犯罪学を学べる海外の大学|犯罪心理学との違いや卒業後の職業/キャリアなども解説

犯罪の原因や社会的影響、そして犯罪防止策について幅広く学ぶ「犯罪学」。法制度や社会問題に深く関わる犯罪学は、複雑な問題が絡み合っている現代社会でますます重要性を増しています。

犯罪学は、多くの国で重要な研究分野となっています。国ごとに異なる法制度や文化的背景を理解することで、グローバルな視点を持った専門家としての道にもつながります。

この記事では、犯罪学と犯罪心理学の違いや、海外の大学で学ぶメリット、卒業後のキャリアについて解説します。

警察や司法、社会福祉などの分野で働きたいと考えている人はもちろん、犯罪学を学ぶことでグローバルな視点を磨きたい人、社会課題を俯瞰的に考えてみたい人はぜひ参考にしてみてください。

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犯罪学と犯罪心理学の違い

犯罪学は、社会学、法学、政治学などの視点から犯罪を分析する学問です。犯罪のパターンや原因、予防策に焦点が当てられています。

一方、犯罪心理学は、犯罪者の心理や行動、そしてその背景にある精神状態を研究します。

犯罪学は犯罪そのものの社会的側面を重視するのに対し、犯罪心理学は個人の内面に焦点を当てることから、それぞれアプローチや目的が異なります。

大学と大学院で学べることの違い

大学での犯罪学教育は、基礎的な理論や犯罪統計、法律の基本を学ぶことから始まります。

一方、大学院では、より専門的な研究や高度な理論に基づいた分析が求められます。例えば、特定の犯罪現象に関するケーススタディや、犯罪予防プログラムの設計など、実践的なプロジェクトを通じて深く掘り下げて学びます。

学校によっては犯罪学を開講しているのは大学院のみというところもあります。

ここではひとつの例として、米国ペンシルベニア大学が公開している大学学部課程と大学院課程での犯罪学部の概要を抜粋してご紹介します。

学部課程(Undergraduate)
犯罪というテーマに対してリベラルアーツのアプローチを用いて、法学から神経科学までの学問分野から学びます。犯罪取締りの機能的側面、裁判所の構造、犯罪取締りにおける公共政策決定の証拠的根拠など、実践に重要な応用科学の広がりを学びます。
すべての学生は卒業研究の一環として研究プロジェクトを作成します。
Undergraduate Major | Department of Criminology
修士課程(Master’s)
修士(MS)課程では、研究と刑事司法関連の政策や実践の設定でキャリアを強化することができる実践的な知識を学びます。公共・非営利の国際的組織でキャリアを伸ばせるよう学生を教育し、刑事司法の 「変革者」を養成することを目指しています。また、研究指向の学生のためにもさまざまな学びを用意しています。
Graduate Studies | Department of Criminology
博士号(PhD)
教授と密接に協力しながら、学生は独自のカリキュラムを設計し、大学院教育の非常に早い段階から研究を開始することが奨励されています。学位取得までの期間は通常約4年です。
Graduate Studies | Department of Criminology

犯罪学で学ぶ主要なテーマ

犯罪学では、犯罪理論、刑事司法制度、社会的不平等と犯罪の関係、再犯防止策などが主要なテーマとなります。これらのテーマを学ぶことで、犯罪がどのように発生し、どのように制御されるかを理解します。

また、現代社会での新たな犯罪現象(サイバー犯罪やテロリズムなど)にも対応する知識が必要です。

海外での犯罪学教育の特徴

海外での犯罪学教育は、理論的な学びと実践的なトレーニングがバランス良く組み合わされている点が特徴です。

多くの大学では、警察や司法機関との連携が深く、インターンシップやフィールドワークを通じて実務経験を積むことができます。

また、国際的な犯罪対策や多文化社会における犯罪防止策など、グローバルな視点から学ぶ機会が豊富にあります。

卒業後の進路や職業は?

