: Dublin apartments for rent または Dublin flat share international flatmates で検索
Gum Tree: http://www.gumtree.ie/ 売ります、買いますから仕事、フラットシェアなど。
MixBミックスビークラシファイド:http://irl.mixb.net/  日本人向けのサイト、お部屋情報から帰国セールなど。
 
文:ワグナー・マキ(アメリカ在住・JSIA飾り巻き寿司インストラクター)
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