日本にも県民性があるようにイタリアでも南北で国民性が違います。日本人がイメージするイタリア人像は、日本で活躍するイタリア人芸能人にありがちな「女好き、陽気、小さなことは気にしない」ですが、実際のイタリア人はどうなのでしょうか。
「東京」と「大阪」くらい違う南北イタリア
イタリアでは一般的にミラノ、フィレンツェ、ヴェネチアがあるゾーンを北イタリア、ローマの辺りを中央、ローマから下、ナポリ、シチリアのゾーンを南イタリアと言います。イタリアは、南北に長い国なので場所によって気候や風習が大きく違います。建物の雰囲気も南北では大きく違います。イタリア人の中でも、「彼は南の人だから」とか「北の人だから」と会話に出てくるほど性格に違いがあり、その違いは日本でいう東京と大阪の違い以上に顕著です。
南イタリア人は笑うのとふざけるのが大好き
南イタリア人は、まさに日本人がイメージするイタリア人像です。笑うのが大好き、ふざけるのが大好きです。
イタリア人は、家族や友達のつながりが強いのですが、南の人は特に強いつながりを持ちます。また、近隣住民とのつながりも強く、家族のように振る舞います。初めて会った人でもまるで旧友のように話し始めます。それは、観光客であっても話し始めたら抱きしめてくれて旧友のように接してくれます。
ただ時に行き過ぎることもあるので注意が必要です。情熱的で、時に強いヤキモチやきでもあります。「好きな食べ物は?」の答えに「パスタと女性」と真面目なのかサービス精神なのか答えてくれます。ずる賢い人が多く、曖昧な人が多いのも特徴です。
北イタリア人は心配性で恥ずかしがり屋
北イタリアの人は、イタリア人のイメージと違い神経質で心配性な人が多いです。友達や家族のつながりを大切にしながらも、自分の時間や空間を大切にします。働き者でもあります。
北イタリアは、ビジネスも盛んなので海外の人も多いので歩いていても急に声をかけられることもありません。観光などで困った時は、自ら尋ねないと声をかけてくれません。時に日本人よりも物事を慎重にします。たまに慎重すぎて考え過ぎてイライラしてしまうのも北イタリア人の特徴です。恥ずかしがりで物静かな人が多いです。
イタリア全土に共通する国民性
家族を大切にし、思い出や物を大切にします。ほとんど毎週末、家族で集まりご飯を一緒に食べます。人との関わりを大切にします。親友が困った時は親身になり、一生懸命助けようとします。また、時間がある時は友達と歩きながら散歩をしたり、お互いの出来事を共有しあいます。
このような家族や友達とのつながりを強くしている理由の一つが、とても心配性なことです。いつもメールがある友達から今日1日メールがないと不安がります。メールや電話が好きなのも、お互い「元気だよ。」と知らせるためなのかもしれません。
旅行で人とのふれあいを期待するなら南イタリア、建築物や芸術を楽しむ旅行には北イタリアが良いかもしれませんね。個人的に仕事・住居・ショッピングは、北イタリア、食・バカンスは南イタリアがおすすめです。ただし、南イタリアの女性だけの旅はいろいろ注意も必要。女性のご旅行の際は2人以上での旅行にしてみては?