犯罪学を活かせるキャリアは多岐にわたります。

警察官や刑事、犯罪アナリスト、リサーチャー、刑事政策アドバイザー、さらにはNGOや国際機関での犯罪防止プログラムに携わる人もいます。

大学院での研究を経て、研究職キャリアを築く道もあります。

犯罪学では多様な社会問題に対処するための専門知識に触れることが多いため、社会の様々な課題解決に力を発揮できる学問だと言えます。

犯罪学研究が盛んな国

アメリカ:犯罪学の先進国

アメリカには犯罪学分野で世界的に有名な大学が多くあります。理論的な学びと実務的な訓練を重視し、学生が即戦力として活躍できる教育を行っています。また、FBIや国土安全保障省などとの連携が強く、卒業後の進路も多彩です。

犯罪学で有名なアメリカの大学の例:メリーランド大学カレッジパーク、ペンシルベニア大学、カリフォルニア大学アーバイン校、シンシナティ大学、シカゴ大学、他

イギリス:伝統と研究の深さ

犯罪学分野で世界的な評価を受けている大学が数々あるイギリスでは、犯罪学の理論的研究に長い伝統があります。蓄積されたノウハウを活かし、犯罪学における最先端の研究が行われており、学問的な深さと実践的なスキルの両方を学ぶことができます。

犯罪学で有名なイギリスの大学の例:ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)、バース大学、グラスゴー大学、他

オーストラリア:実践重視のカリキュラム

オーストラリアの大学は、実践的な犯罪学教育に定評があります。フィールドワークやインターンシップを通じて、現場での経験を重視したカリキュラムが行われています。多文化社会であるオーストラリアで学ぶことで、国際的な視野を持った犯罪学者としてのキャリアを築くこともできます。

犯罪学で有名なオーストラリアの大学の例:モナッシュ大学、メルボルン大学、ニューサウスウェールズ大学、シドニー大学、グリフィス大学、他

他に犯罪学で有名な世界の大学

上記に挙げた国以外でも、オランダ(ユトレヒト大学、アムステルダム大学、ロッテルダム大学、ライデン大学他)やカナダ(トロント大学、マギル大学、ブリティッシュコロンビア大学他)などにも世界トップレベルの犯罪学専攻があります。

犯罪学留学Q&A

Q1. 犯罪学と犯罪心理学のどちらを選ぶべきですか?

犯罪学は犯罪の社会的側面に焦点を当てるのに対し、犯罪心理学は個人の心理に焦点を当てます。進みたいキャリアや、興味を持っている方向性と合わせて選んでみてください。

Q2. 犯罪学を学ぶのに必要な語学力はどのくらいですか?

大学によって異なりますが、一般的に、出願時に求められる英語力はIELTS 6.5以上、またはTOEFL iBT90点以上となります。語学力も大切ですが、その上で論理的思考力や深い洞察力も求められてきますので、学部での勉強を通してそういったスキルも磨いていくことになるでしょう。

Q3. 国内の大学でも犯罪学は学べますか?

はい、学べます。犯罪学を日本の大学で学びながらさらに語学力やグローバル力をつけたいという人は、日本の大学に籍を置いたまま1年間の協定校留学をしたり、国内の大学を卒業してから海外の大学院に進むという道も模索してみましょう。

留学して犯罪学を学ぶには

犯罪学を学ぶことは、社会に影響を与え、犯罪を予防するための重要なスキルを習得することです。海外の大学で学ぶことで、国際的な視点と高度な専門知識を得ることができ、犯罪学分野はもちろん、グローバルに活躍できる幅広い基盤を作ることができます。

目標だけでなく、予算やキャリアプランにも合わせて留学先を選ぶことが大切です。

「いろんな大学/大学院を比較したい」
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そんな方のために、詳しいパンフレットや資料もお届けしています。まずはじっくり読みながら自分に照らし合わせながら留学を検討してみましょう。

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